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ムーンナイト・アフェア 1

真夏のジャズライブから2ヶ月。
いつもの女友達に誘われて、久しぶりにあのホテルに向かう事にいたしました。
秋の夜に月が浮かぶ宵のことでした。
都心にひっそりと存在する庭には、いまは鈴虫の声がかすかに響いておりました。
あの佇まいはなにも変わらないままに、陽が落ちるとひんやりとする夜気がそこここに漂っておりました。
 
春先から毎月欠かさずにうかがっていたジャズライブを、先月はじめてお休みしてしまいました。
だって・・・あの蝉時雨の庭で起きた事。その後の電車でのこと。
あまりに刺激的で淫らで・・・思い出す事すら切なかったからです。
また同じことが起きる、とまでは思ってはいませんでした。
それに、あの黒づくめの男性が言葉通りにいらしているとも、思ってはいませんでした。
でも、どうしても伺う事ができなかったのです。
先月、誘いに来てくれた女友達に「仕事が終わらないの」とみえすいた言い訳をして、とうとう彼女一人で行ってもらってしまったのです。
 
彼女一人でライブを楽しんだ翌朝、女友達はにこにこしてわたくしのところに来たのです。
「いつもの主催者の沢田さんだけじゃなくて、いろんな人に祥子さんは来ないのかって質問攻めにあっちゃったわ。来月はぜひお連れくださいってこんなものまでもらっちゃったのよ」
彼女は<名月ライブ>と書かれたリーフレットを差し出したのです。
「来月は一緒にいってもらえるわよね。」 
無邪気に笑う彼女に、わたくしはNOとは言えなかったのです。

今宵はサックスとはじめてのピアニストとのデュオだそうです。
到着したのは開演の5分前でした。
その日はカナリアイエローのブラウスに黒のタイトスカート。
同色のスパンコールをちりばめた黒のカーディガンに、黒ベロアのハーフコートを羽織っておりました。
インナーは白にイエローの大振りなレースの花がアクセントになったブラとTバックショーツ、そしてスリップ。
ストッキングは少し肌寒かったのでパンティストッキングを選びました。
 
あまりにセクシーなランジェリーがわたくしの雰囲気を変えてあんな目に遭ってしまうのだわ。
そう思ったからです。
 
「加納様、よくいらしてくださいました。先月はいらっしゃらなくて寂しかったですよ」 
ラウンジに入るなり主催者の方が・・・沢田さんとおっしゃるそうです・・・お声がけくださいました。
「ごめんなさい、少し仕事が立て込んでいたものですから」 
あんなことがあったなんて・・・きっとご存知ないんだわ。
沢田さんのほんとうに心配そうな声に、少し申し訳なさを感じてしまいました。
「いえいえ、加納様には来ていただかないとプレイヤーも張り合いがないみたいで。今日はいい演奏が聞けるでしょう」 
「お世辞がお上手ね」 
わたくしは苦笑いをするしかありませんでした。
「わたしじゃ役不足なのね」 
女友達がまぜっかえします。
「いえいえ、いやぁまいったなぁ。前回もよかったですよ。ははは」
さぁ、こちらにどうぞ・・・といつものお席に案内されました。
いつになく新しいお客様の多いジャズライブでした。
わたくしの隣の席には、女性二人連れのお客様が通されました。
主催者の方はいつものようにお話にいらっしゃりたい様子で視線を投げてきます。
が、新しいお客様の対応に追われているようでした。
 
7時10分 September in the Rainからスタートです。
「お飲物はいかがいたしましょうか」 
サービス・チーフが珍しく席にオーダーを聞きにまいりました。
「いつものを・・・」
「ありがとうございます。お久しぶりです、今月はいらしてくださってうれしいです」 演奏を意識して押えた声で挨拶をしてくれました。
おねがい、よろしく・・・ の代わりに眼顔で頷きました。
ラウンジ担当の何人かのスタッフの方達も、会釈で挨拶をしてくださるのです。 
女友達はグラスビールを手に、もう音楽の森をさまよっているようでした。
 
ラウンジの中を改めてゆっくり見回しました。
あの黒衣の男性は・・・そしてお友達もいらしていないようです。
そして 今夜は支配人の姿も見られませんでした。
少しだけわたくしはほっとしていたのです。
が、それも・・・2曲目の あなたはまだ恋を知らない が始まるまででした。
「お待たせいたしました。白ワインでございます」 
小柄な男性特有の少し高い、でもざらついた支配人の声がいたしました。
「あっ・・・ありがとうございます」 
間違いなく、今日はいないのだと思っていた支配人でした。
「先月はお越しいただけなくて残念でした。今日はゆっくりなさってください」 
わたくしの前のテーブルに、グラスに注がれたアウスレーゼとチーズの盛り合わせのオードブルを並べました。
「ありがとう」 
わたくしの痴態を覗き見・・・自らを慰め・・・射精した男性。でも、そのそぶりさえ見せない老獪な男性。
ようやくつくりものの微笑を口元に浮かべることができました。
わたくしを見つめていた支配人はそれで満足したのでしょう。一礼をするとトレイを手に立ち上がります。
数歩・・・サービスカウンターに去ったと思ったのに、耳元で支配人の声がしたのです。
「祥子様、長谷川様からお預かりしているものがございます。1stセッションが終わりましたらフロントにお越しください」
それだけを声を顰めて言うと、なにごともなかった様に立ち去ってゆきました。
 
1stセッションのラストの曲 枯葉 が終わるまで様々な想像が脳裏を駆け巡りました。
あの黒づくめの男性の名前が<長谷川様>だとはじめて知りました。
そして何の根拠もないのに、あの方が1人の社会人として決して非常識なことをなさる方ではないとも思えたのです。
ただ不安だったのは、あのとき持ち去られたわたくしのランジェリーは今もそのまま彼の手にあるはず・・・であることと、支配人だけはその事実を知っていたからなのです。
 
セッションの間の休憩の時間がまいりました。
いつもはお友達と軽いお食事をいただき、仕事の場ではできない他愛ない会話を楽しむのです。
先に預けられたものを取りにゆくことも考えましたが・・・彼女にいろいろと詮索されると思うと気が引けました。女性同士だからこそ知られたくないこともあるのです。
彼女のオーダーしてくれたお料理がセッション終了と同時にテーブルに並べられました。それならと、まずお食事にしたのです。
「祥子さんは人気者ね」 
と無邪気に彼女にからかわれながら・・・

「化粧室にいってきます」 
そして2ndセッションが始まるころ、彼女にそう笑いかけて・・・フロントに向かいました。
 
「加納と申します。支配人さんからこちらに言付かっているものがあるとうかがって。ございますか?」 
やさしく微笑みかけるフロントマンにお声がけします。
「はい、少々お待ちください」 
バックヤードに彼が下がるます。
「お待たせしました。こちらが長谷川様からのお預かりものです」 
まもなく代わりに紙袋を手にした支配人が出てきました。
その袋は都内の百貨店のものでした。
「わたくしに? こんなものいただけません。」 
「先月お持ちになってらしたのですが、加納様がお見えにならないので私どもで言付かりました。加納様がそう仰るだろうとカードをお書きになってらっしゃいました。よろしければどうぞごらんになってください」
胸元に押し付けられた袋を受けとり・・・不安を振り切りたくて、そのままフロントの側のベンチで中を確認したのです。
 
中には有名ランジェリーショップのパッケージと、一通の封筒が入っていました。
「祥子さん お逢い出来なくて残念です。
 これはプレゼントをするとお約束していたランジェリーです。
 手渡せなかった罰に僕とのデートに付き合ってください。
 あさっての日曜日 17:00 ○○○駅で待っています。
 僕の携帯番号は090-XXXX-XXXXです。
 今夜の装いにこのランジェリーでいらしてください。
 今度はお約束を守って下さると信じていますよ。
                          長谷川」
 
その夜、その後に演奏されたナンバーは・・・最後の FLY ME TO THE MOON 以外・・・わたくしの記憶には残りませんでした。

ムーンナイト・アフェア 2

日曜日、もう陽も落ちて夕闇が迫る頃。
わたくしは指定されたターミナル駅におりました。
 
あの日頂いたランジェリーブランドのギフトボックスに入っていたのは、繊細な黒のレースを重ねたセットでした。
わたくしの乳房の上半分がそのまま露になってしまうようなハーフカップのブラと、ハイレグのTバックと・・・ガーターベルトにシーム入りの黒のストッキングでした。
ストッキングだけはなぜか2組入っておりました。1組を身に付け、もう1組はバッグの中に忍ばせてまいりました。
カードに指定されていた通りジャズライブの日と同じカナリアイエローのブラウスに黒のタイトスカート、同色のスパンコールをちりばめた黒のカーディガンに黒ベロアのハーフコートを羽織っておりました。
靴だけはストッキングに合わせてハイヒールを選びました。
黒づくめの彼と並んだら・・・襟元のカナリアイエローのブラウスだけが、夜空を彩る月のように見えることでしょう。
 
時間になってもターミナル駅のどこに向かえば良いのか、黒ずくめの男性がいらしているのかさえわかりません。
17:01。いただいたカードにあった携帯ナンバーに電話をしてみました。
3回の呼び出し音の後・・・唐突にあの男性の声が聞こえました。
「長谷川です」
「祥子です、遅くなりました。駅におりますがどちらに伺えばよろしいですか?」
「東口にロータリーがあります。そこに停まっているシルバーのベンツです。少し古い形ですからすぐわかるでしょう」
「はい、伺います」
 
ロータリーを回った少し先に、一台だけシルバーのベンツが停まっていました。
E320クーペ。2ドアのベンツにしてはコンパクトな車でした。
コン・・コン・・ 近寄って運転席の窓を叩きます。
「乗ってください」 
すっ・・とパワーウインドウが開き Take Five と共に彼の声も流れてきました。
あの夜の竹林の後のベンチと同じ様に・・・。
わたくしは車道側にまわり、助手席のドアを開けました。
 
思ったよりも広い助手席の空間にすっぽりと納まり、シートベルトを締めたと同時に車はすべるように動き出しました。
「本当に来たんですね。あと10分待って電話がなければ帰ろうと思っていました」 
お久しぶりです・・という挨拶も抜きに男性は話しかけてきました。
「あんな高価なプレゼントをいただいてしまったので、お礼だけでもと思って伺いました」 
そう数時間お食事にお付き合いして、それで・・・失礼すればいい・・きっとそれだけのことなのだわ。そう言い聞かせて今日約束の時間に来たのです。
「気に入ってくれましたか? サイズはぴったりだと思うが」 
わたくしのブラのサイズを読み上げた男性の言葉に・・・わたくしは頬を染めてしまいました。
「ええ、ありがとうございます。とても良い着心地ですわ」 
「それは良かった。確かめさせてもらいますね」 
そういうと男性の右手は、太ももの中程までたくし上がっていたわたくしのスカートの中に入ってきたのです。
 
「やぁ・・・やめて・・ください」 
運転中なのです。都内から近郊へ向かう大通りの左車線を、制限速度をわずかに超えるスピードで走っているだけだとしても・・・です。
「危ないですからおとなしくしてください。僕の書いたカードを読んだのでしょう。先月僕を待ちぼうけさせた罰です」 
抗うわたくしの両の手首を右手一つで掴み上げてしまうのです。
「祥子さん、あなたは僕の嗜好をあの夜に知ったはずです」 
少し早めの速度で一般道を走らせながら、あの魅力的で冷静な声がわたくしの左から流れてきます。手首はとても強い力で握り込まれておりました。
「なのにこうして来た。聡明なあなたのことだ、今夜のことは想像できているはずです。なのに来たのはなぜなんです」 
部下を諭すような声で問いかけるのです。
「お待たせしたお詫びと・・・プレゼントのお礼を・・今日のデートで許していただけるからと・・・」 
わたくしの声は・・・羞恥で震えておりました。 
 
このランジェリーを身につけるとき、今夜のことを想像しなかったわけではなかったからです。
”縄をきつく掛けたくなる身体ですね” あの夜男性は床柱を背に手首をハンカチでくくられたわたくしにそう囁いたのです。
男性に逢えば・・・今度こそ逃れられない・・・そうわかっていながら約束の場所まで来たことすら見透かされていたからです。
「ふふ まだ言葉では抗うのですね、祥子さん。魅力的ですよ そんなところが僕のS心をそそるんです」 
赤信号でゆっくりと車を止めて、わたくしに向き直ると右手でうつむくわたくしの顔を引き上げるのです。
「祥子さん、あなたはMなんです。いやといいながら身体を反応させる絶品のMだ。今夜はそれを思い知らせてあげますよ」 
瞳を射すくめるように見つめたままでした。
「わかりましたね」 
視線に耐えられずそらそうとするわたくしの顎を強く引き寄せます。
「返事は!」 「・・・はい」 
わたくしは・・・そう答えてしまったのです。
信号は変わり、車はゆっくりと動き出しました。
 
「さぁ確かめさせてもらいますね、祥子さん」 
男性の右手が、あらためてわたくしのスカートの裾を引き上げてゆきました。
「だめ・・・」 
外はすっかり暗くなっているとはいえ、街灯や時折過ぎる対向車のライトがわたくしのストッキングの上のふとももを白く浮かび上がらせてゆきます。
「手は下ろしなさい、祥子さん。それともそのブラウスの胸元をはだけてブラを先に確認したほうがいいのかな」
「いや・・・」 
はしたなく肩先までをあらわにし、ブラウスとカーディガンを中途にはだけたままドライブをつづけなくてはならない・・・そんな姿が脳裏を一瞬よぎりました。
「そうです。いいこですね」 
ストッキングの留め具を伝いハイレグのTバックのビキニラインをたどった男性の指は、わざわざウエストの部分からランジェリーの中に入り込んできたのです。
「あん・・・止めてください」 
運転中にも関わらず男性の右手はためらいもなく進んできます。手を下ろせと言われながらも、わたくしはつい・・・両手で彼の手に抗おうとしてしまうのです。
「僕のプレゼント、お似合いですよ。ふふ あとでゆっくり全身を見せてもらいますね」 
それでも指は止まりませんでした。
「あぁっ・・だぁめ・・ぇ」 
男性の指はわたくしの茂みを越え、とうとう真珠を捉えてしまいました。
「ははは もうこんなに濡らしているじゃないですか、祥子さん」 
くちゅ・・・男性の指が愛液で満たされたわたくしの柔らかな狭間を動き回るのです。
「はぁうっ・・・や・ぁ・・」 
車に乗り最初にスカートに手を掛けられた時から、わたくしの身体ははしたなく反応していたのです。
「ほら、ここだろう祥子さんの感じやすいところは。もうこんなに大きくして、いけないね」 
左手でハンドルを操作しながら、右手の中指は繊細にわたくしの真珠を嬲るのです。
「あん・・・だめ・・・はぁん」 
最初からリクライニングされ背を後に倒す様になっていた助手席は、わたくしの腰を・・・前へ・・男性の指に晒しやすいポジションに置いていたのです。
「いきなさい。祥子さん」 
自由にならない空間で、敏感な・・・感じやすい真珠だけを執拗に愛撫しながら静かな声でいうのです。
「ここで10回はいかないと、ホテルへはいきませんよ」
 
ベンツは片側3車線にもなる大通りを走っていました。赤信号で停まります。
いつしか中央車線にいて・・・右側には大型トレーラーが・・・そして助手席の男性がこちらを見ているのです。

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「やぁぁぁ・・・」 
車の外の視線に気づき、わたくしはあわててスカートの裾を下ろそうとしたのです。
でも 男性の腕に阻まれて、どのようにしてもガーターストッキングに飾られた太ももを隠すことはできませんでした。
「だめですよ祥子さん、外の視線から逃れたいなら素直にいきなさい。もうこんなにして」 
くちゅ・・ちゅ・・わざとはしたない音を立てる様に男性の指が動くのです。
「あぁぁ・・・ん・ぁぁ・・ゆるして・・」 
信号が変わりゆっくりと車は動き出します。 
「こんなにして。ふふ シートが祥子さんの愛液でしみになりそうだ。まだ耐えるつもりですか」 
昂っているはずなのに、男性の声はますます冷たさを増してゆくのです。
「車の中があなたのフェロモンで噎せ返りそうですね。さぁ いきなさい、祥子」 
「あぁ・・ぁぁ・・い・くぅぅ」 
容赦ない男性の言葉責めと早まった指の動きに、わたくしはとうとう・・・登り詰めさせられてしまったのです。

ムーンナイト・アフェア 3

「それでいいんだ。祥子」 
男性の口調がわずかに変わりました。
わたくしはまだ・・・車の中の指戯に身を震わせておりました。
なのに、男性の右手はまだ・・・濡れそぼった真珠の上を去りません。
「祥子、よかっただろう。でも言葉遣いがなってないね。いくときはきちんと僕に許しを乞うんだ。いかせてくださいと」 
「あうっ・・・」 
人差し指と中指で達したばかりの真珠をはさみこむのです。
「わかったな。祥子」
「・・・はい」 
強い刺激に跳ねた身体を横目で確かめて、また中指だけの柔らかなタッチにもどるのです。
「それと今夜だけでいい、僕のことはご主人様だ。言えるね」 
また少しづつ指が・・・さきほど達してあらたに溢れた蜜をまとい付けて・・・真珠の上を舞う速度を早めます。
「ぁあはぁん・・・は・ぁい・・あぁ」 
おさまりきらない快感を、男性の指はまた煽るのです。
「そうだ、素直になりなさい。今夜は祥子のM性を全て見せるんだ。僕の前では偽らなくてもいい、さぁいきなさい」 
「はぁ・・ぁぁ・・あ・・いっても・・あん・・いいです・・かぁ・・ご主人様ぁ」 
2本の指が蕩ける愛液をまとわせて、真珠の表面を撫でまわすのです。
「まだだ」 
言葉とはうらはらに愛撫は執拗さを増してゆきます。
「ん・・あぁ・・・はぁん・・いって・しま・い・・ますぅ・・」 
シートベルトに抑えられた身体から生み出される淫らな感覚に、耐えられずに悶えるように動いてしまいます。
車が減速するのが・・・自らのはしたなさに耐えられなくて・・・瞳を伏せた身体にも伝わります。
「おね・・が・い・・ですぅ・・・ご主人さまぁ」 
車が停まりました。
「いきなさい。祥子」 
真珠の下部の花びらの蜜を掻きあげる様にぬめりを広げ、おもうがままに激しく指を動かすのです。
「あぁっ・・・いくぅぅっ・・・」 
わたくしが達すると同時に助手席側のパワーウインドを下げたのです。隣のBMWの運転席の窓が開いているのを知っていて。
「右をごらん、祥子」 
理性まで白く霞むような絶頂に漂いながら瞼を上げたわたくしの視線の先には、BMWの運転席にいる40代の男性の好色な視線がありました。
 
「いやぁ・・ん・・・」 
反射的に顔を背け、運転席の男性を見つめます。彼の指はまだわたくしの真珠の上におりました。
「祥子のいやらしい声が聞こえたんだろう。フェロモンの薫りまで届いたかもしれないな」 
信号が変わったのにあわせて、車を発信させながらそう続けるのです。
「ゆるして・・くださ・い・・」 
立て続けの快感に胸を喘がせながら、やっとそれだけをつぶやきました。
「その表情だ。ランジェリーをこんなに濡らすほど何度も達して、なのにまだ聖女のように眉をひそめてみせる」 
また・・わたくしを・・・あんなに達した身体を・・嬲りはじめるのです。
「BMWの男がどんなに祥子を見つめても、指一本触れさせたりはさせないさ。愛欲に堕として淫らに何度でも哀願させてやる」 あぁ・・・また・・だめ・ぇ
「あなたは僕のS性をこんなに刺激する。はじめてあなたを見たときからそう思ってたんです」 やめ・・て・・ゆるし・・て・・あぁ・・また・・ごしゅじんさまぁ
「いきなさい。祥子、いくんだ」
「あぁぁ・・・・いきますぅぅ」


どのような道をどう辿ったのか・・・どのくらいの時間走っていたのかさえ、わたくしにはわからなくなっておりました。
ただ、男性の言う通り車の中で10回ほどは達せられたでしょうか。
いつ窓を全開にされるかと恐れ、声を抑えたままでも喉がからからになるほどに喘がされたようです。
「祥子、そろそろ着くから身支度をしなさい」 
男性の右手はその言葉と同時に、ようやくわたくしのはしたない場所から離れてゆきました。
「・・・はい」 
身を起こしランジェリーと、捲り上げられていたスカートを整えようといたしました。
ぺろっ・・・ 男性の舌音がするのです。
「祥子の愛液でこんなに僕の指がふやけてしまった。美味しいよ、祥子」 
右手の人差し指と中指を運転しながら男性自身の舌がねぶるのです。
「やめて・・・ください」 
あまりの恥ずかしさに思わず彼の右腕を抑えてしまいました。
「ふふ こんなに車内を祥子のフェロモンで満たしておいて何を言うんだい。僕をこんなにしておいて」 
彼の右腕を抑えたつもりの左手を、反対に押さえ込まれて男性の股間へ導かれてしまったのです。
そこはもう・・・熱く堅く・・昂っておりました。
「僕の指をこんなにしたお仕置きをしなくちゃいけない。祥子、わかっているね」 
大通りから民家の並ぶ一方通行の道を、左手だけの運転で器用にクリアしてゆきます。
「ゆる・・し・て」 
わたくしは力なく答えることしかできませんでした。
 
「さぁ ここだよ。いつもの部屋があるといいが」 
押さえ込んでいたわたくしの左手を自由にすると同時に、彼がそう口にしました。
そこは生け垣に囲まれた・・・宿のようでした。
ただ、離れの様な平屋の建物が5つほど並び、それぞれに駐車スペースがあったのです。
車を停めるなりこの宿の主なのでしょうか年配の男性が運転席の窓をノックします。
彼は車を出てゆき、2分ほどたって戻ってまいりました。

「さぁ 可愛がってあげるよ。祥子」

ムーンナイト・アフェア 4

その建物は不思議なつくりをしておりました。
和室なのですが、建物の中に玉砂利敷きの中庭がありいくつかの部屋があるのです。
天井にはあの箱根の宿と同じような黒々とした梁が渡っておりました。
 
「そこに座って待っていてください」 
わたくしを先に部屋に上げ、すぐの和室をさして男性はそう言いました。
ベロアのコートを脱ぎ、ハンドバッグを右脇に置いて下座に座って戻ってこられるのを待ったのです。
しばらくすると、男性がボストンバッグを持って座敷に入ってまいりました。
「待たせたね」 
上着を脱ぐ男性の後にまわり、黒革のジャケットを受け取ります。
「お預かりいたします」 
衣桁に掛けてあるハンガーに彼の上着を掛けて、振り向いたのです。

「あっ・・・」 
男性の手の中には赤い縄がありました。
無言のままで3束の縄を座卓に置くと、驚きでそのまま立ち尽くしているわたくしの前に立たれたのです。
「祥子、ひと月も僕を待たせるなんていけない人だ。今夜は邪魔は入らない。思う存分あなたを堪能させてもらうよ」 
そして両手で黒のカーディガンをはいだのです。
さらっ・・・ カーディガンはわたくしの足元に落ちました。 
先ほどの車の中での行為で、わたくしの身体は彼に抗うことが出来なくなっていました。
きっとどんなに抗っても、最後は彼の思いのままにされてしまうのです。
それに・・・自らSだと名乗る男性の嗜虐性が恐ろしくもあったのです。
 
「確認させてもらうよ。祥子」 
男の視線を誘う様に第二釦まで開けられたカナリアイエローのブラウスに手を伸ばすと、第三釦・第四釦を順に外してゆきました。
「ふふ、綺麗だ。祥子の白い肌には濃色のランジェリーが映える」 
釦を外すだけでも、高さのある胸の膨らみに自然とブラウスの胸元が開いてしまうのです。
そこには繊細な黒のハーフカップブラに押し上げられ、乳輪が見えそうなほどに盛上がってるGカップの白い乳房が揺れておりました。
いつもはスリップを付けているので、これだけでは決して人目に触れさせることのないブラの下の白い腹部までが覗いていたのです。
「おねがい。暗くして・・ください」 
煌々と明かりのともる部屋での唐突な行為に、わたくしの声は震えておりました。
「だめだ。たしかに月明かりに映えそうな姿だがな。外で脱がされたいのか? 祥子」 
あの魅力的な声に厳しさが加わるのです。この方のS性にスイッチが入ってしまったようでした。
「外なんて・・だめです」
「それなら口答えはするな」
足元の座卓から縄を取り上げ・・・わたくしの瞳を見据えながら・・捌くのです。
「ゆるし・・て ひどく・・しな・い・で・・・」 
あの蝉時雨の夜、男性が床柱に縛られたわたくしを見ていた瞳を思い出してしまいました。
そして・・・箱根の宿で縄をかけられ、乱れてしまったわたくし自身のことも思い出していたのです。
失神してしまうほどに・・・淫らに達してしまったことを・・・
 
「手を後に組みなさい」 
二つ折りにした縄を手に男性がわたくしの後に回りました。
わたくしは無言で両手を後に回したのです。
男性の手で手首を重ねられそこに縄を掛けられました。
「あっふ・・・」 
どのくらいの長さがあるのでしょうか。わたくしの肌を縄が通るたびに摩擦熱が微かな痛みを伝えるのです。
数回まわされたあときつく結ばれ、その縄が引き上げられました。
そして左右からブラウスごしに胸の上下を縛めるのです。
最後に縄尻を手首に巻き止められてしまいました。
「あぁ・・・」
次から次へとわたくしを拘束してゆく縄の力に、わたくしは・・・切ない息を漏らすしかありませんでした。
「やはり祥子には縄が似合う。思った通りだ」
間近にわたくしを見てため息のように呟かれます。
「それにその表情。縄を掛けられるほどに切なく昂る、そんな表情を見せる女はそういない。やはり祥子はMだな」 
恥ずかしさに顔を伏せるわたくしの頬を、男性の手がなで上げる様に動きます。
「返事は!」 
手のひらを返しわたくしの顎を掴み顔を引き上げるのです。
「・・・はい ご主人様」 
幾度もの絶頂のあと何の説明もなしにはじめられた緊縛に、瞳は濡れ怯えるような色をたたえていたと思います。 
 
「祥子はMだな?」 
男性の手が、きつく縛められた縄の下のブラウスの胸元を左右に強引に押し広げます。
「・・・やぁ」 
カナリアイエローのブラウスは左右に大きく割られ、赤い縄は黒のハーフカップブラを付けた胸元を、直に上下に横切るように白い肌に密着します。
「もう一度聞くぞ。祥子はMだな?」 
黒のシャツを着た男性の腕が伸び、申し訳なげにGカップの乳房を支えている右のブラのカップをぐい・・と引き下げるのです。
「ぁあ・・だめ・・」 
わたくしの答えを聞いていないようにその手は左のカップまで引き下げ、縛められて一層大きく前に張り出した・・・たわわに柔らかくゆれる白い乳房を露にするのです。

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「お仕置きだ」 
柔らかく乳房を引き出していた指は、快感に堅くしこりたった左の乳首をきつく捻り上げたのです。
「あうっ・・いた・ぁ・・ぃ」 
立ったままわたくしの身体は反射的に、後に引かれる様にぴくんと反応してしまったのです。
「素直に返事をしないからだ、祥子」 
男性はしばし痛みに総毛立った左の白い乳房をなだめるように、手のひらで撫で回しました。 
「・・・ひっ・・・」 
ほっとしたのは一瞬のことでした。下がっていた左手が上がると左と同じように・・・右の乳首を責めたのです。
「言ってみろ、祥子ははしたないMですって。言え!」 
男性は強い指の力で、勃ちあがっていた乳首を押しつぶすように力を加えながらそう命じました。
「祥子・・は・・はしたな・い・・M・です・ぅ・・ご・主人・・さまぁ」 
わたくしは敏感な・・優しい愛撫でさえ感じ過ぎる乳首を痛めつけられる恐怖に打ちのめされておりました。
同時に、男性の強い意志の下に、いいなりに従わされる快感に打ち震えてもいたのです。
「そうだ、祥子。僕の質問には素直に答えるんだ。無意味に待たされるのは不愉快だ。その時はこうしてお仕置きをするからな」
 
立ったままで後ろ手に縛られ、着衣の上から乳房の上下に縄をかけられて、ブラウスとハーフカップの黒のレースのブラをはしたなく乱されたわたくしの肩を左手で引き寄せると、右手で仰向けた涙を溜めた瞼を一瞥して・・・唇を重ねたのです。
「あふん・・・んくっ・・ぁはぁん」 
2ヶ月ぶりなのに・・・最初からわたくしの淫らな疼きを誘うように・・はげしく舌を絡めやわらかな唇を貪るのです。 
くちゅ・・・ 男性は満足したのでしょう。
2人の唇の間に唾液の光る糸を引いて、一方的に口づけを止めました。
はしたないことにわたくしの舌は彼の唇を求めて・・・差し出されたままで・・髪を引かれ引きはがされたのです。
 
「祥子、僕は快楽系のSだ。決してあなたに苦痛を与えたいわけじゃない。素直に命令に従えば、今まで味わったことのないような快楽を与えてあげよう」
男性の右手はわたくしのしなやかな黒髪のロングヘアを楽しむように弄んでいたと思うと、指に巻き付け・・・くいっと後にひいたのです。
「わかったね、祥子」
「はい・・・ご主人様」 
感じ過ぎる身体に与えられる痛みへの恐怖と、理性さえ白く蕩けてしまうMの快感に、わたくしは教え込まれたその言葉を素直に口にしてしまいました。
 
男性は満足したように頷くと2・3歩あとずさり、わたくしの姿を見つめました。
そして入って来た襖を開けて玄関の明かりを付けると・・・わたくしたちのいた部屋の照明を最小まで落としたのです。
たん・・・ 
次に、室内なのにどうしてそんなものがあるのだろうと思っていた腰高の障子を、左右に引き開けました。
そこは出窓のように50センチほど張り出して手すりが設けられておりました。
障子の向こうには、室内なのに玉砂利敷きの先に太い丸太柱を中心に植樹されている中庭が見えます。
室内を暗くした分、中庭スペースを照らす間接照明が明るく窓越しに差し込んでおりました。

ムーンナイト・アフェア 5

「祥子、その窓のところに座りなさい」 
美しい庭の景色に見とれていたわたくしに男性が命じます。
両手を縛められることが、これほど身体のバランスを崩すとは思ってもおりませんでした。 
縛られた姿のままゆっくりと窓辺に向かいました。 

腰を下ろしたわたくしの前に、男性はまた1本の赤い縄を持ってまいりました。
「あうっ・・」 
すでに捌かれ1/2に折られた縄の輪をわたくしの首に掛け、一方を乳房を上下に縛めた縄に通すと・・・ぎゅっとひと結びいたしました。
引き絞られた赤い縄は、まぁるい膨らみのあるわたくしの白い乳房をいびつに歪め、一層張り出させるのです。
「・・ぁくっ・・・」 
右に振った縄の端は張り出した乳房の上を通り脇の下を通され、手すりの縦桟に回されたのです。
そのまま体前・後の胸上の縄を引き絞るようにひと結びされ、また手すりの縦桟へ。
そして胸下の縄も同様にして縄端を止めるのです。
「・・んくっ・・・」 
左の縄も同じようにされました。わたくしの上半身は飾り窓の手すりにとめつけられ、身体を横切る縄はいっそうきつく・・・白い肌に食い込んだのです。
「祥子、脚を窓枠まで引き上げるんだ。早く」 
男性の声に黒のシームストッキングの脚を揃えて・・・膝を抱えるように窓枠の所まで引き上げたのです。
座卓を振り返った男性はもう1本の赤い縄を手に取り・・・捌きながらわたくしの姿を眺めやっておりました。
膝上の黒のタイトスカートに包まれた太ももを絞り上げられた白い乳房に引き寄せ、ガーターで吊られた黒のシームストッキングのふくらはぎを足先を揃えて前に垂らしているのです。

長谷川さんは行為の間、決して寡黙ではありませんでした。
常に言葉までもを武器にわたくしを責めたてたのです。
ですが・・・縄を手にした時は違いました。 
真剣な眼差しで芸術的に縄を操る時は、最低限の命令以外・・・なにもおっしゃいませんでした。
ただ、次第にきつく縄をかけられてゆくわたくしの表情を、まるで観察でもするようにじっと冷静な瞳で見据えるのです。
あの夜のように・・・露骨な興奮の表情は微塵も見せては下さいません。
唯一つ同じだったのは・・・ブラックジーンスの中で男性の身体がすでに昂りを示していたことでした。
「脚を開きなさい」 
やはり二つ折りにした縄を手にわたくしに向き直りました。
一瞬何を命じられたのか戸惑っていたわたくしに、男性はなにも言わずに近寄ると両手でわたくしの膝を左右に割ったのです。
「あっ・・・ゆるし・・て」 
脚を閉じようとするわたくしよりも一瞬早く男性の身体が割って入り・・・両の足首を左右の窓枠に置くのです。
「M字開脚というんだよ、祥子。静かにするんだ、お仕置きをされたいか」 
お仕置き・・・他の男性であれば羞恥を含んだ甘く淫らな行為を示す言葉。
でもこの方の言葉は苦痛を伴う行為を示しているのです。
「いえ・・・おゆるしください。ご主人様」 
タイトスカートは大きく開いた脚の付け根までずり上がり、ガーターベルトの留め具からTバックに覆われた太ももの狭間までを曝け出しておりました。
「おねが・・い・・」 
左の膝に手首にされたのと同じ様に縄が掛けられひと結びされると、手すりの縦桟に回されて・・・引かれるのです。
次に足首を一巻きして・・・また手すりへ。
残った縄端は脚と手すりの間を繋ぐ縄を引き絞って止めつけられました。
 
僅かな時間の間に・・・わたくしは間接照明の中、着衣のままで庭に向かって開け放たれた座敷の窓の手すりに、乳房を引き絞られ・M字開脚のままで緊縛されてしまいました。
「ふっ 間接照明の明かりが祥子の肌の陰影を一番きれいに見せるな。思った通りだ。一番淫らな女性自身を晒して窓に縛られてどんな気持だい、祥子」
「はずか・・しい・で・す ご主人様 ご覧にならないで・・・おねがい」 
身動きのとれない身体の中で、唯一自由になる顔を明かりから背けるだけしか羞恥を堪えるすべがありません。
「恥ずかしいか。どれ、祥子の身体に直接聞くかな」 
男性の手は繊細なレースがはしたなく食い込むわたくしの花びらに伸ばされました。
「ぁあ・んっ・・」 
くちゅ・・はしたなく大きな水音が室内に響きました。
顔を背けたわたくしの視線の先に差し出された男性の人差し指は、愛液でぬめるように光っておりました。
「縄を掛けられただけでこんなに濡らすなんて、祥子は真性のMだね。淫乱なMだ」 
「いやぁぁぁ・・・」 
細くすすり泣くような・・・抗いの言葉しか出せません。
 
「さきほど素直に脚を開かなかったからね、お仕置きをしよう」 
男性は座卓の向こうに置かれたバッグに歩み寄りました。
手にしてきたのは、2つのうずらのたまごほどのプラスティックボールがコードでつながれた・・・玩具でした。
「ゆるして・・・おねがい」
「ずっと運転してきて喉が乾いたからね、僕が一服する間これでいって見せなさい。そうだね3回。3回いったら許してあげるよ」 
「・・ぃっ・・・」 
冷たい塊を一つはわたくしの花びらの奥に、もう一つを車の中で嬲られ続けた真珠の上に置き・・・Tバックで抑えるように引き上げたのです。
「教えたとおり、ちゃんと僕に許しを乞うてからいくんだよ。勝手にいったら許さないからね」 
カチ・・二つのスイッチを男性は同時にオンしたのです。
「あぁあああ・・・だめぇ」 
わたくしの淫らな喘ぎ声を聞き流しながら、胸元の縄にスイッチボックスを挟み込むと 男性は座卓に座り冷蔵庫から出した冷たい飲み物を楽しみはじめたのです。
「いやぁ・・おねがい・・あはぁぁん」 
わたくしは生まれてはじめて・・・玩具の振動が与え続ける快感に翻弄されておりました。
「ゆる・・あぁぁ・・ん・し・・て・・」 
緊縛され出窓状になった手すりに身動きできないようにされた身体には、この堪え難い振動を避けるすべさえありません。
「おねが・い・・いぃぃぃ・あぁ・・とめて・・ぇ」 
座っている姿勢で、もっとも内圧が高いはずの場所にまで押し込まれたプラスチックの塊は、すでに十回以上登り詰めさせられながら放置されていた胎内に新しい疼きを与えるのです。
「ごしゅじん・・さまぁぁ・・・だめぇ・ぇ・・」 
胎内の塊は震えながら新たな蜜を汲み出すだけでなく・・・直接もう一つのプラスチックの塊を直接当てられた敏感な真珠を、内側から揺すり上げるような動きを加えるのです。
「こんな・・の・・いやあぁ・・ぁあはっぁあん」 
ちゅぷ・・ちゅぷ・・先ほどまで男性の指で逝かされ続けた真珠に黒のTバックのレースで直接押し付けられたプラスチックの塊は、わたくしからはしたない喘ぎ声と・・・愛液まみれになっていることを示す水音まで導き出すのです。
「あはぁぁぁん・・・ゆるし・・て・・いきまぁぁすぅ」 
無機質な塊の動きは容赦なくわたくしを頂きに押し上げるのです。
「ごしゅじ・・んさまぁぁ・・おねがい・ですぅ・・いかせて・・くださぁい」 
淫らな衝動を堪えようとするわたくしの理性さえ、動きを止めることなく同じ激しさで揺さぶり続けるのです。

「祥子は玩具ははじめてなのか、ん?答えなさい」 
飲み物を片手に男性は許しを与えることなく・・・静かな声で質問をします。
「はぁい・・はじめて・・ですぅ・・んんぁぁぁ」 
いままでこのようなもので快楽を得たことなどありませんでした。
「ふふ この熟した身体は男の手だけで創られてきたということですか。だからこれほど贅沢なのですね、祥子」 
「どうか・・お許しくださあぁぁん・・いくぅぅぅ・・・いってしまいますぅ」 
すすり泣くような喘ぎ声を、一オクターブ高く響かせてしまいます。
「はじめての玩具でいきなさい。いくんだ!祥子」
「あぁぁ・・・いきますぅぅぅ・・・はぁぁんあああっ・・」 
ぎしっ・・・縄のきしみが濡れる声にかぶさり、白い肌に赤い縄痕を深く印しながら・・・わたくしは生まれてはじめての玩具による絶頂を迎えてしまったのです。