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うたかたの夢 1

ああ、蝉時雨が聞こえる。
わたくしは夢の中でそう思っていました。
 
 
背後のホテルのライトアップされた庭からまだ虫の音は遠く続いていました。
わたくしの隣には背の高い女友達が歩いています。
あの・・・ひと月ほど前のジャズライブの帰り道だったのです
 
「祥子さんたら、一緒にお庭に行った男性と随分仲よくなったみたいね」 
好奇心を隠しきれない顔で女友達が質問をはじめました。 
「ずっと帰ってこないんだもの心配しちゃったわ」 
支配人に送り出されてホテルを出るまで、彼女なりにあからさまな質問は避けていたようなのです。
「ごめんなさい、わたくしからお誘いしたのに一人にして」 
お庭とお茶室で起きた破廉恥なことを考えると、そう答えるしかありませんでした。
「いいのよ あの男性のお友達ともいろいろ話出来たし。よかったわ」 
彼女はうれしそうに続けました。 
「それにサックスプレーヤーの彼ともセッションの間の時間に一緒にお食事しながらお話しできちゃたし」
「よかったじゃない。彼のファンだものね、あなた」 
恒例となったジャズライブのメインプレイヤーであるサックス奏者を、彼女はとても気にいっていました。
「ん そう思えば二人で居るよりも有意義だったかも」
「そうかもしれないわね ふふふ」 
茶目っ気たっぷりに彼女にそう言われても、わたくしは気が気ではありませんでした。
「で、二人でどこに行ってたのよ 白状なさい」 
女友達の楽しかった話を聞く事でそれたと思っていた話題に、やはり戻されてしまったのです。
「ファーストセッションはねお庭に池があったでしょう。あの橋をわたった上の築山の竹の向こうに風通しのいいベンチがあるの。ラウンジの窓のちょうど向こう側だから演奏も良く聞こえて、だからそこのベンチでね」 
誤摩化しきれなくなって、わたくしは彼といた場所だけを話すことにしました。
「ふうん」 
「セカンドセッションは支配人がお茶室でどうですか?声をかけてくださって。あまり音は聞こえなかったけれど、お茶室の中庭に向かった濡れ縁でお庭を見ながらワインをいただいてたのよ」
女友達にそう説明しながら、本当にあった事を思い出して・・・思わず身体が潤んでくるのをとめることができませんでした。
 
地下鉄の駅への階段を降りて改札を通りホームへ向かいます。
駅からの上昇気流がわたくしのスカートの裾を乱し・・・むきだしになっている肌を舐めて、パンティをつけていない事を思い出させるのです。
上りエスカレーターではなく、下りエスカレーターであることで・・・わたくしは少しほっとしておりました。
金曜日の夜の都心の地下鉄ホームは比較的混み合っていました。
女友達とは帰る方向が逆なのです。
わたくしは紺のタイトスカートにピンクのノースリーブのカットソーにGジャンという少しカジュアルなスタイルをしていました。
インナーは紺地にカットソーと同じピンク色の花を刺繍したレースをつかったブラとスリップ、ガータータイプのオープンクロッチのストッキング。さきほどのホテルのお茶室で、わたくしは揃いのレースのパンティを男性に持ち去られたままでした。
たった1枚の薄物がないだけなのに・・・。
その心細さ・恥ずかしさを顔に出す訳にもいかなくて・・・せめて、もう少し彼女と共にいてほしいと思っておりました。
23時を回った遅い時間とはいえ定刻通りに電車はまいります。
「それじゃ月曜日ね」
「良い週末を」 
夫が待っている女友達は明るく手を振って電車に乗り込みました。
手を振り返して走り行く明かりを見送ると、わたくしは反対側のホームで一人電車を待ちました。
 
ホームを埋めていたひとのほとんどは、彼女が乗った方向だったようです。 
電車が去るとわたくしの周りにはわずかに数人の男性だけが残っていました。
地下鉄のホームはほとんど無風です。 
ホテルの化粧室で帰りがけに確認したように、毅然とした態度を保ってさえいれば外見では決してわからないという自信はありました。
構内に電車が来ると言うアナウンスがあると同時に、数人の男性がわたくしが待っているのと同じ場所に並びはじめました。
わたくしが降りる駅だけでなく、改札口に向かう階段が近くにある車両なのです。だからみなさんこちらに並ばれるのね、そう思っていました。
電車がまいります。
ホームに入ってくるときの風に、タイトなので・・・翻るはずもないスカートの裾を、思わず押えてしまったのです。

さほど混雑もしていない電車にわたくしは乗り込みました。
 
先頭車両のとても便利な場所の車両のはずですのに、まだ2、3の空席が残っていました。
いつもならお酒にも酔っておりますし、そういったお席に座らせていただくのです。
ですが、今日の少し短めのタイトスカートだったのと・・・パンティを着けていないままで・・・向かい側に男性のいらっしゃる椅子に座る勇気はありませんでした。
わたくしは車両の一番端の連結部にちかい場所に立つと、白ワインでほろ酔いになった気怠い身体を手すりに持たせかけました。
わたくしの前は空席でした。
どなたもいらっしゃらないままか、せめて座られるのが女性だったらいいなと思っていました。
ドアが閉まる間もなく、わたくしの隣にはおなじ駅から乗り込んできた男性がふたり、前の空席とわたくしの隣のつり革につかまって話はじめたのです。
 
お二人は重そうなバッグを持ってらしたサラリーマン風の男性でした。
暑い時期でしたからお一人はジャケットを脱がれたクールビズスタイルで、もうお一人は麻の紺のスーツ姿でした。
ホームで待っていらしたときから・・・わたくしの背後から聞こえていたお声でした。
お仕事のことらしき男性二人の会話を意識の外に閉め出して、わたくしは持っていた文庫本の小説に目を落としました。
 
次の駅でまた何人かの方が乗ってこられました。
わたくしの後にも数人の男性が立たれました。
皆さんスーツスタイルなのです。
こんな時間でもお仕事帰りなのね、そう思って動き出した暗い車窓から改めて本に目を落としたとたん・・・わたくしの腰にあたたかい人の手の感触を感じたのです。

うたかたの夢 2

気のせいかもしれない、最初に思ったのはそのことでした。
後には3、4人の男性が立っているのは肩ごしにわかっていました。
ソフトビジネスバッグの角のような感触が2~3度、わたくしの丸い腰についっと触れただけだったからです。
・・・よかったわ、やっぱり気のせいだったのね。 
次の駅までもう少し時間がかかります。
疑惑が晴れてほっとして・・・安心して続きを読もうとしたときです。
 
「やっぱり着けていないんですね」 
左隣に立つ男性が、わたくしに身を寄せると耳元に押さえた声で話しかけます。
「えっ・・・」 
なんで・・・こんな駅で乗り合わせただけの男性が知っているの・・・ぎくっとしてわたくしは隣の男性と眼を合わせてしまったのです。
「今夜エスカレーターを降りてくるあなたをみたんですよ。エスカレーターの下から」
男性の話す内容に驚き、周囲に聞かれていないのかと・・・男性から前の椅子に座る二人の男性に視線をうつしてしまいます。
ドアよりの席の男性は眠りこけておりました。
わたくしが乗り込んで来た時には真ん中の席に大きめな荷物を置いたままで、既に眠り込んでいたのです。
わたくしの前に座った男性は・・・事情をわかっていたのでしょう。
期待のこもった眼でなりゆきを見つめているのです。
後方の男性客の方たちは仕事の話に盛上がっているかのようです。
 
「何のことでしょう・・・失礼なことを言わないでください」 
小声でしたが、わたくしは毅然とはねつけることにしました。
なんの証拠もないのです。
かまをかけているだけかもしれない相手に狼狽することはありません。
「そうですね、わたしもそう思ったんですよ最初見た時は。黒のランジェリーなのかと」 
視線を合わせる事無く、漆黒の車窓にうつるわたくしの顔を見つめてそう言い出します。
「でも不自然な色合いだったのでね・・・くすっ・・・」
「ホームであなたの後からしなやかなスカートに映るランジェリーのラインを、じっくり観察させていただいたんです」 
まるで以前から親しい相手でもあるかのようにすっと身体を近づけてきます。
「そんなにソフトな素材なのに全くランジェリーの跡が浮かびあがっていない。でも脚はストッキングに包まれている・・・だから触って・・・確認させていただいたんです」
あの指の動きは・・・確認のためだったのね。
「Tバックすら身につけていないことがわかりましたよ。ふっ・・・ それにストッキングがオープンクロッチタイプのパンティストッキングなのもね」 
たったあれだけでそんなことがわかるなんて・・・。
「ちかん・・・」 
掠れた小声しか出ませんでした。
「そう言いますか。いいですよ」 
口元に笑みを浮かべながら恐ろしいことを言うのです。
「だったらこの場で、彼にあなたのスカートをまくりあげさせて、あなたが露出狂の痴女だって証明するだけですから」 
前の座席の男性が羞恥に赤く染まるわたくしの顔を見上げています。
「そんなこと・・・・」 
わたくしは・・・それしか言えませんでした。
 
「僕たちこんな時間まで残業で、酒も飲めずに疲れてるんですよ」 
前の席の男性もうなづきます。
「電車の中だけでいいんです。どうですか、合意の上で楽しませてくれませんか」 
真面目な表情を崩す事無く破廉恥な申し出をしてくるのです。
「周りの人間に気づかれて、正義漢ぶった奴に痴漢扱いされるのもいやですからね。おとなしくしててくれればいいんです。わかりましたね」 
そんな破廉恥なこと・・・合意なんてできるはずもありませんでした。
 
「あなたはお酒を結構飲んでますよね。彼があなたが痴女行為をしたと駅員に申し出てもいいんですよ」 
拒否したら・・・男性たちの脅迫は、わたくしがただ1枚の薄物を身につけていないだけで効果的に響きました。
「もう次の駅だ・・・うんと言ってください」 
わたくしは前を見たままでかすかにうなづくしかありませんでした。
それに・・・とても恥ずかしいのですが、わたくしの身体の火照りはまだおさまりきってはいなかったのです。
 
次の駅に到着しました。
思ったよりも多くの乗客が乗って来て・・・左の男性はわたくしをかばうような動きをしながら、入り口側からの視線を遮る様に身体の向きを変えました。
わたくしのことは背中を連結部に半分もたせかけるように斜めにしたのです。
「僕たちは終点までなんです。どちらの駅までいらっしゃるんですか?」 
世間話のように話しかけます。
彼らの駅の2つ手前になる住宅街の駅の名だけをわたくしは告げて、うつむいてしまいました。
「祥子さんって意外に近くに住んでたんですね」 
前の座席の男性がわたくしの名前を言うのです。
「どうして・・・」 
眉をひそめたわたくしを見て前の席のクールビズの男性は言いました。
「お友達と今夜は一緒だったでしょう」 
あんな時からわたくしは彼らに眼をつけられていたのです。
彼女ともう少し一緒にあのホテルで過ごしたり、あのホテルからタクシーで帰らなかった事を後悔しはじめていたのです 。

「あっ・・・」 
左隣に立つスーツの男性の手がわたくしのヒップをなで上げました。
「そしらぬふりをしてください」 
わたくしの耳元に口を近づけてそう囁きます。
男性の手はわたくしのヒップの下の丸みを指先で握るようにして・・・その指先を丸みの谷間に沿わせて上に引き上げます。
前に座るクールビズの男性は左の太ももを・・・オープンクロッチのストッキングの端を確かめるように指を這わせはじめました。
「だめっ・・・」 
合意したとは言っても・・・無抵抗ではいられませんでした。
電車の揺れと連結部がきしむ音が囁くようなわたくしの声を消すのです
「スリップはお召しになっているようですね」 
スカートの裾近くのレースに触れたのでしょう。紺のスーツの男性の指はあまりに繊細に過ぎました。
カーブにさしかかり・・・がくっと電車が揺れます。
「はぁぅ・・」 
まるではずみのようにわたくしの乳房を握りしめるのです。
「このボリュウムならやはり・・・トップスも着けていらっしゃるのですね」 
電車の揺れが戻っても乳房に触れる手は降りようといたしません。
Gカップのバストだからこそ全く厚みを必要としないブラの素材が・・・堅くしこり立つ乳首の存在さえも男性の掌に伝えてしまうのです。
「小振りなのですね・・・先端は」 
まるで酔って恋人にしなだれかかっているかのような風情で、淫らな事実を口にして・・・3本の指先で順に先端をはじいてゆくのです。
「ん・・・くぅっ・・」
 声を押し殺すほどに快感は身体を駆け巡り、不自然なひくつきを止めることができなくなります。
「敏感な身体ですね。それとも恋人に抱かれた後なのですか?」 
ストレートのロングヘアに鼻を埋める様にして感じやすい耳元に ふっと息を吹きかけるのです。
「なぜ 1枚だけ着けていないのですか」 
そんなこと・・・今夜起きたことを説明することなんて。
わたくしにはどう説明したらいいのかさえわかりません。
「恋人の命令?それともお仕置きかな?」 
スーツ姿の男性の言葉は次第に露になってゆくのです。
 
次の駅に着きました。
何人かのお客様が乗り降りし、スーツの男性は一旦は姿勢を元に戻しました。
これで終わりなのかとほっとしたのもつかの間でした。
「あん・・・だぁめぇ・・・」 
前に座る男性の手がスカートの中に差し入れられたのです。
先ほどまでの二人の男性の行為で・・・わたくしのふとももはもう・・・愛液でぬめりを帯びていたのです。

うたかたの夢 3

「やめて・・・くだ・・さ・い」 
かすれたような声でしか抵抗出来ませんでした。
突然に差し入れられた男性の手を防ごうと・・・太ももに力を込め閉じあわせようと必死でした。
クールビズの男性は手のひらの厚み分だけの隙間をつくろうと何度も、合わせ目やオープンクロッチの素肌があらわになった太ももにを軽く爪を立てたるのです。
赤くなってうつむくわたくしがなにを堪えているのか、紺のスーツの男性にはわかっていたのでしょう。
「ぁぅっ・・・」 
つっと伸ばした指先で、感じやすい左の乳首をひねりあげたのです。
わたくしは声をあげずに堪えるだけで必死でした。
  
地下鉄の乗客がたくさんいる車内で、突然与えられることなんて考えられない・・・あまりの衝撃でした。
ふっと・・・力が抜けてしまった膝を男性の容赦ない手が隙を逃さずこじ開け、花びらを覆うやわらかい狭間に向かって這い登ってゆきます。
「こんなに濡れてたら。それは恥ずかしいよね」 
痛みと快感で上半身を倒してしまったわたくしに、目の前に座る男性がささやくのです。
男性の左手はわたくしのタイトスカートの中にすっぽりと入り込み・・・指先ははしたなく愛液を溢れさせる狭間に・・・ほとんど届いておりました。
 
「ぃゃぁぁぁぁ・・・・」 
わたくしはあわててもう一度、太ももに力を入れて男性の手の進行を阻止しようとしました。
「おとなしくしてください。さもないとこのままスカートをまくり上げますよ」 
好色そうな眼で羞恥に耳までも紅くしたわたくしを見上げながら、またも卑劣な脅しを繰り返すのです。
「週末の夜遅くの地下鉄に、パンティだけを着けないでガーターストッキングだけで一人で乗り込んでいるなんて、祥子さんは立派な痴女なんですね」
酔いのまわった恋人を助ける様にしてわたくしの上半身を引き起こした隣に立つ男性は、わたくしの耳もとに繰り返すのです。
「ちが・・・う・・わ」 
弱々しく首を振るしかありません。
「何が違うっていうんですか。こんなこと言われてそれだけでまた・・・ほら・・・溢れさせてるくせに」 
柔らかで湿った狭間を楽しむように指を遊ばせるのです。
「こんなにフェロモンをまき散らして、酷い女性だ。これじゃどんな男でもこんなふうに触れずにはいられないさ」 
隣の男性はわたくしのまわりの空気を、深呼吸をするように吸い込んでみせるのです。
男性の右手は、時折しっとりと脂肪の乗った丸ぁるい腰肉に指をくいこませるようにしながら・・・わたくしの腰をスカートの上からいつまでもなぞるのです。
「これで痴漢呼ばわりされたら、男の方が気の毒だよな」 
スカートを少しだけ引き上げるようにして、籠った香りを楽しみながら前の男性は指を強引にすすめるのです。
「ぁはぁっ・・・・んんん」 
ぬるぅんと指先が合わせ目に入り込みました。
くちゅっ・・・・中指を曲げるような動きで、わたくしの大きく潤った真珠をなで上げます。
「くっん・・・ぁあ・・はぁぁ・・・」 
車内であり得ない場所を直接触られて・・・送り込まれる快感に唇を噛んで喘ぎを堪えるのが精一杯でした。
「柔らかくて肉厚なんですね。くすっ 祥子さんてば」
「んくぅぅぅ・・・ちがい・・まぁ・・すぅぅ」 
前に座るクールビズの男性の手のひらは、わたくしの太ももにはさまれてこれ以上は進みません。
丁度指先が真珠と花びらの表面をなでる位置で止まり・・・何度も指先だけを前後に動かすのです。
「んっぁ・・・ぁは・・ぁぁ・・・」 
快感から逃れようとわたくしはつい腰を動かしてしまいました。
今夜・・・蝉時雨の庭で責められ何度も達して・・・その余韻もおさまらない身体を、電車の中で人目を気にしながらの微妙なタッチで嬲られ続けるのです。
「おとなしくしないからですよ。祥子さん」 
ちゅ・・・くちゅ・・男性の指が動くたびに響く淫媚な水音は、後方の男性の耳までは線路の音でかき消されて届かないようでした。
「いけないひとですね。聞き分けがなくて」 
そう言うと隣の男性はわたくしの身体の向きをわずかに連結部のほうに向けたのです。
そして左手はつり革につかまったままに・・・後からぴったりと身体を押しつけ、そして恋人同士が戯れているかのように右手をわたくしの肩先から胸元に下ろすのです。
「ぃゃぁぁ・・・」 
わたくしの腰には既に熱く滾っている男性の塊が押し付けられました。
さりげなく下ろされているような胸元の手は、人差し指と中指の間に堅くしこりたつ先端を挟み込んでいるのです。
「そうして腰をうごかしてくれると、気持いいですよ。くっくっくっ」 
耳元でスーツの男性が囁きます。
その一言でわたくしは身じろぎをすることもできなくなりました。
 
次の駅が近づいてきました。減速する車両がそのことを知らせます。
 
「さあ 祥子さんの繁みを見せていただきましょうか」 
目の前に座るクールビズの男性がとんでもないことを言い出すのです。
「はやくしないとホームに溢れる人に、祥子さんの痴女姿を晒すことになりますよ」 
次の駅は多くの人が乗り降りするこの路線でも有数のターミナル駅でした。
「それとも 祥子さんは見せつけたいのかな?」
「ちがいます・・・恥ずかしいことは・・あん・・やめ・・て・・くださぁい・・ぃぃ・」
「いまなら彼だけが楽しむだけですよ。いいでしょう」 
クールビズの男性の手がスカートの前裾をそろそろと引き上げてゆくのです。
駅に近づく振動を堪えるために片手は手すりへ、もう一方の手は紺のスーツの男性に後手に押えられてしまっていたのです。
後に立つ男性からも、前の男性からも顔をそらせました。窓に映り込んでしまうであろう自らの姿からも眼を背けるしかありません。
オープンクロッチの花びらから溢れ出した愛液に濡れた、むき出しの太ももがエアコンで冷やされた空気に直接ふれます。
「いい眺めですよ。祥子さん」 
ふうっっと繁みにかけられた男性の熱い息に・・・ぴくん・と身体をふるわせてしまいました。
「手触りだけでなく見た目も柔らかくてしなやかなんですね」 
手でさらっと表面をなでるのです。
 
次の駅に到着するアナウンスが流れました。
「おねがい・・です・・もうやめ・・・にして・・・おねがい」 
手すりを掴む指が白くなるほどに羞恥心を煽られて、わたくしは男性に哀願するしかありませんでした。
ぬるぅっ・・・・ 
男性の2本の指が柔らかな狭間に侵入し・・・真珠と花びらを数度擦りあげました。
「・・・ぁぁああぁ・・・」 
車窓がホームの明かりでわたくしの姿を映さなくなる寸前に・・・敏感な真珠を撫でる男性の指で、地下鉄の車内で淫らに登り詰めさせられてしまったのです。

ターミナル駅に到着し周囲の乗客が動き出すのを見て、紺のスーツの男性は登り詰めた余韻にほうけているわたくしにバッグを持たせて連結部のドアの中に引き込みました。
 
発車を伝えるアナウンスが流れる中、車両は多くの乗客で埋まってゆきます。
わたくしは連結部のドアの窓に背を押し付ける様に立たされたのです。
「なにをするんですか」 
騒音を押さえるために密閉度を高めたドアとドアの間にいても、声は漏れてしまいそうです。
こんな状態の身体を他の方に知られたくなくて小声で抗議をするしかありません。
「いや なに、我慢ができなくなってしまったんですよ」
 
がたん・・・動き出した電車の振動とともにGジャンの下に着ているわたくしのピンクのカットソーをまくり上げるのです。
「ふふ 情熱的な恋人なんですね」 
数日前に3人の男性に付けられた胸元から首筋までの濃紅の痕を、この男性にも見られてしまったのです。
「やっぱりこんなに大きいんだ。やわらかいな」 
紺の地にピンクの花を散らしたレースのブラに手を差し込んで、わたくしのGカップの乳房を引きずり出すのです。
「やめて・・・あん・・・はぁぁん・・だめぇ」 
男性は左の乳首を口に含み舌でねぶりながら右の乳房まで引き出します。
 
「あと5つでしょう、降りるまで。僕を満足させてくれないと降ろしてあげませんからね 祥子さん」 
上目遣いでわたくしの顔を見ながら今度は右の乳首を甘噛みするのです。
「あうっっっ・・・」 
電車の振動と騒音をダイレクトに伝える連結部での痴態に・・・声を押し殺すことさえ次第に困難になってきました。
「ほら、もうこんなになってるんですよ」 
男性はわたくしの左手を彼の熱い塊に導きます。
それは脈打ち、信じられないほどに堅くそして長く反り返っていたのです。
「祥子さんの手のひらも気持いいんですね、でも今夜は手じゃだめです」 
男性はわたくしのタイトスカートの裾をまくり上げます。
「先ほど彼に楽しませたここで・・・僕にも楽しませてください」 
ぐい・・とわたくしの腰を引き寄せました。

うたかたの夢 4

地下鉄の連結部の2枚のドアの間で・・・わたくしははしたない姿を晒しておりました。
羽織っているGジャンはそのままにピンクのカットソーをまくり上げるのです。
白い肌に濃紅の痕が散り敷く乳房を、ランジェリーから左右とも引き出されてしまいました。
まるで縛められたようにブラとカットソーに挟まれて、Gカップの白いふくらみは歪んで扇情的に張り出していました。
紺のタイトスカートは男性の手でまくり上げられ、オープンクロッチタイプのストッキングだけしか身につけていない下半身をあらわにしていたのです。
 
男性は狭いこの場所でわたくしの腰を引き寄せると、愛液で濡れそぼった太ももと柔らかな狭間の間に彼の塊を押し入れました。
「僕は指なんかで満足しませんからね。祥子さん」
くちゅ・・・・ 堅くて長く反り返った熱い塊は最初からはしたない音をわたくしの身体に立てさせるのです。
「ああ・・はぁん」 
わたくしのバストを押しつぶす様に抱きしめて、腰を激しく前後に動かすのです。
「いやぁぁ・・・・だめぇ・・・あはぁぁ」 
挿入しているわけではないのに・・・塊はわたくしの真珠をこすりあげ、花びらをなぶり 会陰のむこうの菊のつぼみまでを刺激するのです。
「いいでしょう、こういうのも。したことありますか?祥子さん」 
繰り返す動きがますます早くなっていきます。
「あぁぁ・・・んゃぁ・・だめ・・・」 
麻のスーツに押しつぶされた乳首さえも・・・女性の敏感な性感帯をすべて嬲る男性の動きに、はしたないわたくしの身体は大きな塊を胎内に迎えたくて・・・淫らにも花びらをひくひくとふるわせてしまうのです。
「ふふ 祥子さんの下の口の方が正直みたいですね。この大きなのをほしがってしきりにキスを繰り返してくれますよ」 
熱い先端の塊を決して挿入できないことを知っていて・・・花びらを抉る様にしてわたくしをじらすのです。
「ちゅ・・・ぅぅ くちゅぅ」 
抱きしめたままで、わたくしの唇を奪い口腔と舌の感触を確かめるようなディープキスをするのです。
「ああ 祥子さんの唇は上も下も同じ感触だ」 
 
電車が止まり、乗客の出入りがあっても奥の連結部近くの人たちにはほとんど動きがありません。
男性は停車時間の間は腰の動きをゆっくりとでも深く抉る様に変え、わたくしの唇をほんのわずかな間すら離すこと無くキスをつづけていました。
 
「停車時間中だと祥子さんの淫らな声を聞かれてしまいかねませんからね」 
車両が動き出した途端に男性は耳元でそういうのです。
「最終車両の連結部に男女がいてキスをしてれば、邪魔をするような野暮な大人はこの時間にはいないでしょう」 
彼の塊は停車時間の間に、わたくしの太ももの間で一回り太さを増した様に大きくなっていました。

「まさかこんなことをしているとは思っていないでしょうけれどね」 
キスの間に教えられた<素股>という行為の名前を思い出して、彼の肩に顔をうずめるようにうつむいてしまいました。
「あと3駅でしたっけ、祥子さんの降りる駅まで」 
紺のスーツのままでむき出しにした猛りを、わたくしの太ももとの柔らかな狭間に抜き差しするのです。男性は腰の動きだけを早めながら、わたくしに質問します。
「あん・・・そうですぅ・・・んふ・・」 
通常の行為では得られない快感に、なんでもない答えにさえ喘ぎを織り交ぜないではいられません。
「それじゃそろそろ僕を満足させてください」 
こんなにはしたない行為を強いていて・・これ以上何を求めるというのでしょう。
「僕もいかせてもらいましょうか。祥子さん」 
反り返った先端は、ほとんど花びらの奥を狙うかのように動き続けています。 
大きく成長した真珠はわたくし自身が溢れさせる愛液でぬめひかり、男性の長い塊のごつごつした起伏にすら刺激されているのです。
 
「どうしますか?祥子さん。このままこの太ももに射精して、足首まで精液をたらしながら駅に降りてもいいんですよ」
「いやぁぁ・・・」 
栗の花の香りをまといつかせて・・・歩くたびにねちょねちょと音を響かせながら連結部から降車側のドアに向かい、改札までの長いエスカレーターを上がる。
そんなことは考えられませんでした。
「それともフェラチオでいかせてくれますか?その唇と喉でいかせてください」 
きつく閉じた太ももの狭間に強く熱い塊を打ち付けながら、舌でなめまわすような淫らなキスを繰り返すのです。
「今日はたっぷり出てしまいそうですから。一滴残らず全てのみほしてくださいね」 じゅるっっっ・・・・男性が唾液をすすり上げる音が響きます。
「そんな・・こと・・・あぁぁ・・・で・・きない・・・」 
電車の連結部で・・・すぐ窓の外に多くの人が居る中で・・・男性の大きな塊を喉の奥までつかってフェラチオする・・・それも最後には精液を飲み干さなくてはならない。
あまりの提案に首を横にふるしか出来ませんでした。
「いいんですよ。祥子さんが僕たちと一緒に終点まで行って、ホテルで一晩ゆっくり二人を満足させてくれても、ね」 
次の駅に近づいたのか電車は速度を緩めはじめました。
「さっきの彼も満足してるわけじゃないから一晩たっぷり可愛がってあげますよ。そうしますか?」
 
わたくしは・・・今夜初めての男性にお茶室の床柱に縛られて嬲りつくされ・・・ガラス窓の前で後から犯されたばかりなのです。
すでに重ねて与え続けられる快感で一人で立っていることさえ辛いほどになっていました。
はじめての行為はもう何度もわたくしを頂きに上り詰めさせていたのです。
 
電車が止まりました。
ドアの外の人が動き出した気配に・・・わたくしは不安定な足もとに跪いて・・・わたくしの愛液に茂みまで濡れた熱くて長い塊を・・・喉奥まで飲みこみました。

うたかたの夢 5

「フェラチオですか。本当に痴女みたいですね、祥子さん」 
スーツの男性は揺れる地下鉄の連結部で右手で身体をささえ、左手をわたくしの黒のストレートロングの髪に差し入れました。
わたくしは、足もとの不安定さを補うために男性の麻のスーツの腰に腕をまわすしかありませんでした。
自然と密着したわたくしの上半身を男性の手が思うがままに動かすのです。
 
「くちゅ・・・くぽっ・・・ぐちゅちゅぅぅ・・・・・じゅるっっぅぅぅ」 
わたくしは唾液をまぶした唇をまるで淫らな花びらのようにしていることしかできませんでした。
その唇に男性の塊が出し入れされるのです。
「ちゅぅぅ・・・くりゅぅぅ」 
唇の内側にかりが当たるまで頭を引き離される間も・・・唇は抜き出される塊をしごき上げます。
「あぅ・・・上手いな。祥子さん、いいですよ」 
口腔には・・・白ワインの香りの唾液を溜めました。
ごつごつとした塊と口内との密着度を高めることしか、わたくしにはできないからです。
男性の塊は出し入れされる度に上下左右に舌がまとわりつかせるだけで、快感にひくひくと脈打っていることまでわかりました。
 
「ちゅるぅぅ・・・くちゅぅ・・・くぽ・・・んちゅる・・・んぐぅぅ」 
長さのある塊は・・・わたくしの喉奥までを容赦なく犯してゆきます。 
「ふふ、美味しいですか。自分の愛液にまみれた僕のものは」 
そう言いながら・・・ざらざらと数の子天井のような口蓋に、先端をこすりつけるように動かすのです。
「んぐぅぅ・・・おいひぃ・・・で・すぅぅ・・・くぷぅぅ」 
答え終わらぬうちに今度は奥まで一気につきいれるのです。
「淫乱な痴女だと思っていたがフェラまで絶品とはな ふふふ」 
地下鉄の中で口戯を強要する羞恥だけではもの足りずに、言葉でまでわたくしを嬲るのです。
 
電車が減速をはじめ次の駅が近づきます。
 
「ほら、そろそろいくぞ」 
唇をすぼめ舌先の動きを早めるわたくしの頭を男性は両手で掴み、先ほどの彼の腰と同じに激しく動かします。
連結部の不安定な足元に跪いていたわたくしの両膝は、揺れに耐えるために肩幅ほどに開かなくてはなりませんでした。

駅に電車が停車し揺れがおさまったと思った途端のことです。
紺のスーツの男性の左脚が、ぐいとわたくしの両脚に割り込んできたのです。
「んくぅ・・・・あぁぁ」 
男性の綺麗に磨かれていた黒の革靴が・・・跪いた足の間の疼ききった狭間に・・・あてがわれたのです。
「いっしょにいくんです、祥子さん」 
くちゅ・・・ フェラチオで滴り落ちんばかりに溢れている愛液を・・・丁寧に鞣された動物の革独特のすべらかさと肌触りがかきまわすのです。
「あふっ・・・う」 
「休むんじゃない!」 
大きくなった真珠の表面を指先で愛でるように革靴がすべります。
「んくっ・・」 
「そうだ 僕を満足させるんです!」 
2枚の花びらを揉みしだくように、荒々しく革靴を前後に動かすのです。
 
ドアの外に人の動く気配がしました。
この駅で先ほどまで混雑していた乗客は随分降りるのです。 
連結部に立つ男性の姿が不自然に見えてしまう・・・その心配はなかったようです。
わたくしが男性の足元に跪いたのに気がついたクールビズの男性は、酔った女性に席を譲る振りをして、さきほどまでわたくしが背を向けていたドアの前に立っていました。
 
「痴女には足で十分だろ。さ!いきなさい!!」 
発車のアナウンスと同時に、はっきりとわかる声で辱めの言葉をわたくしに投げつけるのです。
扉に腰を預けわたくしの頭を鷲掴みにして・・・唇を犯すスピードを緩めることもなく、自由な足をさきほどの塊のようにして・・・敏感に濡れきったわたくしの性感帯を嬲り続けるのです。
「くぅ・・・あぁぁ・くちゅ・・あん・・・い・・いくぅぅう」 
男性の革靴に犯されて達してしまう。
動き出した電車のイレギュラーな揺れとあまりの辱めに、わたくしは堪えることも出来ずに激しく達してしまいました。
「いくぞ。飲むんだ!!祥子!」 
両手でわたくしの頭を強く引きつけると、男性はわたくしの喉奥に濃厚な白濁液をたたき付ける様に放ったのです。
あと数分。
わたくしが降りる駅までの時間はそれしかありませんでした。
唇の端から溢れるほどの精液を、眦に涙を浮かべながら・・・ごく・・ん・・・と飲みくだしました。
「最後まできちんとしてください。祥子さん」 
その様子を満足気に見下ろした麻のスーツの男性は、あらためて唇にまだ堅いままの熱い塊をおしつけ、わたくしの舌で清めるように促すのです。
「くちゅ・・・」 
舌を使い、鈴口から栗の花の香りのミルクを吸い出して・・・男性はやっとわたくしの身体を引き立ててくれました。
「よくできました。祥子さん」 
わたくしの姿をみつめる男性の欲情の残る視線に、あわててスカートを引き下ろし・・・胸元を整えました。
 
「これ使ってください」 
男性はスーツのポケットから清潔に折り畳まれたハンカチを差し出します。
「なにに・・・ですか?」 
どうして差し出されたかわからないハンカチを、わたくしは見つめるだけでした。
「太ももまで愛液をしたたらせて、フェロモンを香らせたままで車内を歩いてゆくつもりですか」
「それともまだ、足りないんですか?」 
思わぬ男性の言葉に、とっさに差し出されたハンカチを受け取りました。
「みないで・・・おねがい・・」 
男性の目の前で身支度を・・それも秘めた場所の始末まで見られてしまう。
わたくしが決して男性の目には晒さない姿を強いる人に、懇願の声をあげることしかできません。
「そろそろ駅ですね」 
スピードを落とし始めた電車に男性が気づきました。
もうあと1分ほど、わたくしは目を伏せて・・・スカートをわずかに引き上げ・・・ぬるりとしたしたたりを拭いました。
 
「ごめんなさい、汚してしまって。これはわたくしが処分いたします」 
ハンカチをバッグに仕舞う気にもなれず、左手のなかに丸めて握りしめたのです。
「だめです」 
強い力でわたくしの手首を掴むと、愛液を吸い込んだハンカチを奪い取られてしまったのです。
「本来なら僕の靴もその唇で清めさせるんですが時間がありません。これはその代償ですよ」 
ハンカチを取り出したポケットにしまい込みながら、男性は名残を惜しむようにわたくしの胸を鷲掴みにしました。
「あうっっ・・・」 
電車が駅に滑り込みます。
「さぁ 降りる駅ですよ。痴女の祥子さん」 
そう言うと連結部のドアを開けて、わたくしを車内に押し出しました。
淫らな花の香りを含んだ風に、何人かの男性がわたくしたちを振り向きます。
吐く息すら栗の花の香りのわたくしは・・・口元を押さえて、一度も振り返ることなく開いたドアに向かって小走りにホームへ降りたのです。
 
改札口を通って地上までの登りエスカレーターは、わたくしの後にいる数人の男性を意識しないではいられませんでした。
すれ違う人までもがわたくしを振り返るような気がして・・・
あぁぁ、なんという夜だったのでしょう。


祥子からの手紙-5
いつのまにか随分深く眠ってしまっていたようです。
ベッドのわたくしの顔に、秋の優しい日差しがカーテン越しに差し込んでいました。
 
どうして、あの夜のことを夢に見てしまったのでしょう。
忘れてしまいたいと願うほどに淫らなあの夜のこと。
 
そろそろまたあのホテルでのジャズライブの時期が近づいているからでしょうか。
あの日からまだ一度も同じ時間には乗らない様にしている
あの地下鉄を利用せざるをえない日がやってくるからでしょうか。
 
あと少しで陽も落ちる時間です。
今宵は夢も見ないで眠れる様に
ヴェルヴェデーレでも冷やして置くことにいたしましょう。
 
あなたもどうか安らかな一夜を。
 
またお逢いいたしましょう。