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サファイアの夜 1

大変お待たせいたしました。
先日来予告しておりました、50万アクセス記念作をお届けいたします。

これは<オペラピンク前夜>よりも前のお話です。
まだ、わたくしが前の方に心囚われていた時の切なくて・淫らな物語をどうぞお楽しみくださいませ。

サファイアの夜 2

ブラウスと同色のスリップは身に着けておりました。
Gカップのバストのボリュームに負けて花びらのように開いたブラウスは、スリップと相まって、首筋に続く白いデコルテを強調するためだけの額縁のようになっていたのです。
矢車草の青のレースを一切使わないサテンのランジェリーは、一見清楚に感じるほどのストイックさを漂わせておりました。
が、スリップの下・・・欲情のままに身に着けたサファイア色のサテンのブラはわたくしのGカップの乳房の先端を辛うじて隠す程度のハーフカップでしたし、パンティーは乳房よりも白いヒップを露にしたTバックでした。
窓に映ったはしたない姿を見られる羞恥に、身じろぎをするだけでたふふ・・と微かに揺れるからだのラインは、男性を淫らな行為に誘っているのだと誤解されてしまいそうなほど・・・露だったのです。

「従順だね。」
男性は手を伸ばして、客室の重厚なカーテンをまとめている房つきのイエローのロープを取り上げたのです。
バサッ・・・ 落ちかかるカーテンが、客室の間接照明に一層まるみを際立たせた白い乳房とはしたなく羞恥に酔うわたくしの表情を、一瞬だけ・・・ガラスの鏡面から半分だけ覆い隠してくれました。




「無作法だね。」
じっと・・・グラスを持つ男性の手だけを見つめていたわたくしに、男性の堅い声が唐突にぶつけられたのです。
わたくしの事を言われているのだと気付くのが、一瞬遅れました。
それほどに、わたくしはなめらかなその指先に見とれていたのです。
わたくしに向けられたのではないと思っていた言葉に顔を上げたのは、その声が今夜お誕生日を迎えられた方とそっくりだったからです。
なにげに上げた視線が、右隣の男性の眼差しと直接絡んで・・・びっくりいたしました。その時初めて、その言葉がわたくしに向けられたものなのだとわかったのです。
カラン・・・ 男性の手に包まれたバカラのグラスの中の氷までもが、わたくしを非難するように鳴りました。
「知らんふりか?」
男性の声は、重ねてぶつけられたその少しだけ乱暴な言葉と同じほど・・・わたくしの心を強く揺り動かしたのです。
わたくしは背筋を伸ばしゆっくりと、男性に向き合いました。
初めてお逢いする男性でした。

「申し訳ありません。どうか、お許しいただけませんか?」
わたくしの返事が遅れたその一瞬の持つ意味までも、男性に見透かされてしまったような気がして、シャンパンの酔いだけでない恥じらいに頬をほんのり紅く染めおりました。
でも、それはわたくしの気持ちだけのことです。
初めてお逢いする男性には、わたくしの過去などなんの関わりもないのですから。
この方はなにもご存知ないのだと、自分自身に言い聞かせてお詫びの言葉を口にしたのです。

わたくしがお慕いした方と同じ大柄な方でした。でも、声と手以外は全く違う外見でらっしゃいました。
「訳を聞かせて貰えないか。」
「はい?」
「私の手など特に面白いこともないだろう。なのにじっと無作法に見つめ続ける。なにか理由があるんだろう。」
「お話したら、許していただけますか?」
「それは、あなたの答え次第だよ。解るね。」

サファイアの夜 3

男性の関節が白くなり、口元に運ばれたオンザロックのウイスキーがカウンターに戻された時には、琥珀色の液体は1/3ほど減っていました。
初めに掛けられた言葉こそきついものでしたが、僅かに口角を上げる様にした口元とわたくしの返事を優しく受け止めて下さった眼差しに、忘れられない恋のことをお話ししてもいいと思いはじめていたのです。

「とても似ていたからです。お慕いして、愛されて、でももう2度と望むことを許されなくなった方の指に、似てらしたからなんです。」
わたくしは、シャンパングラスに添えていた手を外してスツールの上・・・濃紺のタイトスカートの膝に両手を揃えてきちんと頭を下げたのです。
きっちりと揃えられてスカートの裾から伸びる脚は、矢車草の青のサテンで作られたガーターベルトで吊ったダークネイビーのストッキングに覆われておりました。
同色のシンプルなハイヒールを履いたわたくしは、初めてお逢いしたこの方には貞淑な女に見えていることでしょう。
「失礼なことを致しました。申し訳ございません。どうかお許しくださいませ。」

「この手に欲情していたんだね。」
下げた頭を上げる前に、わたくしが愛した方と同じ声で男性は思わぬ事を口になさいました。
いつもでしたら・・・即座に否定をするところです。
でも、今夜は・・・。
「はしたない真似をいたしました。申し訳ございません。」
はい・・・と、ストレートに肯定することはできませんでした。
でも、この方ならきっと解って下さるような気がしたのです。
カラン・・・ 取り上げられた男性のバカラのグラスは硬質な音色を響かせて、わたくしに無言の了解を伝えたのです。
「お仕置きをしないといけないね。」
「ぁっ・・・は・い。」
お仕置き・・・久しぶりのその言葉に、わたくしの身体はすぐに反応してしまったのです。
「酷いことはしない。が、拒否は許さない。いいんだね。」
「・・はい。」
その言葉に躊躇したのは、ほんの僅かな間だけでした。
「私の部屋においで。」
化粧室へ立つ許しをいただいたわたくしの分まで会計を済ませてくださった男性は、身体に指1本触れることなくお泊まりになってらっしゃる部屋へエスコートをしてくださったのです。




「はぁん・・・」
豪奢な紐でわたくしの両手首を拘束した男性は、窓辺に歩み寄ると半分落ちかかったカーテンを片寄せて、改めて全開にいたしました。
そのままわたくしの背後に立つと、両手でブラウスの前を左右に分け・・・スリップの下でハーフカップのブラの端からはみ出してくっきりと立ち上がった鴇色の乳首をつまんだのです。
「私の指を見ていただけで、こんなにしたのか。」
「ぁぃたぁぁ・・ぃぃ・・」
三指で左右の昂りを同時に捻りつぶす様に捏ねるのです。
痛みはすぐに甘い淫楽を連れて、わたくしの腰を駆け下りてゆきました。
男性の手はそのままハーフカップのブラに指先を差し入れると、辛うじて収まっていたGカップの乳房をランジェリーのいましめから解き放ったのです。
「指が埋まってしまいそうな、はしたない胸だね。」
右の乳房は男性の指の間から白い柔らかな皮膚を溢れさせるほどに強く掴まれておりました。遠慮会釈なく、大きな男性の手に余る乳房の芯までを揉みこむようなその指遣いに、わたくしは愛しい方を思い出してしまったのです。

サファイアの夜 4

「あぁ・・ゆるし・て・・ぇ・・」
「それじゃ最後のテストだ。初めて逢った男にこんな目に遭わされたくらいでは、濡らしたりしない貞淑な女なら許して上げよう。でも、たったこれくらいで下着から滴るほどに愛液を溢れさせているような淫乱な女なら、今夜は私が満足するまで全身で奉仕するんだ、いいね。」
左右の乳房は、まるで別々の生き物のように揉みしだかれておりました。
大き過ぎ・優しい愛撫にさえ感じ過ぎるその部位は、身体の芯から求めていたサディスティックな指遣いに・・・既に官能を支配されていたのです。
「は・い・ぃぃ・・・」
落第することの決まっているテストに、わたくしは・・・同意しました。
「どれ・・。」
「あぁぁぁ・・っ・・・いっ・・っ・・・」
男性の手で捲り上げられたスカートの中・・・サファイア色を青黒く変えた逆三角形の頂きを男性の中指が撫で上げただけで、わたくしは・・・ガラスの前に頽れる様に逝ってしまったのです。

「危ない。」
男性の腕がわたくしの身体を支え、倒れないようにと抱き寄せてくださいました。
男性の指に与えられた膝が震えるほどの快感は、かつて愛した方とお別れした後の孤閨の長さを思い知らせたのです。
耳元に寄せられた男性の唇から漏れた一言に添えられた、耳に掛かる熱い息さえ逝ったばかりの身体を再び慄かせたのです。
「は・・ぅ」
「見掛けによらず、こんなに淫乱だとはね。驚いたよ。」
「お許し・・くだ・さ・い」
男性の言葉は、その声音と共にわたくしを責めました。
眼を閉じて、想い出に浸りたくなってしまう誘惑から・・・わたくしは辛うじて逃れていました。
指だけでなく、声までもその方に似ている・・・と男性に知られたら、どれほどの責めの理由を与えてしまうか想像も付かなかったからです。
でも、同時にその声で『祥子』と呼ばれながら責められたいと、心の底から欲してもいたのです。
ただの行きずりの関係。名前も聞こうとなさらない男性に、自ら名乗ったのは2度と抱かれる事の出来ない方と同じにわたくしを責めて欲しいと・・・願ったからでした。

「・・・ぁっ」
まるで、わたくしの心の中を読まれた様に・・・男性は無言のままでスカートのファスナーを引き下ろしたのです。タイトスカートは、サテンのスリップの上を滑り足下へと落ちてゆきました。
「私の好みだよ、大きな胸と大きな尻。」
パァン! ランジェリーごしに男性のしなやかな指がわたくしのヒップを叩いたのです。
「あぅ・・」
突然の痛みに喘ぎまじりの呻きを上げてしまいます。
「それに、いやらしい下着もね。」
ブラウスの釦を全てはずすと、手首を縛めたカーテンの紐を解いたのです。
両手首を掴むと袖口の釦を外して、後ろへと・・・開いた胸元を窓に向かって突き出すように・・・引かれたのです。
「このままだ。」
「は・・い・・」
男性は後ろに回した手を腰の上で重ねたのです。そしてわたくしの右手で左手の手首を握るように指示をしました。
この男性の声に命じられては、わたくしはほんの少しも逆らう事ができなかったのです。
男性は躊躇なくブラウスを肩から剥ぎ、わたくしの手首のところまで引き下ろすと掴んでいた手首を外させて脱がせてゆきます。ブラウスが身体から離れると、男性は無言でまた先ほどと同じ様に手首を掴ませたのです。

「ゃぁ・・・」
「眼をそらすんじゃない。見るんだ。」
乱暴に男性はわたくしのロングヘアを掴み、背けた顔を正面に向けさせます。

サファイアの夜 5

窓ガラスの鏡面にうつるわたくしの姿は、濃紺のミニのスリップドレスを身に着けている様でした。
ふくらはぎから太ももに掛けては、ダークネイビーのストッキングが上品に肌を覆い隠しておりました。
ただ1つ、いつもよりも短いスリップの裾とストッキングの間に、太ももの白い肌とガーターベルトのストラップと留め具が見えていることが・・・わたくしの心の奥に潜んでいる疼きの在処を告白しているようでした。
「どんなに上品な奥様なのかと思ったが、随分だな。」
「ちがいま・・す・・あっ・・・」
左手でスリップのストラップを引き下ろされます。
先ほどまで、男性の手で嬲られていたハーフカップのブラからはみ出させられたたゆんとした乳房がくっきりと窓に映し込まれるのです。
「どこが違うんだ、ここか?」
「いゃ・・っ・・」
肩口から回された男性の手が窓のガラス面から流れる冷たい夜気に一層立ち上がった乳首を嬲るのです。いけない・・・と思いながらも、わたくしは淫らに腰をくねらせてしまったのです。
「ぁあっ・・・おくさまなんかじゃ・・な・い・・ ゃぁっ・・・」
感じやすい左の乳房をいらいながら、髪から手を離した男性は右のスリップのストラップを落としました。
自らの重みでサテンはするすると滑り落ち・・・腰の・・・わたくしの腰の丸みにたくって引っかかりそこで止まりました。
「そうか、てっきり人妻が危ない男と浮気をした挙げ句のことかと思ったが、違ったのか。」
「ちがいます・・・ぁ・・みちゃ・・やぁ」
窓ガラスには、ハーフカップのブラには収まり切らないと主張するようにすこしひしゃげ・・・脇の膨らみにブラのストラップを食い込ませた淫らなGカップの乳房が映っておりました。
乳房の重みを支えて・・・正面にくっきりと立ち上がったはしたない乳首を真っすぐに向けさせるためだけに、サファイア色のブラは存在しているようでした。青というよりも黒く・・・映るランジェリーは、まるで影の男に命じて淫らに白い乳房を支えさせているようにも見えたのです。
こんな、乱れた姿を晒されるくらいなら、まだ乱暴に全てを剥ぎ取られた方がましです。

「眼をそらすんじゃない。」
お慕いした方と同じ声が、その方が一番お好みになるだろう淫乱な姿をしたわたくしに・・・望む命令を与えるのです。
「おねがい・・ゆるして・くだ・さ・い」
わたくしの哀願の声は、語尾に向かうほどに掠れ・・・小さくなってゆきました。
「私が何をした。どう許せというんだ?」
「おねがい・・みない・で・・・」
「さっき無作法にこの私の手を見つめ続けていたのは祥子だろう。」
「ぁぁあっ・・・」
また左手が、ブラのカップの上に無様にはみ出させられた乳房とその先端をいらうのです。
「もうしわけ・・ござい・ま・・・せん」
「随分従順に躾けたものだな。いまは誰にも仕えていないのか?」
「・・・は・い。」
「もったいないな。これほどの奴隷はそう手に入るもじゃない。」
パシッ・・・
「はぁ・・っ・・」
「いい声で鳴く。嗜みも悪くなさそうだな。」
「だ・・めぇ・・・・ひぃっ・・」
パァン・・・
スリップを捲り上げ、Tバックの露になったヒップを確認するとその裾をガーターベルトのウエストに挟み込んで、真っ白な素肌に赤い手形が残るほどのスパンキングを加えたのです。