FC2ブログ

梅雨寒

私事で恐縮ではございますが
この度転職と転居を同時に行うこととなりました

様々な環境が一気に変わってしまうため
こちらにお邪魔できるのもしばらく後のことになりそうです

閉鎖をする予定はございませんが
次の更新まで暖かく見守っていただけると幸いです

またお会い出来る日を楽しみにしております

202004050324.jpg


高雄の春

「今年は道も空いていますね」
いつもの迎えの車
運転手の男性はふと口にする
「主はご一緒したかったようですが、一足先に行っているとの伝言です」
「ええ、お迎えありがとうございます。
 でも一人でも伺えたのに」
「いいえ、この時期に街に祥子様を一人にするなど考えられないと」
これは決して彼の主だけの言葉ではなかったろう
その証拠に、今日車は京都駅の八条口に迎えに来ていた

「お心遣い、いつも感謝しています」
「祥子様もお変わりなくホッとしております
 あと少しです
 ゆっくりなさってください」

車窓を流れる景色に人はいない
ただコバノミツバツツジと山桜が鮮やかに咲き誇っていた

202004040018.jpg

旧正月になってしまいました

遅ればせながらあけましておめでとうございます

今年は全国的にも暖かく雪になるところも雨に終わっているようです

皆様お身体ご自愛くださいませ

足元にひっそりとある想いに心を馳せて

今年も宜しくお願い申し上げます


良いお年をお迎えください

静かに年が暮れてゆきます

どうか新しい年が良い一年でありますように

2019121302281.jpg

花のドレス

頬を撫でる空気が冷たくなり始めた頃
菊花展へのお誘いをいただいた

伝統的な厚物・管物
見事に仕立てられた千輪菊、懸崖…

その先に広いリビングルームのように
設えられた部屋が一つ

201911032514.jpg

「ウエディングドレスかしら」
小さな洋花の菊がスカートに敷き詰められた
ウエディングドレスが
花嫁を待つように広間の奥に置かれていた
手にはスプレーマムのブーケ

「これはいいね
 祥子さんに似合いそうだ」
「わたくしにはもうちょっと
 それにリアルに着たら一歩も動けなくなりそう」
「それがいいのだけど」

人目を避けるように唇が奪われてゆく

201911032523.jpg

「そのソファーでじっと祥子さんを見ていたいね
 ウイスキーでも嗜みながら」

頬を染めるわたくしの手を痛いほど握りしめた