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蝉衣

残暑お見舞い申し上げます

一年の半分はあっという間に
過ぎてゆくものですね

毎日いろいろなものに追われて
過ごしております

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蝉衣というと
なんとなく薄く儚いものをイメージします

でもリアルはしっかりとした
存在感のあるものでした

なぜここにこんな風にあったのかは
わかりません

切なく残された想いのようですね

馥郁たる

年の初めのこの頃
年に一度奥宮のある山に登る

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ロープウェイを降り
ほんのすこし歩くだけで
馥郁たる香りに包まれる

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梅の香りともちがう
フリージアでもない

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和でも洋でもエスニックでもない
心安らぐ濃密な香り

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そして思い出すのだ
この香りのそばに私の喜びがあるのだと

あけましておめでとうございます

美しい初日の出と共に今年を迎えることができました

また一年よろしくお願い申し上げます

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良いお年をお迎えください

慌ただしいままに一年が駆け足で過ぎてゆきます

来年もまた忙しくなるかと
苦笑しつつ年の瀬を迎えることとなりました

天候も不順なこの頃
皆様もご自愛くださいますよう
そして 良いお年をお迎えください

一年間ありがとうございました

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秋深く

「おはようございます」
こんな早朝
どなたにもお会いすることはないだろうと
訪ねた有名な石の庭で
思わぬ優しい声に迎えられた

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「おはようございます 早いのね」
フランネルの柔らかなグレーのスーツに
ダークネイビーのドットタイ
背筋を伸ばしたままでこちらに振り向いている
「なぜここに?」
「祥子様がいらしたと、主が風の便りに耳にして
 お迎えにいってこいと言われまして」

この雅な街に到着してまだ2日目
この方達とご一緒したことのない場所にしか
まだ足を運んでいないはず
どこからの噂話なのかしら
「数多あるこの街の紅葉の名所のいくつ目で
 わたくしは捕まったのかしら?」
「幸いなことに
 最初のお庭でお会いすることができました」

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なぜ?・・・と口にしようとしてやめた
わたくしの好みを知るなら
この天候のこの時間に出会える場所は
市内ならあと2つほどの場所しかないから

「今年は例年と比べて祥子様を楽しませることのできる
 名所が少ないと存じまして
 主がよろしければ
 このあとご一緒にいかがですかと
 申しております」
「貴方だけを迎えによこすなんて
 美貴さんも人が悪いわ」
「申し訳ありません」
ふっと優しい笑みが彼の顔に広がる

欄間から透けて見える紅葉も艶やかなグラデーション
この方達と過ごしたいと想うわたくしと
ひとりの時間を惜しむわたくし

「お宿はいつもの?」
「はい、いつもの町家をご用意しております」
「今日はこの後予定もあるし
 わたくしの宿をひき払わなくてはならないわ
 夕方、そうね16時頃にここに迎えにきてくださる?」
ホテルカードを望月さんに差し出した

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「承知いたしました
 次の寺院まで車でお送りいたしましょうか?」
「ありがとう でも大丈夫よ
 せっかく伺ったのだし
 このお庭もゆっくり拝見したいわ」
石庭の周囲の色づきはまだだが
池をめぐる遊歩道沿いの紅葉は美しかった

朝一番の時は過ぎぱらぱらとお客様がこちらに向かってくる

「それでは後ほどお迎えにあがります」
「お願いします
 美貴さんによろしくお伝えください」
すっと立ち上がる彼の後ろ姿を見送った