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桃花の午後

芳しい炭の香りと
      シュンシュンと沸き立つ鉄瓶

格子窓越しの景色は春の彩り

それなのにまだ少し寒いそんな日

「河豚のヒレ酒が旨そうだな」
大きな背中がポツリと呟く

「いいですよ 祥子さんを待たずに
  せっかくですから酔いつぶれてください
  望月 用意して差し上げろ」
冷静な声がいつもの様に
    笑いを含んで言い放つ

「確かに今夜のために手に入れた日本酒なら
  ヒレ酒にぴったりですね
  河豚の一夜干しもありますよね 望月君」
柔らかく響く声が控えめに煽り立てる

「危ないあぶない 用意しなくていいぞ
  なんのためにここに居るのか
  わからなくなるじゃないか
 女雛と男雛の前で
  酔いつぶれる
   衛士になる気はないからな」

いつもながらの渋い着物姿の男性たちは
今や遅しとたった一人のお雛様を待って居る

その角を曲がる草履の音に
            胸を躍らせながら

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白い峰

冷え冷えとした朝

窓の外には
しっかりと雪をたたえた富士の姿が現れる

「寒いだろう そのままじゃ」

一糸纏わず起き上がった肩に厚い掌がかかる

「でも・・・」

ほんの少しでも時が経つと
霊峰のフォルムはふんわりと空に溶けてしまう
今この瞬間を見逃したくないと思う気持ちを
背中の男性に説明するのは難しかった

「あと少しだけ」

暖められているはずの室温も
今朝は冷たい
かすかに肌が粟立つのがわかった

「あふぅん・・・だめぇぇぇ」

しこり立つ乳房の鴇色の先端に
男性の熱い舌がそして唇が被せられた

「はぁぁぁ・・・・おねが・・ぃぃ・・・あぁぁぁ」

強く腕を引かれベッドにひきもどされる
凍えた分だけ男性の愛撫は身体の芯に
消えない火をつけた

「許してぇぇぇ・・・・」

唇は肌からほんのわずかも離されることなく
キスマークを残し
敏感な先端を愛撫し続ける

「あぁぁん・・・だめぇ・・・いぃのぉぉぉ」

わたくしの身体を抑え込んでいた腕が
唇の届かないミルク色の乳房を揉みしだく
しっかりとした指が
見た目を裏切る繊細さで
先ほど甘噛みされた鴇色の頂きをこねてゆく

「だめぇぇ・・・いっちゃうぅぅぅ
 いやぁぁぁ・・・・あぁぁぁ いくぅぅぅぅ・・・・・・」

男性の腕と唇の下で
白い身体が大きく跳ねた

「祥子さんのこの双つ峰は本当に敏感だね
 ああ昨夜あんなにしたのに
           また欲しくなるじゃないか」

男性の身体がまだ逝き続けたままのわたくしに
柔らかく覆いかぶさった

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明けましておめでとうございます

穏やかな年明けとなりました

凪いだ海
輝く太陽
楽しげに初日の出を仰ぐ人々

平和でどんなことにでも
挑んでゆける一年になりますように

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深秋の御寺にて

紅葉の季節も終盤
竹やぶに囲まれた初めての御寺に呼び出された
美しい紅葉に囲まれているのに人気がない

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現れたあの方は
「今日は貸し切ったからな」と
赤い縄を出した
穏やかな深秋の景色が一瞬でかき乱される

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「ここで修行している若い僧は外に研修に出した」
縄でくくられ和服を乱された姿で
艶めいた声を押し殺す
わたくしを激しく責め立てながらあの方は言う
「居るのは住職と副住職くらいだ
 祥子の声を聞かせてやれ
 般若湯以上の若返りの薬になる」
鴨居から吊られた身体は片足の白足袋のつま先だけが
畳に未練を残すようにくねる

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「ああ祥子の身体はいい
 後で全て剥き上げてまたくくってやる」
「だめぇ 許して」
目の前の開け放った障子から
鮮やかに色づいた黄葉が見える
「逝くんだ このまま俺で
 見てるのは屋根の猿くらいだ
 さぁ これでどうだ」
「いやぁぁぁ」

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「ああ祥子はいい 逝くぞ」
「だめぇぇ」
「身体は正直だこんなにも締まる
 祥子が素直になれないなら
 この後 住職と副住職にも祥子を味あわせるか」
「あぁぁん だめぇ」
「反応したな 祥子
 一層しめつける
 この身体三人で嬲ってやろう」
「いってしまいますぅ ああん・・・いくぅぅぅ」

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したたかに放ったあの方は
膝を落としたわたくしを
力強い腕で支えて
ひくつく蜜壺を堪能しつづけた

初雪(下巻)お待たせしました

大変遅くなりましたが、なんとか下巻の配信がスタートしました。

お待たせして申し訳ありません。

舞台は雪に閉ざされた端正な山中の別荘。
季節の花を描いた友禅の着物、有名作家の器の数々、
贅沢なレースで作られたロングドレス。
差し出されるプレゼントの分だけ、
紳士逹と運転手の4人の男性の想いの深さだけ、
欲求と欲望は凌辱の域へと高まってゆく。

初雪の下巻には女性運転手を描いた外伝もプラスしました。

出版社様とお待ちいただいた皆様には心から感謝いたします。

どうか、年末・年始の狂宴。お楽しみくださいませ。

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