初雪 49

「美味しかったです。ごちそうさま」
四人の男性と豊富な話題の会話を交わすうちに、和のお食事も終わりに近づいていました。
琵琶の長寿と地元の美味しいミネラルウォーターが、わたくしをほろ酔い気分にさせていたのです。
「今度伺った時に、板長にお礼を言わなくてはね」
杯に残ったお酒を干して山崎さんは満足そうに頷いてらっしゃいました。
普通の家庭でしたらここでお雑煮・・・ということになるのでしょう。
でも、酒肴とお料理でわたくしたちは充分に満足していたのです。
「ソファに移られてお薄でもいかがですか?」
そう望月さんがご提案くださったのを潮に、わたくしたちは暖炉の前のソファーに席を移しました。

チューダー調風のこの別荘に、相応しくレンガづくりの暖炉がしつらえられていました。薪のはぜる音と赤々とした火が贅沢な寛ぎの時間に添えられています。
平屋づくりなのですが、高い天井にはロフトが設けられ、リビングの上だけ吹き抜けになった空間にはファンがゆったりと回っておりました。脚元は床暖房が施されて、マイナス3度とも言われる外気の冷たさを感じることもありませんでした。
暖炉の隣のキャビネには山崎さんのお好みのお酒が・・・暖炉の上には椿と水仙がたおやかに活けてあります。ほのかに薫る花の香はこの水仙のものなのでしょう。
BGMはモーツアルトでしょうか。お食事の間からずっと、クラシックが低く・優しく流されていたのです。
柔らかに和洋折衷を果たしているこの空間は、4人の男性にしっくりと似合っておりました。

「お待たせいたしました」
「ありがとう」
望月さんのご用意くださったのは、真っ白な肌に薄く桃色の餡が透けるはなびら餅とお薄でした。
黒塗りの小盆に1人前づつ用意された器は、やはり陶あん窯製の抹茶茶碗です。
「石塚さんたら、どれだけ手にいれられたのですか?」
決して安価ではないこの窯の作品を・・・それも<椿>の柄に限ってこれだけの数を同時に見たのはわたくしも初めてだったのです。
「いやぁ、憶えてないなぁ。とにかく来客用だからといって店にまとめて揃えてもらっただけですからね」
石塚さんの声はあくまで暢気な調子のままに、添えられた黒文字で花びら餅を口に運んでいます。
「こんなに沢山の作品を一度に見せていただけるなんて、眼福です」
「祥子さんに喜んでいただけただけで、用意したかいがありましたよ」 
リラックスして、でもお作法通りにお薄を召し上がるのです。この方達はどなたも・・・そうでした。会話が洒脱なだけでなく、きちんと躾けられたお育ちの良い方達なのでしょう。
「ありがとうございます。うれしいわ」
望月さんが立ててくださった、苦みが甘みを引き立てる抹茶も見事なものでした。それに初釜の時に饗される花びら餅。時期を得た取り合わせも流石です。

「僕たちにご褒美をくださいますか?」
左隣に座られた美貴さんが、お茶碗をテーブルに置くとゆっくりとわたくしに向き直ります。
「ご褒美?」
「ええ、この花びら餅のような祥子さんを楽しませてください」
「えっ・・・」
照明がすっと・・落とされてゆきました。
「ん・・・だめ・・・」
美貴さんはわたくしの肩を抱くと、唇を重ねました。
「ん・・ん・ん・・」
右隣の山崎さんは、わたくしの身八つ口に手を差し入れて・・・着物の中に閉じ込められたGカップの乳房を捉えたのです。

いつかは来ると覚悟をしていた時間が・・とうとう始まってしまいました。

「着物の祥子さんは本当にいいですね」
耳元で囁く山崎さんの声には、もう欲情が滲んでいました。
つい数時間前にわたくしを犯して欲望を遂げたばかりなのに・・・その熱は全く冷めていないようでした。
「胸元も足先も柔らかな腕もしなやかな絹に覆われて、いつものランジェリーを一枚も付けていない身体のラインが柔らかく撓う。あぁあの丸みの中に・・・そう思うだけで昂ってしまいますよ」
着物の中で山崎さんのすべすべの指に弄られた乳房の先端は、はしたなく立ち上がってしまったのです。

初雪 48

「お飲物は日本酒でよろしいですか?それともシャンパンになさいますか?」
カウンターをはさんだキッチンに消えていた望月さんの声がしました。
「このお料理には日本酒がいいでしょう。用意してください」
そう答えたのは美貴さんでした。
「お酒もいろいろご用意なさっているの?」
一流ホテルではありません。冬山の中の個人の別荘なのです。それもお話によると夏場しかほとんどお使いになってないようなのです。なのに・・・
「地下に趣味でワインカーヴを作ったんですよ。ですから僕が好きなお酒のは、ほとんど東京ではなくてこちらで保管してあるんです。カクテルがいいなら後でお作りしますよ」
「カクテルまで? 石塚さんがブレンダーをなさるの?」
「ええ、学生時代にバイトで憶えたんですよ。ははは、そんなに意外ですか」
「ごめんなさい。そんなんじゃないんですけれど・・・」
「無骨に見えて石塚さんは器用なんですよ。きっと僕たちの中でも一番」
美貴さんが困っていたわたくしをフォローしてくださいました。

他愛ない会話を楽しんでいる内にお酒の用意が出来たようです。
お皿と同じ椿の柄の杯が並べられました。そして酒器も。
「お注ぎいたしますわ」
酒器を手にとり山崎さんに向けて差し出します。
「着物姿の祥子さんにお酌してもらうなんて格別ですね」
いつもなら・・祥子さんがなさることはありません・・とおっしゃる方達が、この時だけは・・・どなたも反対はなさりません。
「さぁ 祥子さんも」
正面に座られた山崎さんの杯から望月さんの杯までを満たし終えると、もう一つの酒器を持った美貴さんがわたくしにお酌をしてくださったのです。

「もう夜になってしまいましたが、あらためて」
この別荘のオーナーである石塚さんが乾杯の音頭を取られるようです。
「祥子さんと過ごす1年に、乾杯」
「おめでとうございます」 
傾けられた杯の中の日本酒は・・とろりと舌を流れていったのです。
「このお酒は?」
わたくしの記憶にある好きな日本酒の味だったのです。
「ご存知ですか?」
ご用意になったのは美貴さんなのでしょうか。笑みを浮かべてわたくしをご覧になるのです。
「琵琶の長寿でしょうか」
「ええ あたりです。大吟醸が手に入りましたからお持ちしてみたのです。お好きなんですね」
やはり美貴さんがご用意くださったものでした。
「そうなんです。この花のような香りが好きなんです。和食にとても合いますものね」
「祥子さんの舌は特別製だね」
石塚さんのひと言には・・何故か淫らなニュアンスが少し混じります。
「この味がわかってしまうとは思いませんでしたよ」 
それを助けてくださったのは山崎さんでした。
「いえ 偶然ですわ」
まだお食事がはじまったばかりです。せめてこの時間だけは、美味しく楽しませていただきたいものです。

「失礼します」
望月さんが次にお持ちくださったのはお造りでした。
寒ブリとカワハギ、ヒラメと牡丹海老に梅の花が添えられた一皿です。小皿には肝醤油と塩と加減醤油が用意されていたのです。
とても個人宅でいただいていると思えない美しさでした。
「望月くんもゆっくりしなさい。もういいのでしょう」
忙しく立ち働く望月さんに口添えをしてくださるのは山崎さんでした。
わたくしの左隣にようやく腰を下ろした望月さんに日本酒を注ぎます。
「ありがとうございます」
注がれたお酒をくぃっと一気に干すのです。
「望月くんの飲み方は気持ちいいね」
そう言う石塚さんも、ほとんど変わらないペースで召し上がっているのです。
「ほんとうに美味しいわ」 
極上の夕食はこうして進んでいったのです。

なぜか食事中、今日のこれまでのことについては話題に上りませんでした。
わたくしが身支度を済ませる間に、男性の方達の間でもうお話されていたのでしょうか。
望月さんは迎えに出た車のわたくしを御覧になって・・・全てを察してしまわれたようですけれど。
そしてもう一つ話題に上らなかったのが<結城さん>のことでした。
同じ運転手なのに望月さんは同席して、控えめながら会話に加わっています。
美貴さんが後継者の1人として育てているという望月さんの立場は、この方達の中でも認められているのでしょう
そして結城さんはただの運転手でしかないのだと、この方達の態度が物語っておりました。

初雪 47

「あぁ綺麗です。祥子さん」 
山崎さんの声と共に、着物姿の3人の男性が暖炉の前のソファーから立ち上がりました。お三方とも大島のアンサンブルをお召しでした。
「着物姿がいいと美貴から聞いていましたが、想像以上ですね」
がっしりとした体躯にこっくりとした渋い茶が、石塚さんにとてもお似合いでした。
「祥子さんの白い肌には濃い色の着物がいいと思ってましたが、こんな白地の着物もいいですね」
美貴さんはいつもお召しになっているスーツと同じ、深いグレーのお着物でした。
「昼間のカジュアルな姿とは格段の違いです。普段から着物を着る機会があるのですか?」
山崎さんは藍を思わせる濃い紺色です。
「いえ、普段というほど頻繁にではありませんの。お茶席の時と、たまにお芝居の時とくらいでしょうか」
「やはりお茶をなさっているのですね。日舞も?」
「いいえ日舞なんて、そんな嗜みはありません。歌舞伎を観せていただくくらいです」
それほど着物の着こなしに自信があるわけではありません。望月さんが用意してくださった上質な絹がしっとりと肌になじんでいる分・・・そう見えたのでしょう。
美貴さんをはじめとした4人の男性の着こなしも流石でした。同系色で合わせた帯と濃色の足袋がシックな大人の装いを際立たせたのです。
丈の長い男羽織とたっぷりとした羽織りの房紐は、望月さんがご用意されたのであろう着物の上質さを物語っておりました。
 
「あの・・・結城さんはどうなさったの?」 
あの小柄でボーイッシュな、寡黙な女性運転手さんのお姿が見えませんでした。
この後男性達と過ごす事になる時間を考えると、今夜彼女までが別荘にお泊まりになるとは思えませんでした。
でも、ここまで雪道を運転してきてくださったのです。せめてお食事くらいは、ご一緒になさるとばかり思っていました。
「結城くんにはホテルを用意しました。明日僕たちを迎えにくるまで、快適なホテルライフを楽しめる様にしてあります。もちろん美味しい食事とスキーのリフト券付きでね」 美貴さんがそう説明してくださいました。
「そうなのですか」
お正月を独りで過ごす寂しさを彼女に味合わせてしまった申し訳なさと・・・これ以上同性に恥ずかしい姿をみせることのない安堵が同時に訪れました。
「優しいんですね。祥子さんは」 
山崎さんは、わたくしの横顔に浮かぶ表情に気づいてしまったのでしょう。
「いえ、そんな・・・」
「それとも、結城くんがいないと燃えないのかな。祥子さんは」 
「そんなのじゃありませんわ」 
冗談ともつかぬ石塚さんの口調に、わたくしは大人気も無く即座に反論をしてしまったのです。側にいる望月さんに、車の中での痴戯をいまは知られたくありませんでした。
「立ち話もなんだね。食事にしよう」 
美貴さんが助け舟のようにわたくしの手を取り、ソファーの向こうのダイニングテーブルへと連れて行ってくださったのです。
 
美しく整えられたおせち料理は、6人掛けのダイニングテーブルに用意されていました。
美貴さんが椅子を引いてくださいます。
「あら、このグラス」 
テーブルに用意されたバカラのグラスセットの中で、その席だけには椿をアクリルで描き出したワイン用のベネチアングラスが置いてあったのです。
「さきほど見かけたので手に入れたんですよ。こちらのグラスはいいものだけれど、祥子さんの手には無骨でしょう。まさか着物の柄と同じモチーフだとは思わなかった」
オペラの椿姫を彷彿とさせる薔薇のような紅白の椿の花が、金彩とともに描かれた美しく華奢なグラスでした。
「ありがとうございます。うれしいわ」
わたくしを記念館の展示室で犯すかのように荒々しく愛したあとに、手に入れてくださったもののはずなのに・・・はんなりと美しく優しいフォルムのグラスでした。
わたくしの正面には山崎さんと石塚さんが、コーナーを挟んだ左側には望月さんが・・・そしてわたくしの右手には美貴さんがお掛けになったのです。

「きれいなお料理ですわね」
テーブルに並べられたお重の蓋をあけると、そこには絵画のような和のお料理が並んでおりました。漆黒に金の南天の塗りのお重に相応しい品格さえ漂うお食事です。
こんなに素晴らしいお料理をどなたがご用意されたのでしょうか。まさか、先に来ていた望月さんが?
「結城くんの泊まっているホテルの、和食の料理長に頼んでおいたおせちなんです」 
この別荘は石塚さんの持ち物のようですが、ホテルのことは山崎さんがお詳しいのでしょう。さりげなく教えてくださいました。
「祥子さんのお眼鏡にかなってよかったです。都心の名店で修行をしてきた板長だそうで腕は確かです。味もなかなかですよ」
ほかのお二人も頷かれています。

器は石塚さんのセレクションなのでしょうか。洋のディテールの別荘なのに、しっかりとした素性の良い和の器が並びます。
取り皿を初めとする陶器は粉引きに大振りの椿を描いたものでした。
5枚のお皿にそれぞれ別の種類の椿が描かれ・・金彩で彩られているのです。
「これは土渕陶あん先生のものですか?」
わたくしの大好きな清水焼の陶芸作家の名前を口にしました。この方の描く花の器は友禅の振り袖のような優雅な豪華さが特徴です。
「ご存知でしたか」 
石塚さんのにこにことした表情を見れば正解だということがわかります。
「ええ、わたくしは桜のものが好きで、いくつか手元に集めさせていただいておりますわ。絵付けが素敵で・・・石塚さんは器の趣味がよろしいのね」
「よかった、祥子さんに気に入ってもらえて。この皿はオーダーして作ってもらったものなんですよ。今夜のために」
「えっ・・・」
「僕はわりと備前のような器地肌を楽しむものか、絵付けがあっても呉須だけで描かれたような伊万里が好きなんです。ただ 祥子さんをお招きすると決めて、あなたに似合う器があるかと考えたら無骨なものばかりで、お恥ずかしいですが見当たらなくて。ははは、急いで手配したんですよ」
「それでまさかオーダーなさったんですか?」
確かに、陶あん窯は特注での製作を受け付けてくださいます。しかしそれには・・・それなりの対価と時間が必要なはずです。
「望月くんに紹介してもらって依頼したんです。今夜に間に合ってよかったですよ」
この方達はなんという手間と・・対価をこの数日のためにお掛けになるのでしょうか。 
そしてそれは・・・きっとこの1枚のお皿だけのことではないのです。
なのにそんな気負った気配など微塵も感じさせなません。
金額の高ではないのです・・・以前にも望月さんがそのようなことをおっしゃいました。その言葉が許されるだけのものと、それをひけらかす必要のない素性の良さが、リラックスしてゆったりと微笑むお三方に垣間見えたような気がいたしました。

初雪 46

さらっ・・ 背後で畳まれた長襦袢を広げる衣擦れの音がいたしました。
「失礼します」 
「ぁ・・ん・・」 
髪を結い上げたうなじに望月さんの熱い息がかかります。バスローブの襟を掴むとそのまま下に剥き下ろされてしまったのです。
抗議の声を上げる間もなく、肩には淡いブルーの長襦袢が着せかけられました。
「肌襦袢は?」 
「申し訳ございません。今夜はご容赦ください」 
湯文字を纏うなら、当然のように上半身にも同じ機能を果たすものを身に着けると思っていたのです。なのに・・・。
望月さんは、箱根での時のように・・・張りのある絹でわたくしのGカップの乳房を覆い・・ボリュームを抑えるように巧みに着付けてゆくのです。
贅沢な重みのある綾絹の長襦袢でした。
真珠色の伊達締めで整えられると、まるでそれだけでも充分な装いであるかのような見事さが際立ちます。
流水の地紋が織り出された重みのある絹は、所々に・・・墨絵のように淡彩で白の侘助が描かれていたからです。裾と袖だけに配されたその白侘助は・・湯文字の赤が透けて・・裾だけはほんのり淡いピンクの花弁に見えるのです。
半襟は白地に白糸と銀糸で雪輪を刺繍した・・シンプルで上品で・・滅多に手にいれることのできない美しいものでした。
「すてきだわ。もったいないこと、これが長襦袢だなんて」
「恐れ入ります」 
わたくしの背に回った望月さんは言葉少なに答えます。 
彼の実家が京都の呉服問屋だとはいえ、これだけのものを用意するのは決して簡単なことではなかったでしょう。
 
「祥子様」
鏡の中の襦袢に見とれていたわたくしの肩に、今度は着物が着せかけられました。
「本来でしたら伊達襟をあしらうと一層引き立つのですが・・今夜はご容赦ください」
この着物でしたら、紅か翡翠色の伊達襟を添えると一層豪華になったことでしょう。
でもこれからの時間を思うと・・・伊達襟を付けた装いは邪魔でしかないのです。
肌襦袢を着ることを許されないのと同じ理由で・・・。
どれほど美しく・見事に装っても、装った姿を鑑賞していただくことがこの方達の最終目的ではないからです。
この装いは三人の紳士と・・そしてこの望月さんの手で・・剥がれ・辱めるために用意されたものだからです。
まるで今朝のランジェリーやパンティストッキングのように。
「いえ、このままでも充分だわ」
「そう言っていただけるとほっとします」 
このことは暗黙の了解なのです。気を取り直して、鏡の中で整えられて行く着物に瞳の焦点を合わせたのです。
襟元の雪輪とやわらかく・淡く描かれた淡雪が見事に調和し・・・これまでの淫楽にまみれた時間にやつれたわたくしの顔さえも、明るくみせてくれていました。
襟元を整え・腰を決め・2本の紐で瞬く間に着付けてゆくのです。
綺麗に抜けたうなじ・・・上品に合わせられた襟元。箱根の時と同じ品があるのに艶やかな着付けでした。
裾から袖に描かれた紅侘助が白い雪の世界に・・・はっとするほどの彩りを加えているのです。そして花のそばにきっかりと描かれた常緑の葉が清冽な美しさを際立たせます。

「お食事もありますから、あまり苦しくないように着付けさせていただきます」
そういって袋帯の手をわたくしの左肩に預けるのです。
「お願いします」 
半折りにした帯の手を押さえました。
金箔のたっぷりとした袋帯に帯板を挟み込み胸高に二巻きし、後で手とたれを結びます。
「苦しくはありませんか?」 
「ええ、大丈夫です」 
望月さんはわたくしの真後ろに立ち、いまはもう鏡越しにわたくしに問いかけます。
しっかりと巻かれ、結ばれていても不思議と不快な圧迫感がないのです。祇園で男衆さんから習ったという彼の着付けは・・・盛装になるほど際立つ見事さでした。
「これをお願いします。仮結びでかまいません」 
背後から渡されたのは、帯枕を包んだ深緑の帯揚げでした。金の松葉を散らしたシックなものです。
「はい」 
わたくしはきゅっとひと結びし・・・かるく片蝶に止めました。
「帯締めをおねがいします」 
丸ぐけの帯締めが後から渡されました。しっかりと花結びをして房が上に向く様に左右の脇に挟み込みます。
お太鼓の形を整えた望月さんが、わたくしの前にいらっしゃいました。
ただ一つ仮結びされていた帯揚げを整えると・・・帯の中に入れて・・今夜のわたくしの着付けが終わったのです。
 
「いかがですか?」 
望月さんがわたくしの背を鏡の方に向けました。
「素敵だわ・・・」 
定番のお太鼓結びなのに・・・その着物は帯を加えられたことで、格段に華やかな装いに変わっていました。
髪に刺されたかんざしの椿さえも、まるで着物から抜け出した様なのです。
「お綺麗です。祥子様は花の柄が本当に良くお似合いになります」
「ありがとうございます。こんなに素晴らしいお着物、うれしいわ」 
わたくしを見つめる望月さんの瞳には、別荘で迎えてくれたときには見られなかった喜びの表情が溢れていたのです。それに・・・彼なりの控えめで誠実な欲望さえも。
「祥子様 私にご褒美をいただけませんか?」
これから起こるであろう時間が、二人の脳裏をよぎりました。
わたくしは・・多分明日の朝まで・・・三人の男性に嬲られつづけることになるのです。
「ええ、これでよろしいの?」
望月さんの方へ向き直り・・・わたくしから口づけをしたのです。
少しでも穢れる前に・・・こんな素晴らしいプレゼントを用意してくれた彼に、わたくしを感じてほしかったのです。
「んぁ・・っぅ」
彼の口づけは濃厚なものでした。
扉の向こうには、主である美貴さんをはじめとしたお三方がリビングに寛いでいるはずです。
主とそのお仲間の想い人とのディープキス。
まるで秘めた二人きりの時を彼らには渡さないと・・・全て貪るような激しさでした。
「ありがとうございます。祥子様」 
名残惜しげに身体を離すと、耳元に熱い吐息とともに望月さんの囁きが届いたのです。
そして彼との戯れが・・・わたくしのさきほど清めたばかりの身体を、またはしたなく潤わせてしまったことに気づいたのです。
 
「お食事が用意してあります。参りましょう」
たとう紙をたたみ重ねると、望月さんはリビングへつながるドアを開けたのです。

初雪 45

「祥子様 失礼いたします」 
ドアの外で声を掛けてから、望月さんがドレッシングルームのドアを開けました。彼は泥大島をさらっと着流しに着こなしておりました。
きっと他のお三方もお着物なのでしょう。そしていままで・・・望月さんが着付けを手伝われていたに違いありません。
「今夜はお着物をご用意しましたので、先に髪を上げさせていただきます」
わたくしを鏡の方に向き直らせると、袂から柘植の櫛と赤い椿を描いた塗りのかんざしを取り出しました。
まるであの箱根の夜のように・・・。
無言でわたくしの髪をまとめるとたった 1本のかんざしで・・夜会巻きにわたくしの髪をまとめたのです。
「ほんとうに、お上手ね」 
肩からケープがわりのタオルを外すとわたくしを立たせたのです。
脚元は床暖房の施設が整っているのでしょう。ほの暖かく快適でしたが、わたくし用にとナチュラルホワイトのムートン・スリッパが用意されておりました。
「祥子様 お身体は辛くはないですか?」 
ドレッシングルームのドアを開け、部屋に向かう間も彼はわたくしを支えるようによりそっていました。
「ええ 大丈夫です。ご心配をおかけしてごめんなさい」 
望月さんの表情はやさしいものに変わっていたのです。

ベッドの上には、外の雪景色を切り取ったようなお着物がたとう紙のなかにひっそりと置かれていました。
淡雪が降り積もった紅い侘助を描いた友禅でした。 仄光るような雪が美しく・・・椿の深い紅と緑が描かれた総柄の訪問着です。
隣に置かれた袋帯は金地の雪輪に南天を織り出した西陣のもの。
長襦袢は・・・白地の着物への透けを考えたのでしょう、雪のように淡いブルーのものでした。
帯揚げと帯締めは深い緑。上質な絹の品であることはすぐにわかりました
「素敵 これも望月さんが?」
「はい 今夜の祥子様にお召しいただきたくて、ご用意いたしました。どうぞベッドに腰を下ろしてください」 
バスローブ姿のままでわたくしはベッドに浅く腰掛けさせられたのです。

望月さんはわたくしの脚元に跪くと・・・右手で足袋をとり、わたくしの左足をとりあげたのです。
「あっ・・足袋くらい自分でいたしますわ」
先ほどのブーツを脱がされた時のように・・・男性の手に脚元のことをさせることに抵抗を感じてしまいます。
「いえ、どうか私にさせてください。祥子様のお支度のことはお任せください」
見上げる彼の忠実な大型犬のような眼に、わたくしは引こうとしていた左脚の力を抜いたのです。
足にぴったりと張り付くような足袋を履かせるのは、決して簡単なことではありません。コハゼをはずし・・足袋を半分までうらがえしにして・・わたくしの足をくるむ様に包み上げてゆくのです。そして一番上のコハゼを除いた3枚を、きちんと差し入れ止めるのです。
左右の足に足袋を履かせると、わたくしを一面カーテンに覆われた壁に向かって立たせました。
シャァァっ・・・ 望月さんの手で引かれたカーテンの向こうは一面の鏡でした。
ベッドの足元一面の鏡。こんな場所に鏡だなんて。
この建物の持ち主である石塚さんの・・・秘められた欲望を一瞬垣間みてしまった思いでした。

「失礼いたします」
わたくしのバスローブの紐に手を掛けるのです。
「だめ・・ 肌着くらい自分でいたします」 
鏡の前で全てを映し出されたままで、彼に着せ付けられる恥ずかしさを・・・耐えられるとは思えなかったからです。
「祥子様・・・」 
何度言わせるのですか・・そう言わんがばかりの眼でわたくしを見つめ、望月さんを抑えたわたくしの手を優しく外すのです。
「どうかお任せください」 
バスローブの紐は彼の手に委ねられました。彼ひとりだけの眼に全てを晒してしまう・・・そのはしたなさを少しでも忘れたくて・・・わたくしは顔を鏡から背けたのです。
「そのままお待ちください」 
望月さんはわたくしのバスローブの紐を解いただけでした。ローブをはだけることも・・・素肌を無闇に晒させることもなかったのです。そして深紅の湯文字を手にわたくしの前に再度跪きました。
「失礼いたします」 
バスローブを広げると・・・わたくしの腰に絹の肌触りの湯文字を・・・巻き付けたのです。何も身につけていないむき出しの腰や茂みを恥ずかしく思う間もないほど・・・一瞬のことでした。
湯文字は着物姿の時の下着の代わりなのです。今夜は箱根の時のような装いではなく、和服の作法に則った着付けをされるようです。 
なのにその湯文字は麻の葉を織り出した、とても上質な紅絹で作られていました。むき出しの腰に・・太ももに、すべらかな絹の感触が心地よいのです。
「こんな上質な素材で湯文字なんて」 
「祥子様のために上質すぎる素材などというものはありません」 
腰骨の上で紐を結ぶでも無く止めると、やはりバスローブをわたくしに羽織らせたままで望月さんは長襦袢を取りにゆきました。

初雪 44

わたくしの身体は、朝から責め続けられたためにぐったりとしておりました。
身体のそこここがぼぉぅっと熱を持っているような感じなのです。淫媚な快楽は、身体にとっては数え切れないほどの緊張と弛緩を強いるのです。
意志を超えて強制的に加えられ続けた刺激は、わたくしの肉体を想像以上に苛んでいたようでした。

バスルームは数人が一緒に入れるほどの広さです。家族連れ用に設計されているのでしょう。緑がかった石で組み上げられた半円形の浴槽は、身体を充分に伸ばせるほどの大きさでした。ふっと力を抜くと、浮力で身体が浮くかのような感覚を味わえたのです。

「祥子様」 
無邪気に水面にロングヘアを浮かべ、子供のように温泉の湯の中を楽しんでいたときです 。望月さんの声が扉の向こうから聞こえてきました。
「はい、なんでしょう」 
ざぁっ・・・半身を湯から引き上げ、でも反射的に腕で胸を隠して彼の声に答えました。
「お疲れのところ申し訳ございません。祥子様のバッグを持ってまいりました。」
きっとわたくしの着替えも一緒に持って来てくださったのでしょう。
「そろそろ夕食のお時間です。お召しかえもございますし、30分ほどで上がっていただきたいのですが」
「ありがとう。わかりました」
今夜・・美貴さんがいらっしゃるのです。昨夜求められなかったことを思えば、どうしてもわたくしのバッグの中のものが必要でした。
「ドレッシングルームにハンドベルを置いておきます。お上がりになりましたらベルでお呼びください」 
箱根の夜のように、彼がわたくしの湯浴みを全て手伝うと言い出さなかったことにほっとしました。彼の手で胎内までも清めると・・・言われかねなかったからです。
「はい、出来るだけ早くいたしますわ」 
浴室との仕切りから彼の姿が消えて扉の閉まる音を確認して、わたくしは一旦身体を拭うとドレッシングルームに戻りました。
先ほどまでわたくしがまとっていたコートは、もうそこにはありませんでした。
替わりに、鏡の前の棚にはタオルとバスローブとわたくしが普段使いをしているブランドのヘアケア・基礎化粧品が用意されていました。その隣にはわたくしのバッグが置いてあったのです。

バッグを手に取ると・・・わたくしは今朝と同じ様にあるものを手にしました。
決して男性にはお見せすることの出来ない<胎内を清める儀式>を執り行うためです。
この恥ずべき行為を、男性の手でされることに喜びを感じる女性がいることは知っておりました。
でもわたくしには・・・とてもそんなことはできなかったのです。
アナルでの行為を必ず望まれる方がここにいらっしゃる以上・・・胎内までもを丹念に清めざるを得なかったのです。
時間はもうあまり残されていませんでした。女性としての最低限の嗜みを・・・急いで整えたのです。

身体と髪を清め・梳り・・・バスローブ姿になってドレッシングルームに座ると、髪の水分を拭いながらわたくしはハンドベルを鳴らしました。

初雪 43

除雪されたとはいえ、雪道を歩くわたくしの脚はふらついておりました。
この15分ほどの間だけでも2度も達していたからです。 
「足元にお気を付けください」 
森に囲まれた、敷地に立つチューダー様式調の端正な別荘でした。薄暗がりの雪の中でも白壁と黒に近いティンバーのコントラストが際立って見えます。
管理事務所が手をつくしてくださったのでしょう。建物の周囲は丹念に雪かきがされていました。公道を左折して入って来れる私道は建物の裏側に通じ、ウッドデッキのテラスをの前に、広く車を数台停めておけるほどのスペースがありました。
それでなのでしょうか。
結城さんも建物の玄関側ではなく、テラス側のロータリーへと車を進めたようでした。
シャッターが下ろしてあるガレージには、望月さんが運転してらしたセルシオが停められているのでしょう。
「こちらです」 
玄関へ回るのだと思っていたのですが、彼はリビングに張り出したウッドデッキを登ってゆきます。
そして、てそのままベッドルームへと向かったのです。
中から鍵をはずしてあったのでしょう。
ガラス扉を開けると、彼は一足先に室内にて入り 、跪いてわたくしに彼の肩に掴まるように言うとロングブーツのファスナーを引き下ろしはじめたのです。
「そんなことまで・・・」
「いいえ、させてください」 
ブーツの踵に手を当てると片一方づつ脱がしてくれました。黒のヌメ革のブーツの下のストッキングにも・・・無数の伝線が走っていたのです。
わたくしの脚元だけを見つめる望月さんの眼に、嫉妬と微かな怒りがほの見えたのです。
決して酷いことをされた訳ではない・・・そう言おうと思ったのです。でも・・・わたくしはどんな言葉を発することもできませんでした。
「そのままで結構です」
コートを羽織ったままの姿でわたくしは暖かな室内に入りました。
そこはキングサイズよりも大きなベッドのある、上品なインテリアのベッドルームでした。 
 
「どうぞ」
望月さんは、入って来た窓の向かい側にある扉を開けて、わたくしを導いてくださいました。
そこは広々とした鏡張りのドレッシングルームでした。そして曇り硝子の引き戸の向こうには、掛け流しにされた温泉の音が響いていたのです。
「そのようなお姿ではお寒かったでしょう。ご入浴の準備はできております。そのままどうぞゆっくり暖まってらしてください。お召しかえは後ほどご用意させていただきます。」 
「ありがとうございます」
わたくしに視線を合わせないまま一礼すると、彼は扉を閉めて・・・あの羞恥に満ちた車の元へ・・・戻っていったのです。
DENSEN.jpg

シャドウフォックスのコートと引き裂かれたパンティストッキングを脱ぐと、掛け流しになっている岩作りの温泉にその身を沈めたのです。
お湯は滑らかで、肌を心地よく暖める温度に調節されておりました。

車の中で起きたことは・・・決して粗暴なことでも礼を失したことありません。
なぜなら、わたくしはカードの誘いをお受けしているからです。
美貴さんをはじめとするこの方達が,わたくしに抱いてくださっているに違いない幽かな想いを想像すれば、身の危険やわたくしが真にNOと言うことを強制されるなどと言うことはあり得なかったからです。
ただひたすらこの方達が望まれることに忠実に、淫らな行為を繰り返されていただけなのですから。
わたくしの意志の下にお応えすると決めて、昨日迎えのセルシオに乗ったのです。
この数時間に起きたことは、あのお二人の願いを叶えるために・・・わたくしが羞恥にまみれた時間を過ごし、普通では許されない場所で何度もの絶頂を味合わされた・・ただそれだけのことだったのです。
 
望月さんの心配そうな・・半ば怒ったような顔が脳裏に浮かびました。
わたくし1人をあの方達の車に乗せることがどんな事態を招くかということくらい、望月さんにだってわかっていたはずなのです。
仮にセルシオに乗っていたからといって、まったく何もないままここにたどり着けたとは限らなかったからです。
・・・大丈夫なのよ、怒らないでちょうだい そう彼に語りかけたかったのに、堅い鎧に覆われたような事務的な彼の態度に、傷付き・・・わたくしは彼に何も言えなかったのです。

初雪 42

「別荘まではあとどのくらいですか?」 
「車であと5分くらいだよ」 
先ほどまでの淫らな行為などなかったように、石塚さんがのほほん・・とお答えになります。
「えっ・・5分」 
わたくしはお二人の顔を見比べてしまいました。たった5分ならこんなことなさらなくても・・・。
「仕方ないじゃないですか。あんな祥子さんにずっと車で触れてたんです。我慢なんてできなかったんですよ。許してください」
車まであと少し・・その位置で山崎さんはわたくしを抱き寄せ頬にキスをするのです。

「もう それじゃ、あと5分は紳士でいて下さるんですね」 
お二人とも満足をされたのでしょう。あとはこのまま別荘へ・・・
「さぁ、それは祥子さん次第だね」
「僕たちを誘惑しなければ、ね」
運転席には結城さんが座ってらっしゃいました
わたくし達に気づかれたのでしょう。運転席から降りて・・・リアのドアを開けてくださいました。
「待たせたかな」
「いいえ、この後は別荘でよろしいんですね」 
まるで起こったことを知っているかのような、堅い声です。
「あぁ、真っすぐにやってくれ」
「わかりました」 
運転席に乗り込むと、そのままゆっくりと車を発信させました。

リアシートのカーテンは閉じられたままでした。
「あと5分、祥子さんの身体ならもう一回逝けるでしょう」 
あぁ・・許してはいただけないのね。
「やめて・・ぁ・・んく・・」
唇を山崎さんに塞がれ、お二人の手でコートの前を開かれて・・・。
右の乳房は山崎さんの指に・・・左は石塚さんの唇に・・・そして太ももの狭間には石塚さんの指がわたくしの敏感な真珠を・・・嬲りはじめたのです。
「・・ん・・ぁ・・やめ・・て・・・」 
先ほどの陵辱で、わたくしはもうこのドライブでの行為は終わりだと思っていたのです。
心理的なガードを全て外したわたくしの身体には・・・4カ所を同時に愛される淫戯を堪えるすべはありませんでした。
山崎さんの唇は・・・弱い耳元を・・首筋を・・・そしてまたわたくしの喘ぎの止まらない唇へと・・繰り返されるのです。
「おねが・・い・・ゆるし・・て・ぇ・・・はぁぁあ・・ぁん」
「さっき綺麗にしたばかりなのにこんなにぬるぬるに大きくして。いけない人だ、祥子さんは」
敏感な左の乳首をねぶる合間の言葉責めを石塚さんは続けます。
「もう見えてきましたよ、あと少しです。さぁ逝ってください」 
山崎さんの唇までもが右の乳首に移り・・・わたくしはまた・・あぁぁぁ。
「逝くんです。別荘に着くまでに逝かなくても、逝くまで車から出しませんよ。僕らにこうされている姿を迎えに来た望月くんに見せつけたいんですか?」
だめ・・・そんなこと・・・
「だめ・・・あぁ・・・い・・いっくぅぅぅ・・・」
シートにのけぞる様に身体をけいれんさせ達したのと、車が別荘のロータリーに止まったのは同じタイミングでした。

「お待ちしていました」
リアの左ドアを開けた望月さんの眼に飛び込んできたのは・・・石塚さんと山崎さんの間で、逝ったばかりのはしたない姿を晒しているわたくしでした。
「後は頼むよ」 
車を降り、石塚さんは望月さんの肩をぽんと一つ叩いて別荘に入ってゆきました。
「・っ・・祥子様」 
彼の声にわたくしはファーコートの前を慌ててかき寄せたのです。
でも・・・望月さんには下半身にレイプのように引き裂かれた黒のストッキングしか身に付けていないことまでわかってしまったのでしょう。

「結城さん、荷物を下ろしにきます。少しだけ待っていてください」
慌てたそぶりを抑えて結城さんにそう声を掛けて・・・わたくしを失礼のないように彼の胸に抱きとめると・・・まず別荘内へと連れて行ってくれたのです。

初雪 41

「静かに・・・一階から人が来ますよ」 
くちゅ・くちょ・ちゅぷ・くちゅ・ はしたない水音を立てるほどに激しく・浅く・深く・・・
山崎さんはいままでの欲求不満をぶつける様に・・わたくしの腰を抱いて塊を突き立てるのです。
「・・・ぁぁ・・っぁ・ぅくぅ・・・ぁぁ・・ぁ・・・」 
わたくしは手の甲を唇に押しあてて、堪えきれずに漏れる喘ぎを抑えようといたしました。
「ふふ 人が来ると言った途端に一段と締め付けが強くなりますよ。祥子さん」
激しい腰遣いを一瞬止めて囁くのです。そんな声さえ記念館の静寂には響くようにだったのです。
「本当に敏感で淫乱な身体ですね。あぁ いい。いいですよ。祥子さん」 
どんなに声を抑えても、わたくしの白く豊な腰肉と山崎さんの身体がぶつかる肉音は・・・抑えようもないのです。
辛うじて・・・激しい動きに落ちかかってゆくふかふかの厚いシャドーフォックスのコートが二人の腰を覆い・・音が漏れるのを防ぐ役割を果たしていました。
「・・ぃぃ・・・ぁ・・ぁぁぁ・・んん」 
山崎さんの太く・大きな塊と大きく張ったかりがわたくしを抉りたてます。
一番奥の・・・もっとも感じやすい場所まで・・・後からなのに子宮口をこじあけるほどに突き続けられるんです。
「そんなにいいですか。僕のをまるで握るように締め付けて。こんな場所で犯されて感じるなんてやっぱり見られると感じるのかな、祥子さんには」
「ちがい・・ま・す・・・ん・ん・・・」
露出に対するわたくしの心理的変化を山崎さんには悟られてしまったのでしょうか。
「・・・ゃぁ・・・もぅ・・だめぇ・・・」 
人気がないとはいえ、博物館のようなストイックなスペースで・・いつ人がくるか解らない状態で犯されることが・・・わたくしを狂おしく駆り立てていたのです。

「・・・ん・んんぁ・ぁぁ・・・」 
シャドーフォックスのしっとりとしたサテンの裏地が、後から突かれ・・・たふ・たふ・・と揺れる乳房の先端を舐める様に刺激するのです。
「こんな場所で感じて!いけない女だ。スパンキングできないのが残念ですよ。」
派手な音を立てるわたくしのヒップへのスパンキングまで欲していらしたなんて。
「ぁっ・・だ・・めぇ・・」
「ほら もっとだ!逝くんです。祥子さん」
言葉責めの間、くじるようにして奥を刺激していた塊を、また激しい抽送へと変えてゆきます。
「ぁぁぁっ・・もぅ・・」
身体だけでなく脳にも視界にも聴覚にも・・・幾重にも仕掛けられる淫楽の罠がわたくしを追い込むのです。
「ええ 僕もそろそろです。あぁ 祥子さん、。逝きそうです」
わたくしの身体の慄きとひくつきはもう止まらなくなっていたのです。

展示スペースの入り口近くで、まるで一般の見学者の風情を装い・・人の出入りを監視していた石塚さんがはじめてこちらに向いたのです。
「・・・ぁぁ・・ぁ・・ぃくぅぅ・・・」
長く・太く・堅い・・山崎さんのものが激しい動きとともに胎内で一段と容積を増す・・・。
それに気づいた時には・・・わたくしは今日一日の淫らな疼きを一気に燃やし尽くす様に・・・絶頂へと駆け上がっていたのです。
「逝きます!祥子さん あぁ いくっ!!」 
山崎さんはわたくしの上体を引き起こし、耳元に牡の喘ぎをぶつけたのです。
逝き切って白く蕩けて抵抗のできないわたくしのファーコートのフロントホックを一気に外し・・・。
カシャ・・・ 石塚さんの構えるカメラのフラッシュに、素肌に破かれた黒のパンティストッキングとブーツだけのわたくしの姿を晒しながら・・・彼の精液を注ぎこんだのです。

「脚を閉じていてください」
携帯をしまった石塚さんは駆け寄ると・・コートのポケットから出したハンカチをわたくしと山崎さんの結合部に当てたのです。
いつになく山崎さんの射精は長く・・・たっぷりと注ぎ込まれていたのです。展示場の床にはしたない体液が落ちない様に・・・山崎さんもわたくしの身体から身を引くと素早くご自分のものを拭われたようです。
「はぁぁっ・・」
立ったままで達したわたくしは、惚けたように石塚さんに縋りその場にへたり込まない様にするのが精一杯でした。彼の手にコートの前のスナップを止める行為を委ね・・・弾む息を懸命に抑えようとするのが精一杯です。
「化粧室へ行きたいでしょう。僕は下のショップを見ていますから、ゆっくり戻ってください」 
身支度を終えた山崎さんにわたくしを預けると、石塚さんは一足先に階下に降りてゆきました。

「素敵でしたよ。祥子さん」 
山崎さんはほつれかかるわたくしの前髪を耳に掛けると、頬にキスをしてくださいました。
「きっと別荘にはもう温泉の準備が出来ていると思いますが・・・そのままというわけにはいかないでしょう。きれいにしてきてください」
もう一階に声が響きかねない場所で、やはり耳元に顔を寄せこっそりと囁くのです。
「・・・いじわ・る・・」
花びらに当てられたハンカチを落とさない様に・・そのハンカチにとろりと流れ出す山崎さんの精液を感じながら、優しくすべらかな山崎さんの手に縋ったのです。
一階の奥に化粧室はありました。
「ちょっと待っていてください」
小声で山崎さんに告げ、わたくしは記念館の化粧室に向かいました。

「お待たせしました」
閉館の時間が迫っていました。
気が急きながらもわたくしは身体を清め、石塚さんのハンカチをとりあえず洗ってお二人に合流したのです。
山崎さんがショップでお会計をされていました。
細長い包みと小さな包みがショーケースの上に用意されていました。
「何をお買い求めになったんですか?」
幾度もいらしているのなら、改めてここで買うものなどないでしょう。
そうでなくともベネチアングラスのショップなのです。男性の興味を引くものがあるとは思えませんでした。
「あとでね」
そう言うと茶目っ気たっぷりにウインクしてみせるのです。
「さぁ 結城くんが待ちくたびれてるだろう。車にもどろう」 
ありがとうございました・・・ミュージアムショップの店員さんに見送られわたくしたちはその記念館を出たのです。

初雪 40

「さぁ、僕たちも行きましょうか」 
山崎さんは、ようやくわたくしとの深い結合を解くことを許してくださいました。
シートの前にいる石塚さんの手が、わたくしの上体を前へと引き倒すように手を貸してくださったのです。
「あうっ・・ぁぁ・・ぁ・・」 
ぴちゃぁ・・・ 山崎さんの塊は抜き去る時さえ、その大きく張り出したかりで抉る様にわたくしに甘い衝撃をもたらします。
「ふふ こんなにして。しかたない人ですね、祥子さんは」 
二人の間で密閉されていた艶香は、一瞬で車内を満たしました。
わたくしの花びらが触れていた山崎さんのブラックデニムのフロント部分は・・・蜜をたっぷりと吸ってその色合いを深く・濃く変えていたのです。

石塚さんに預けた身体は、わたくしの意志とは別にシートの中央に一旦下ろされました。 
幾度もの悦楽は既にわたくしの理性を奪いさっていました。
が、公の場でまた辱めを与えると予告されていたのです。どのような羞恥を受けなくてはならないのかという怖れが、わたくしの理性を呼び覚ましました。
「コートをしっかり着てください。外は寒いですからね」 
わたくしに声を掛けながら、ご自分たちもコートをしっかりと羽織るのです。
「もうここは雪の国だからね」 
石塚さんもコートを着込みます。
「さぁ、あまり遅くまでかかると結城くんに申し訳がない。行きましょう」
レイプに会ったあとのように引き裂かれ・伝線させられた黒のパンティストッキングとロングブーツに、膝までのシャドーフォックスのコートだけを羽織らされて・・・わたくしは車の外に連れ出されたのです。
 
道の駅は、先ほど停まったパーキングエリアのような賑わいはありませんでした。そして施設には思ったほどには人がいなかったのです。
「ここは主要施設は午後5時で終わるんですよ。営業時間はあと少しですからね」
多くの人の眼に晒されるとは思っていたわたくしは、ほんの少しだけ・・・ほっといたしました。
スキーシーズンとはいえ元旦の夕刻。駐車しているのは化粧室の周囲の数台の車だけでした。
「こちらにいらしてください」 
肩を山崎さんに抱かれるようにして、奥に建つ端正な建物の方に向かって歩き出しました。
引き裂かれた黒のパンティストッキングは夕闇の中でも明らかでした。街灯と時たま通り過ぎる車のヘッドライトが、脚を運ぶ度に露になる左脚の内ももを照らすのです。
「どちらへ行くのですか?」
わたくしたちの年代の大人のカップルにしては不自然なほどに、山崎さんはわたくしを抱きしめているのです。そして二人の後には石塚さんが何気ない顔でついていらしたのです。
「ここにはね、2つの記念館があるんですよ。もっと早くついていれば両方ゆっくり見ることができたんですけれどね。残念ながらもう時間がない」 
そして石塚さんに目顔で合図をすると・・彼は山崎さんから何かを受け取り、その先にある建物に入って行きました。
「ここはね、ドイツ人医師ベルツの記念館なんです」 
「いらっしゃいませ。あと30分ほどで閉館ですがよろしいですか?」 
ドアを開けるとミュージアムショップから声がかかります。
「はい、見学させてください」 
明るいスタッフの声にびくっと震わせた肩を、一層強く抱きしめると山崎さんは2階へむかう階段へとわたくしを導いたのです。
 
2階はひろびろとした展示場になっておりました。
お正月だからでしょうか、ほとんど学芸員の方の姿も見えません。
「ここは声が響きますからね。我慢してください」
わたくしの耳元に・・・不穏なひと言を囁くと左側の展示室の・・・展示台の陰へとわたくしを引き込むのです。
「コートの前を広げさせられたくなかったら言うことを聞きなさい。そこに手をつくんです」 
書籍の収められている低い硝子の展示台をわたくしに指し示すのです。
山崎さんは・・・ここで・・わたくしを犯すおつもりなのです。
「やめ・・て・・・」 
背を押され・・わたくしは手を展示台に付くようにして・・・腰を突き出した姿勢を取らされてしまいました。
「聞けません。もう充分我慢しましたからね」 
ジィィっ・・・山崎さんのジーンズのファスナーが引き下ろされます。
「・・・んぁぅっ・・・」 
わたくしのシャドーフォックスのコートをまくり上げると、再びの露出行為にさらに潤みを増した花びらの狭間に・・・一気に彼の塊を突き入れたのです。

初雪 39

「あぁ・・もう・・ゆるして・・」 
「だめです。僕は昨夜からまだ一度も満足していないんですよ」
山崎さんは確かに昨晩わたくしだけを頂きに押し上げる口戯だけしかなさいませんでした。腰にまわしていた手を乳房まで引き上げて、後から・・・指から柔肉をはみださせるほどに強く揉み込むのです。
「結城くん、そろそろ万座鹿沢口かな」 
淫らな姿のわたくしを後から貫き乳房を愛撫したままで、権威ある上司の声で結城さんに呼びかけるのです。
「はい、そうです。別荘にも間もなく到着いたしますが」 
お昼近くにホテルを出て高速道路を・・・雪道を走り・・・外はもう夕闇に包まれはじめておりました。
お二人の責めに何度も達し、それでも責められ続け、わたくしは時間感覚をなくしていたのです。
「構わない。道の駅に寄ってください」
「はい」 
結城さんは怪訝そうな声で返事をなさいました。

「祥子さん」 
「・・・は・い・・」 
答える声に艶めきを載せない様に・・必死で沸き上がる淫楽を押さえながら、後から貫かれたままで山崎さんに返事したのです。
「僕もこのままでは辛いんです。ですから道の駅で僕を鎮めてください」 
道の駅で・・そんな公の場所で・・・
「別荘へ戻れば美貴がいます。望月くんもいます。僕だけに祥子さんをおもうままに独り占めになどさせてくれないでしょう。僕たちは貴女に対しては紳士協定を結んでいますからね」 
バストに這う指は優しく淫らな動きに変わっていました。
「紳士協定?・・・はぁ・・ぅ」 
わたくしの疑問にはなにも答えてくださいません。かわりに2度大きく山崎さんは腰を突き上げ、さらに奥深くへとその大きな塊を押し込むのです。
「だから僕にも宝物をください。いいですね、祥子さん」
おふたりに標的のように嬲られつづけ堅く立ち上がった乳首を、すべらかな山崎さんの手が弄りつづけます。
「・・はぁぁん・・だからって・・道の駅だなんて・・だめ・・・」
どんな時でもすべすべとした山崎さんの手は、素肌を撫でるだけでも・・・わたくしを慄かせます。なのに・・その指が両胸に立ち上がる快楽の芯を集中して責めるのです。
太ももを這い回る石塚さんの唇と共に、わたくしをまた少しずつ追い込んでいったのです。
「さきほど僕たちの言うことを聞かなかったお仕置きです。思う存分可愛がってあげますよ、祥子さん」
シートの上の山崎さんの腰は動けないわたくしを責め続けるのです。
「あぁ・・だめ・ぇぇ・・おねがい・・・あっ・だめぇ・・」
「それともここで、結城くんの居るところで、僕に突き上げられてはしたない逝き声を聞かせたいんですか? もう喘ぎを押さえることも難しくなっているのでしょう」
快感にのけぞったわたくしの耳元に、一段と顰めた声で・・・最後の脅しの言葉を口にするのです。
「・・んっくぅ・・やぁぁ・・ゆるし・て・・」 
山崎さんの両手は、容赦なくわたくしの両の乳房を捏ね回すのです。
まるで舌で舐めしゃぶられているような・・その指のづかいはわたくしの蜜壷を収縮させ・・・彼の塊を締め付けて・・己が身に一段と強い快感を送り込む結果を招いてしまうのです。
「いいですね、祥子さん。ここではしたなく逝きたくなかったら言うことを聞いてください」
山崎さんの声の中にも、これまで抑え続けて来た淫媚な欲望が滲んでいたのです。
「・・ん・・はぁ・・」 
わたくしはこくこくと頷いたのです。

カチ・カチ・・・ ウインカーの音のあと車は停まったのです。
カーテンの向こうから結城さんの声がしました。
「道の駅です」 
「わかった、結城くんも休んでくれ」
「はい、一休みしたあとは車で待機しています」 
ドアの開閉音がして、結城さんが車から出て行く音がいたしました。

初雪 38

「胸がいいんだろう、祥子さん」 
たっぷりとしたファーコートの前身頃に、石塚さんは顔を潜り込ませる様にして右の乳房を含むのです。
「ん・・はぁぁ・・んぁ」
欲望を一つずつ叶えているゆとりなのでしょうか、それともこれも彼の欲望なのでしょうか。わたくしが確実に乱れるスイッチを、巧みに舌と唇と・・石塚さんの歯で責め立てるのです。
お胸だけで逝ってしまう・・・そんなはしたない姿を、初めてお二人に見せてしまったせいかもしれません。
いままではこの方達の手にかかっても、一カ所だけを責め続けられたことはなかったからです。いつも複数の手と唇と・・塊で、女の淫らな急所を同時に責め立てられて・・・身も世も無いほどに乱れ、狂わされていたからです。
「本当にバストが敏感なんですね。石塚が舐めているだけでこんなに僕のものをきゅ・・きゅっ・・と締め付ける」
声を抑えるために口元に上げかけた手を、後から山崎さんに捉えられてしまったのです。
伝線したストッキングをまとわりつかせる腰を撫で回していた手は、わたくしの手首を掴み身体の少し後に・・・胸を突き出すように・・・引くのです。
「ぁあ・・ん・・おねがい・・ゆるして・・あぁぁ」 
懸命に、喘ぎを抑えようとしているのです。
なのに石塚さんは、敏感な・・感じやすい両の乳首を代わる代わる舐めしゃぶり・・大きく柔らかな指で白い乳房全体を・そして乳首を・・揉み捏ねるのです。

わたくしは唇を噛んで声を抑えるしかありませんでした。
「いい声ですね。抑えても、堪えても漏らす声」
唇で、はしたないGカップを愛で続ける石塚さんのかわりに、山崎さんは言葉責めをし続けるのです。
わたくしは・・・どれほど責められても・・もう喘ぎを止めることなどできなくなっていたのです。
声は身体の芯から、まるで受け止め切れなかった快感の一部が漏れ出るように細く・長く・・・流れ出てしまうのです。
「ほら祥子さんの声と、石塚の愛撫に感じて蠢く蜜壷が僕のをこんなに大きくさせるんですよ」 
ずん・・と車の動きと関係なく、山崎さんの腰が大きく突き上げるのです。
「ん・・んんぅ・・あぁ」 
わたくしの手に山崎さんの手がかぶせられ・・指に指が絡められます。手首を縛める様に抑るのではなく・・甘く・優しく・・でもしっかりとわたくしの手を拘束していました。

「・・ん・・あぁ・・だめぇぇ・・」 
左右の乳房を寄せて・・・両の乳首を一緒に石塚さんの舌がねぶるのです。片方だけでも耐えられないのに・・・両方一緒なんて・・だめ。
「あぁぁ・・だめですぅ・・いく・・いっちゃぁう・・・」 
山崎さんの腰が、乳房への愛撫でひくつき蠢く胎内に反応して、捏ね回すような動きを加えはじめました。
両手を抑えられ・バストを捉えられて・・・わたくしは蜜壷と乳首の両方から絶え間なく注ぎ込まれる淫楽から、ほんの少しも逃れることができなかったのです。
「ゆるし・・て・ぇぇぇ・・・いくぅぅ・・・」
石塚さんの甘噛みが両の乳首を襲い、一層敏感さを増した先端を強く吸い上げられた時に・・・わたくしははしたなく達してしまったのです。

「祥子さんだめじゃないですか。僕のジーンズがあなたの愛液でぐしょぐしょになってしまいましたよ」
ぐったりと貫かれたまま・・・山崎さんの胸に倒れ込んだわたくしの耳元に囁くのです。
「・・いやぁぁ・・」
白く蕩けたままだったわたくしの理性は、不意に現実に引き戻されました。
ブラックデニムの前を開けただけで引き出されていた山崎さんの塊に・・後ろ向きに座らせられていたのです。
わたくしの濡れやすく・・淫らな身体が、これほどの快感に示した反応は・・・当然の結果でした。
「おねがい・・・」 
わたくしは山崎さんとの結合を解こうとしたのです。
「だめです。祥子さんをこうして味わえるならジーンズなんて構わないんです。それに今日はコートを着ていますからね、外に出ても誰にもわからないことでしょう」
指を絡めていた手を腰にまわし・・わたくしの動きを封じ込めるのです。
「ほんとうにぐっしょりだね、祥子さん」
石塚さんは山崎さんに割られたわたくしの両脚をがっしりと押さえ、内ももに・・・唇を這わしておりました。その位置で顔を上げると、言葉責めできることを楽しむように、ただひと言をねっとりと告げたのです。

初雪 37

「祥子さんはこちらに」 
ぐったりと腰を落としたわたくしを山崎さんが引き起こします。
まだ達した余韻に喘いで・・・淫らな汗をうっすらと染み出させる身体に、シャドーフォックスのコートを掛けるのです。
「もうそろそろ町中ですからね」 
そう言いながら、でもリアシートの背は中途半端な位置にまでしか戻しません。
高速の料金所で石塚さんが座ってらした場所に脚を揃え・・・昂った塊をそのままに山崎さんが座ります。
えっ・・そんな姿のままで? わたくしにまたフェラチオをして、その大きな塊を覆い隠せと言うのでしょうか。
「祥子さんはここに来てください」 
山崎さんが指し示したのは・・彼の膝の上だったのです。
「えっ・・」
「運転席の方を向いて後ろ向きに跨がるんです。さぁ」 
躊躇するわたくしの・・・快楽に浸されて力の入らない身体は・・・お二人の手で言われた姿勢にされてしまったのです。

「ぁ・あぁぁ・・あうっ・・っく」 
3人の男性達のなかでもっとも大きな塊が、裂かれた黒のパンティストッキングの破れ目からわたくしの蜜壷に入り込むのです。
「力を抜いてください、祥子さん。あなたなら僕のものを全て飲み込めるはずです」
先ほどの石塚さんの指戯で、わたくしの身体はどうしようもないほどに濡れそぼっていました。山崎さんのジーンズを汚してしまいかねないほどに・・・。
「はぁぁぁ・・・あぁぁっ」
わたくし自身の唇と舌で唾液を塗り込めてすべらかになった塊は、みしみしと柔襞を押し広げながらも・・最奥まで・・・・入り込んで・・・わたくしの子宮を突き上げるのです。
車高の高い車とはいえ・・・男性の腰の上に跨がったわたくしの頭は、天井の内装に突き当たっていました。それは同時に、身体を上から押さえつける様に、山崎さんの塊の責めから逃れる場所をも失わせていたのです。
「そう、このままでいいですよ。僕も祥子さんも動かなくてもこの雪道が、ほら」
ボコボコと不規則に上下する除雪された雪道の轍は、まるで疲れを知らない電動の玩具のように・・・山崎さんの大きな塊でわたくしの蜜壷を責めるのです。

「だ・・め・・ゆるし・・て・・あぁ・・」
自由になった手で声を抑えようとしたときです。
わたくしの前に、石塚さんが向かい合わせに身体を押し入れてきたのです。
「んくっ・・」
無言のままで唇を重ねたのです。
そして彼の手はコートの前を開けて、わたくしのGカップの乳房を弄ぶのです。
「・・んん・・くぅぅ・・ん」 
「祥子さんのバストはほんとうに感じやすいんですね。石塚さんが悪戯したのでしょう、僕のをこんなに締め付けている」 
山崎さんの手が、コートの下の彼を飲み込んでいるわたくしの腰を撫で回します。
ふっ・・・と腰回りのコートが後から引き上げられました。
「これは。ふふ ほんとうにレイプされたみたいですね。ストッキングの裂け目から見える肌を思い切り辱めたくなる。これは他の男には絶対に見せられないな、危なくて仕方ない」 
背を途中まで倒した姿勢のままで、山崎さんは大きな塊でわたくしを犯しつづけるだけでは足りないと言わんばかりに、言葉責めまでも繰り返すのです。
「・・ぅんくぅぅ・・・ぁぁ」 
車の振動が不規則に突き上げ続ける塊は、わたくしを責め立てました。予期せぬ場所を予期せぬ強さで・・でも休むことなく刺激しつづけるのです。 
その塊から逃れることもできず、自らの身の重みがより深く奥へとその責めを導いていたのです。
わたくしは、はしたなくも幾度も身体を・・そして蜜壷を戦慄かせてしまったのです。

「祥子さんの唇は、上も下も気持いいな」 
石塚さんが唇を離して・・代わりに先ほどまでわたくしの中を抉りたてていた右手の中指と人差し指を、わたくしの唇に押し込んだのです。
「んぐぅっ・・」
ちゅぱ・・・ 淫らで恥ずかしい蜜の味が口内に広がります。
でも今は・・・進んでその屈辱を受け入れたのです。石塚さんの指は、堪えても漏れ出る淫らな喘ぎを押さえることが出来たからです。 
前戯とは・・・もう言えない行為を車内で強要されている今、せめてはしたない声を結城さんには聞かせたくなかったからです。

初雪 36

「運転席まで聞こえそうだね、祥子さん。恥ずかしい音がまた。あんなにストッキングを濡らしてたのに、ほらまだ奥から溢れてくるよ。こんなに真っ白な愛液が」
「いやぁぁぁ・・・」 
あらゆる手段を使って火をつけられた身体は、石塚さんの節くれ立った太く長い指にさえ反応してしまうのです。
「ふふ そんなにいいかい。ほら、ここかな」 
中指の腹が擦り立てる腹部側の・・男性達が数の子だと悦ぶ感じやすいポイントは、ずくずくとした快感を送り込んでくるのです。
「ぁぁ・・だめぇ・・そこぉぉ・・」 
わたくしは山崎さんの塊に唇を押し当てる様にして、高まってゆく喘ぎ声を抑えていたのです。
「こんなに、僕の一本だけの指を締め付けて、ほんとうにいいですね。祥子さんの中は」
いつしかわたくしの身体は、出し入れされる指を惜しむ様に・・・縋るように締め付けていたのです。そして彼の指でも届かない再奥の、もっとも感じる部分にはより一層の疼きを溜め込みはじめていました。

「あと5分ほどで軽井沢の町です」 
カーテンの向こうのBGM越しに結城さんの声が響きました。
彼女の声にわたくしは、無意識にきゅっ・・っと石塚さんの指を締め付けてしまったのです。
「ああ わかった。今日は大丈夫だろう。大人しくしているからカーテンを開ける必要が出来たら教えてください」 
山崎さんが何の感情も交えないビジネスライクな声で・・・わたくしの唇と舌を彼の塊にまとわつかせたままで・・・結城さんに指示をします。
「さすがにこの姿を、隣に並んだ車には見せられませんね」
「そうだな。祥子さん、逝ってください」 

石塚さんの左手がパンティストッキングの縫い目を払いのける様にすると、 ストッキングに押さえつけられ・擦られ続けてきた真珠の表面に中指で触れたのです。
「あっ・・・あぁぁ・・ゆるし・て・・ぇぇ」 
一度引き抜かれた右手の中指は人差し指を添えられて・・・蜜壷に押し込まれます。

くちゅ・・はぁぁ・ん・・ちゅぷ・んぁあ・・いぃぃ・・・ちゅく・ぁぁあっ・・だ・・め・ぇぇ・くちょ・・

「そんなに腰を振って。いいんですね、祥子さん」 
激しく抜き差しされ、ひくつく内壁をこすりあげる石塚さんの指先と・・・触れられているだけなのに快感に跳ね上がり・・・揺れる腰の動きが自ら招いてしまう真珠への淫らな刺激が、わたくしを容赦なく追いつめてゆきました。
「あぁぁ・・だめ・・・ゆるして・・・」 
同性の結城さんのいるこの車内で・・・男性に蜜壷をかき回されて逝くなんて・・はしたないことだけはできません。
「逝きなさい。達するまで許しません。それともこの淫乱な姿を見せつけたいんですか。隣の車のドライバーに」
「ぃやぁぁ・・あぁ・・ん・・」 
軽井沢の駅前を抜ける18号線は片側2車線です。雪の豊富な今年のスキーシーズンの元旦・・・車の量は・・あっ・・だめ・・そんなこと。
「祥子さんは見られたいんですね。こんなに蜜を溢れさせて。あの日常の慎ましやかな姿からはとても露出好きとは思えませんでしたがね」
「ちが・・い・・はぁぁ・・ま・・すぅぅぅ」
指の動きを早め・激しさを強め・・・言葉にも淫らさを増して・・・わたくしを嬲るのです。
「この姿を、全く知らない男達に見られないと逝けないんですか、祥子さん。露出好きの淫乱熟女」 
「ひどい・・いやぁぁ・・」 
結城さんの前では言われたくなかった・・・あからさまな淫語での言葉責めにわたくしはうろたえていました。
「なら逝くんです。僕の指でね、山崎のを美味しそうにいつまでもフェラしてないで。ほら!!逝くんだ!祥子さん」
心の動揺は・・身体のガードを一瞬くずしてしまったのです。
わたくしの身体の揺れにまかせていた蕩けた真珠に添えられた石塚さんの左手の中指が、初めて意志を持って動きはじめたのです。
「はぁぁぁ・・・だめぇぇ・・いくぅぅ・・いきますぅぅぅ」 
一旦淫楽を受け入れた身体は、一瞬の内に内と外との刺激に悶え・・・頂上に駆け上がってしまったのです。

初雪 35

「そうです、そう膝をひらいて。そのほうが安定するでしょう。そう 綺麗ですよ」
高速道路上の車内で石塚さんが見ていたのとは全く違う・・・淫らな景色だったにちがいありません。
車のシートの上で、なお膝立ちになり、腰だけを高く掲げ・・・脚を肩幅ほどに開いているのです。
シートの下に居る石塚さんの丁度目の前に、最も秘めているべき場所を・・・それも重なるいたぶりに太ももまでを濡らすほどに溢れさせた蜜をまとわりつかせた花びらを・・・晒しているのです。
「まるで色づいた夜桜のようだね」 
「みないで・・おねがい」 
恥ずかしさに膝を閉じようとすれば・・・コーナーを上る車のGに、腰を倒しそうになってしまうのです。
「僕たちの許しがないままに勝手に脚を閉じたり・腰を落としたりしたら、今度こそお仕置きをしますよ。祥子さん」
頭上から山崎さんの声が、わたくしの羞恥心からの行動を非難するように降り掛かるのです。
「結城くんの運転はそれほど乱暴ではないはずです。この雪道ですしね、ですから余程のことがない限り車のせいにはさせません。わかりましたね、祥子さん」 
きっぱりと言い放つのです。それだけ結城さんの運転を信頼なさっているのでしょう。
・・・はい という返事の代わりに、わたくしは頬に触れる山崎さんの昂ったままの先端から滲み出す液体を舌で舐めとりました。
「ん・ん・・ いいコですね。祥子さん」
そのまま舌と唇をひくつく塊にまとわりつかせたのです。

「今日は山崎にばかり優しいんですね、祥子さんは」 
ピリッ・・・ 石塚さんの指がパンティストッキングを裂くのです。
「ひぃっ・・・だめ・・」
「ふふ、この景色が見たかったんです。ずっとね」 
ピリリッ・・・ 今度は右側が・・・でも左側と同じに濡れそぼったパンティストッキングは、大きく伝線しては行かないのです。
「祥子さんのは本当に綺麗です。こんなに熟した女性のものとは思えないくらい、こじんまりしていて」 
ストッキングの僅かな裂け目さえ石塚さんの加虐心をそそったのでしょう。
「・・ピンク色で、それがしっとり色づいて真珠色の滴までしたたらせて」 
じゅ・・るぅっ・・・ ほんの僅かな裂け目ごしに・・花びらを啜るのです。
「はぁうっ・・・」 
黒のストッキングの裂け目から吸い上げられる花びらの痛みと、石塚さんの唇と舌の快感が同時にわたくしを襲うのです。
 
そのまま見つめられ続けても、恥ずかしさにわたくしは喘ぎを漏らしてしまっていたことでしょう。
視姦よりも数段刺激の強い口戯に・・・両手を使えないわたくしは漏れる淫媚な声を山崎さんの塊を口にすることで抑えるしかなかったのです。
「昨夜は香りしか楽しめませんでしたからね。ふふ、祥子さんの蜜は美味しいですよ」 じゅる・・ぅぅ・・ そして今度は左側の裂け目に唇をあてるのです。
「ん・・ぁあ・・っ・・」 
繊細な糸で編み立てられたパンティストッキングの脚部の組織はほんの少しの引っかけにも伝線をつぅぅっ・・と走らせてしまいます。でも左右の脚部の縫い目は、人の指では切れないほどにしっかりと縫い合わされているのです。
その縫い目が・・・わたくしの花びらに縦に食い込み・・真珠の上をいやがおうにも擦り立てて・・・痛みと淫楽を送り込み続けるのです。
革のシートに擦り付けられる乳房の先にまでも届くほどに・・・

「やめ・・て・・・はぁ・・」 
まるで恋人同士のディープキスのように、石塚さんはストッキングの裂け目ごしに花びらをねぶるのです。
「いいんですか。僕が啜ってあげないと、すぐにシートに祥子さんの愛液が滴り落ちてきそうですよ」
そんなことは・・ないはずです。
でも、否定し切れないほどにわたくしの身体は疼き高ぶっておりました。
「おねがい・・いたい・の・・」
繊細で強靭なストッキングの繊維は、石塚さんに吸い込まれる柔らかな花びらに食い込み・・・快感と同時に痛みも与えていたのです。
「わかりました。もっとずたずたにして欲しいんですね」 
わたくしのひと言を待っていたかのように、石塚さんの指はストッキングをめちゃくちゃに引裂きはじめたのです。
 
「あぁ・・だ・めぇ・・・」 
太ももの内側に・・・どちらもロングブーツの中までも伝線が走ってゆく感触がいたしました。それも数本・・・。それ以外にも何本も・・・きっと黒のストッキングからは、わたくしの太ももの白い肌が透けて見えていることでしょう。
「まるでレイプされた後みたいですよ。こんな姿の祥子さん、絶対に見ることなんて出来ない。たまらない・・な」 
ランジェリーを付けてない・・・黒のパンティストッキングがめちゃくちゃに破られた姿。ストッキングから覗く秘所。
「やぁ・・・」 
カシャ・・カシャ・・・ 峠道でほんの少し速度を落として車が止まった瞬間に・・・携帯のカメラの音がいたしました。
「僕の宝物だ。こんな姿」 
ぬりゅっ・・・石塚さんの指が花びらに差し入れられたのです。
「はぁ・・ぁぁ・・んくぅ」 
今朝目覚めてから・・・花びらの奥に触れられたのははじめてだったのです。こんなに何度も溢れさせ・・もう幾度も快感に身を捩ったのに。
「あぁ・・やめ・て・・こえがぁ・・あぁぁ」 
ちゅく・・くちゃ・くちゅ・ 胎内を直接指でかき回されて、はじめてそこにどれほどの疼きを溜め込んでいたのかを身をもって知らされたのです。

初雪 34

「まもなく碓井軽井沢です。カーテンを開けていただけませんか?」 
結城さんの静かな声がいたしました。
料金所で、走行中にカーテンを閉め切っているところを見られる訳にはいかなかったからです。
「あぁ、わかった」 
山崎さんは結城さんに答えると、わたくしの頭を両手で引き上げ、そのまま元の座席の位置まで戻られたのです。
リクライニングシートの背を戻す為にわたくしも一旦、元の座席の位置に戻らされました。
「いいですよね?」 
わたくしの愛液で濡れた唇を拭いながらシートに腰を下ろした石塚さんに、山崎さんは何事か・・・同意を求めたのです。
「しかたないな」 
石塚さんにはすぐお判りになったようです。唇を軽く上げて、にやりと笑うのです。

「祥子さん、ここへいらしてください」 
わたくしは座席から、山崎さんの脚の間の床へ下ろされました。
「料金所ではカーテンを開けなくてはいけません。そんな姿を見られたくなかったら、ここで大人しく僕のものをフェラチオしていてください。いいですね」 
料金所の男性の職員に窓越しに見られてしまいかねないのに・・・ここで?
「動いちゃだめですよ。祥子さん」 
石塚さんはリアシートのリクライニングを戻すと、バゲッジスペースからシャドウフォックスのコートを寄越したのです。
「わかってますね。いいコにしていなければこのコートを取り上げます。料金所のおじさんに祥子さんのはしたない身体を見てもらいましょう」 
「やめて・・・おねがい」 
せめてコートを着てシートに座って・・・でもだめ・・髪も乱れて、そしてストッキングも・・もう・・・それにきっと・・はしたない顔をしてるわ。
「それとも、そのストッキングでシートに座ってベージュの革に祥子さんの淫らな印を残してくれのかな? 僕がいつもこの車であなたのことを思い出せるように」
石塚さんにはパーキングエリアで囁かれていたのです。わたくしの腰の下の革が愛液で濡れ、光っていたと・・・。
「いや・・・おっしゃらないで・・」 
ここで人目につかぬ様に・・・じっとしているしかないようです。
「少しの間です。我慢していてください」 
山崎さんの声と同時に、厚みのあるコートがわたくしの頭から山崎さんの腰までをすっぽりと覆い・・・カーテンの開けられる音がいたしました。
 
いくつもの小さなコーナーを曲がって・・・車は減速し(そうだわ。ETC だから無人なのに・・・)またスピードを上げて・・・もう一度止まって・・・そして再び、カーテンが閉められる音がしたのです。
わたくしはその間、コートの下でキャンディーを舐める様に・・・山崎さんの昂りに舌を這わせ続けました。
山崎さんの手はコートの上から優しくわたくしの頭に置かれ、石塚さんの右手がコートの下に潜ってわたくしの乳房を揉みしだいたのです。
わたくしは全く見えない外の状況に怯え、お二人の手の動きにも・・・ほんの僅かの声も漏らさない様に堪えました。
石塚さんの指が敏感に立ち上がったはしたない先端を嬲る瞬間の、堪え切れないほどの快感の時だけは・・・自ら山崎さんの塊を喉奥深く口に含み・・・喘ぎを押し殺したのです。

「暑かったでしょう。苦しくはなかったですか?」 
山崎さんの手でコートが取り去られたとき、リアシートは先ほどと同じ空間に戻っていました。
ただ、窓の外は峠道の景色に変わり・・・車は絶えずコーナーを右に・左にクリアしつづけるような運転に変わっていました。
「いいコにしていましたね。さぁ、先ほどのようにこちらに上がってらっしゃい」 
フルフラットにされたシートの背もたれ側に山崎さんは移り、わたくしの手を引いて身体をシートの上に引き上げたのです。
雪道のせいでしょうか、ゆっくりとしたスピードに結城さんの運転は変わっていました。
それでも峠道にせいで左右に揺れる車内は、先ほどまでの安定感はなかったのです。
「さぁ、ここまでおいで。ゆっくりでいいからね」 
車の中でわたくしは、黒のパンティストッキングとロングブーツ姿のままで膝立ちのままシートの上に上がらせられてしまったのです。
靴を脱ぎあぐらをかいた山崎さんはわたくしの身体を引き寄せます。
彼の腰に腕を回し、彼の膝に上半身を乗せられたわたくしの頬には、昂ったままの山崎さんの塊が触れておりました。
 
「ふふ いい眺めですよ。さ、膝を開いてください。その方が安定するでしょう」 
シートの向こうから石塚さんの声が響きます。
「やっ・・・だめ・・ぇ・・」 
車の揺れのせいもあったのです。わたくしは無意識に上げていた腰を、とっさに落としかけたのです。
パシッ・・・ 狭い車内です。が、石塚さんのスパンキングが落ちかけた腰をしたたかに打ち据えたのです。
「腰を上げて僕に祥子さんの全てを見せるんです。さきほどパーキングエリアでお約束しましたよね。写真の代わりです」 
パシッ・・・ストッキング越しとはいえ・・・重ねられた一打ちは、わたくしの白いヒップを赤く・熱くしたのです。
「せっかく人目のない山道まで待ったのですよ。もう焦らすのはなしです。それともコートなしでその姿のまま、車が頻繁に通る山道で僕たちと写真を撮ってくれますか?」
なんて酷いことを・・言うの・・・
「ゆるして・・・だめ・・です・」
「祥子さんが選んだことです。言うことを聞いてください。それとも石塚さんが言うようなお仕置きが望みですか」 
静かな山崎さんの声が・・頭の上からわたくしに浴びせられます。
「いや・・ゆるして・・やまざきさん」 
声の静けさと反比例するように、彼の塊はわたくしの頬に淫らなひくつきと・・・透明なしたたりを示したのです。
お二人の本当の望みがなんなのかわかってしまった以上、わたくしは逆らうことができませんでした。
静かに・・・はしたなく濡れた腰を・・・再び石塚さんの目の前に高く上げたのです。

初雪 33

「祥子さん、もう少し・・・こちらへ」 
石塚さんは、フェラチオに夢中になっていたわたくしのしっかりと閉じられた太ももを両手で愛でておりました。
上半身を捩るようにして伏せた黒のパンティストッキングだけの下半身を、うつぶせにしようと腰の向きを変えようとなさるのです。
石塚さんの声に合わせたかのように、フルフラットにされた背もたれの方へ山崎さんはまた少しずり上がりました。
わたくしの唇は山崎さんの昂った塊を追い、身体は自然にシートの端に腰が来る様に、うつぶせにされてしまったのです。
「あん・・・だめ・・・」 
しっかりと合わせていたわたくしの膝は、シートの下へ引き下ろされて、石塚さんの膝を跨ぐ様に大きく開かれてしまったのです。
「美味しそうなヒップだ。露出を経験して、ますます艶やかになったみたいですよ、祥子さん」 
石塚さんの両手はわたくしの膝をがっしりと掴み・・・彼の熱い息と、それよりも熱い視線がわたくしの蜜にまみれた狭間を彷徨うのです。
「胸で逝くだけでこんなになってしまうんですか、祥子さん。それとも本当は露出が好きだったりするのかな?」
「ちがいますっ・・・」 
指を山崎さんの塊に這わせたまま・・・思わず反論の声を上げてしまいました。
「祥子さん、口がお留守ですよ。この先は山道ですから口は危険なのでね。今のうちに楽しませてください。さぁ」 
わたくしの頬を撫でていた指が・・・わたくしの頭を山崎さんの脚の間に引き寄せるのです。
ん・・ぅくっ・・・くちゅ・・・ 前歯を唇で覆うようにして・・わたくしは塊を再び口腔に含んだのです。
 
高速道路を制限速度よりも少し押えたスピードで走る車は、それでもそろそろ碓井軽井沢にさしかかっているはずでした。
「真っ白な愛液をこんなに溢れさせてますよ、黒のストッキングに。あぁこんなに濡れているのがはっきりわかる」 
石塚さんの指が・・・パンティストッキングの縫い目を、花びらの狭間にくぃくぃっと食い込ませるのです。
「・・ゃ・・ぇ・・くぷっ・・」 
やめてくださいと声を上げることすら・・・山崎さんは許してはくださいません。彼の大きな塊を口枷のように喉奥まで押し入れて、わたくしの声を封じるのです。
「ガーターストッキングの祥子さんも魅力的ですが、こんなに淫媚な印をはっきり眼にすることはできませんからね。黒のパンストも捨てたものじゃないな」 
ずずっずっ・・とストッキングの薄い繊維越しに・・・わたくしの花びらと淫らな真珠をすすり上げるのです。
「・・ぁぁ・・っぅく・・ぁ・・」 
どんなに喉奥まで咥え込まされていても・・・淫らな喘ぎは唇の端から漏れ出てしまいました。
 

車に戻ってからお二人が乳房へ繰り返した口戯で達したことだけが、はしたない愛液の原因ではないことくらい・・・わたくしが一番わかっておりました。
あのパーキングエリアの化粧室でどれほど清めても、無駄でした。
そのまま毛皮のコート一枚でエリア内を歩かされている事実だけで、身体は羞恥に反応し潤いはじめていたのです。その上お二人にサービスエリアの植栽の前で露出行為を強請る言葉を囁かれ続け、そして・・・ほんの一瞬ですが・・・わたくしは肌をさす外気にパンティストッキングだけの素肌を晒されてしまったのです。 
車に戻る前にどれほど・・・もう一度化粧室へ行かせてください・・・と言いたかったことか。
 
わたくしは、露出という行為への嗜好などほとんどないものと思っておりました。
そもそも・・・自らの身体をセクシャルな意味で晒すことは、犯すべかざるタブーだという意識をずっと持ち続けていたからです。<男性の目の前で身支度をしない>ほどに・・・わたくしにとって身体を晒す行為は、恥ずかしいことだったのです。
なのに・・・この数ヶ月の間に、わたくしは図らずも2度このような行為をさせられていました。
一度は蝉時雨の庭のライブからの帰りの深夜の地下鉄の中で、もう一度は年若いセフレにせがまれて・・・深夜の住宅街で。
どちらも人目の少ない・・・夜の闇の中でのことでした。
そしてその行為は信じられないほどに、破廉恥な時間をわたくしに与えたのです。
もう2度としてはいけない。そう心に決めておりました。
これ以上経験を重ねたら。わたくしにとって犯すべからざる禁忌を・・・淫らな悦びの為に・・・求めてしまう身体になってしまいそうだったからです。
 
その扉をわたくしはこのお二人に開けられてしまったのです。
どんなに理性で否定をしても・・・わたくしの身体はあの忌むべき時間を淫楽に満ちたひと時として受け入れてしまったのですから。

初雪 32

戻った車の中は、適度に暖められ快適な環境になっていました。
ここに来るまでと同じ様にわたくしの左に石塚さんが、右には山崎さんが座られました。
「お揃いですか?」 
外でお待ちになっていた結城さんは、ドライバーズシートに座ると山崎さんだけに向けてとはっきりわかる口調で確認をいたします。
彼女は遠く離れた場所で起きていたことを・・・ずっと見ていたのでしょうか。
「待たせたかな。申し訳ないね、いってください」 
「はい」 
山崎さんの言葉に短い返事を返すと、結城さんは車をそのまま発進させました。
 
合流して本線へ。
加速が落ち着くまえに、ドライバーズシートとの間のカーテンは閉められてしまったのです。
「車内は暖かいでしょう。コートを脱いだらどうですか?」 
山崎さんはわたくしの手からハンドバックを取り上げ、バゲッジスペースへ置いてしまいます。
男性二人はコートを脱ぎ、ホテルのリビングに居るときと同じ寛いだ姿になっていました。
「もうこのスピードなら心配することはないですよ。さぁ、約束です」
石塚さんはわたくしの髪を撫でながら・・・またあの羞恥に満ちた淫らな時間が始まることを告げるのです。
「自分ではできませんか?」
そう言われても・・・コートの下のはしたない姿を思えば、わたくし自身の手で脱ぎ去ることなんてできません。
せっかく清めて来た太ももの狭間も・・さきほどまでのパーキングエリアでの辱めで・・・また濡れてしまっていることが解っていたからです。
「ぃゃ・・・」 
わたくしは首を横に振りました。
「しかたないですね」 
肩に手を回して引き寄せると、山崎さんの手が胸元から一つずつ留め金を外すのです。
「おねがいです・・・もう・・・」 
結城さんの存在がわたくしの抗いの声さえも抑えさせてしうのです。どんなに抗おうともこの方達の欲望がそこにある限り、それはセクシュアルな薫りをどうしても含んでしまうからです。
ほんの少しでも結城さんに聞かせずに、知らせずに済ませられるものならと・・・思ったのです。
「選んだのは祥子さんなんですよ。わかってますね」 
それはわたくしの抗う手を止めるに十分な一言でした。
「さぁ脱ぎましょう」
「ゃあっ・・・」  
石塚さんの手がコートの衿を持ち・・・わたくしからシャドーフォックスのコートを剥ぎ取るのです。
覚悟をしていたのに、サテンが肌を滑る感触に羞恥の喘ぎが漏れてしまいました。
 
「こんなにして。疼いてしかたなかったのでしょう」 
くっきりと立ち上がっている鴇色の右の乳首を山崎さんが咥えたのです。
「はぁ・・ぁん・・だめ・・」 
わたくしをシートの背に押し付けて左の先端を石塚さんがねぶるのです。
「ん・・んぁ・・ゆるし・・て」 
露出じみた羞恥の時間、ずっとコートの裏地に擦られつづけていた乳房の先端は快感を求めはしたなく立ち上がっていたのです。
お二人の舌の愛撫は甘やかな淫楽を・・・身体の芯へと送りつづけるのです。
それももともと・・・敏感で・・男性の愛撫には弱いのです。それを左右同時に唇と舌でねぶられるなんて。
「ぁぁ・・・ん・・ぁ・・だ・め・・」 
吸い上げ・・舌先で捏ねられ・・甘噛みされて・・・男性の手で白い乳房を・・左右別々に揉み込まれるのです。
「もぅ・・・ぁぁぁ・・ゃあ・・」 
唇を噛み締めても喘ぎを止める事が出来ないほどに、お二人の愛撫は甘く淫媚にわたくしの身体を辱めてゆきました。
「いっしょ・・に・・ぁ・だ・め・・・ぁぁあ」 
わたくしの両手はお二人の手に絡めとられ、口元を覆って喘ぎを抑えることさえ許してはいただけません。
「しな・・い・で・・・ぇ・・はぁぁ・・・」 
それぞれが別々に責めてらっしゃるはずなのに、お二人は同じようなタイミングで・・・わたくしの乳房への責めを・・・エスカレートさせてゆくのです。
「だ・・め・・っ・・・こんな・・の・・だ・め・・」 
淫楽の波は次第に大きく・・理性を白く飲み込んで・・短い間隔でわたくしを絶頂へと追い上げるのです。
「ぃぃい・・はぁ・・・いぃのぉぉ・・」 
唇でまるでフェラチオのように、高くそそり立つ左乳首の側面を石塚さんがしごきあげ・・・山崎さんが右の乳輪まできつく吸い上げたかと思うと、かりっと甘噛みを繰り返すのです。
キスマークさえ付けようとはなさらないのに・・・わたくしのお胸は神経をむき出しにした様に・・・快感にまみれていたのです。
もう、こみ上げる絶頂感を堪えることなんてできませんでした。
「あぁぁ・・・ん・・・いっ・・・くぅぅ」
初めての露出行為に溜め込まれていた淫らな疼きを、同時に乳首をねぶるお二人に煽られて・・・お胸の責めだけでわたくしは軽く達してしまったのです。

「感じてたんですね。あんな姿でパーキングエリアを歩くだけで」
ぐったりするわたくしを支えながら、山崎さんはゆっくりとリクライニングシートを倒してゆきました。
「こんなに大きいのに敏感で素敵だよ」
「はぁぅっ・・」 
わたくしの頬に一つキスをすると、指の間からGカップの白肌を零れ落とさんばかりに握りしめてから・・・石塚さんはシートを降りられたのです。
「祥子さんのはしたない声でこんなになってしまったんです」
フラットになったシートの端に深く腰掛けて・・・山崎さんは昂りはじめた塊をブラックデニムから引き出したのです。
「ふふ もうきつくてね。祥子さんの唇で慰めてください」 
わたくしの肩に手をやると・・・わたくしの上半身を彼の膝に引き寄せました。
狭いリアシートに上半身だけをうつぶせに横たえるようにして、わたくしは山崎さんの塊を口に含みました。
くちゅ・・ぺちょ・・・ 舌先で塊の敏感な先端をくまなく舐め上げるのです。
ちゅ・・くちゅ・・ちゅぶ・・ 移動する車の中で口に含むのは歯先を当ててしまいそうで・・・わたくしは咥えるのではなく舌と唇で山崎さんの塊を愛撫していったのです。
お3方の中で一番大きく逞しかった山崎さんの塊は・・口腔の中で舌の動きにつれて、あの初めての夜の記憶と同じ質量を取り戻しはじめたのです。
昨晩、ホテルのメインダイニングでわたくしに劣情を迸らせなかったのは・・・山崎さんだけだったのです。
シェフに遠慮をし・・・わたくしをいたわる様に優しく、口戯だけでの愛撫で逝かせてくださいました。
欲望を交えながらも、その手のすべらかな感じと同様にやさしい山崎さんにお応えしたくて、出来る限りの快感を差し上げたかったのです。
「あぁ、あの時と同じだ。祥子さんのフェラチオはほんとうにいい」 
山崎さんも同じ夜のことを思い出していてくださったのです。
彼の左手は先ほどまで彼にねぶられていた乳首をなぶり、右手は彼の腰の上を小刻みに舞うわたくしの頭をやさしくなでておりました。

初雪 31

左手にはカフェテリアの窓越しに、何人かの男性が昼食をとっているのが見えました。
常緑広葉樹の植え込みの前にわたくしを立たせると、お二人は互いの携帯をポケットから取り出し交換してそれぞれの方向に動かれたのです。
「祥子さん、ここで写真を撮りましょうか」 
山崎さんがわたくしの左側に立たれました。
そして・・・車道に入らないようにぎりぎりに・・・少し離れた正面に石塚さんが携帯を持って立たれたのです。

パーキングエリアに入ってくる車が丁度正面に見える場所です
ひっきりなし・・ということはありませんが、いまもまた一台の車が入ってきました。
「これでよろしいの?」 
山崎さんの腕に左手を絡めてにっこりとカメラに向かって微笑みました。
「いえ、まぁこんなお写真もいいのですけれどね」 
組んだ腕を解くと、右手でわたくしの肩を抱いて石塚さんにシャッターをねだるのです。
カシャッ・・・デジタル合成されたシャッター音が響きます。
「僕たちが欲しいのはこんなお写真じゃないんですよ。祥子さん」 
「えっ・・・」 
こんな白昼の車も人の目もある場所で何をおっしゃるつもりなのでしょう。
「さぁ、そのコートの前を広げてください」
「できませんっ。そんな・・こと」 
ロングブーツと黒のパンティストッキングしか身につけていない裸身に、たった一枚身につけているコートの前を広げるなんて。
「シャッターを切る間だけのことです」
「いやっ・・ここをどこだと思ってらっしゃるの?」 
山崎さんの手はシャドーフォックスのコートの前端に伸びて、下からスナップ状になった留め金を外してゆくのです。
「元旦の甘楽パーキングエリアのカフェテリアの前です。大丈夫、僕が立っているからカフェテリアのお客様に祥子さんの姿が見えることはないですよ。いまなら駐車車両も少ないですし、車の中にいる人も見当たりませんしね」 
また一つ留め金が外されます。
「パーキングエリアに入ってくる車だけですね。気をつけなければいけないのは」
「だめです。できません。そんなはしたないこと」 
また一つ・・・山崎さんの指は止まらないのです。
「大丈夫です。見も知らぬ相手にあなたの姿を見させたりはしません」 
肩にまわした右手は、まるで石塚さんのようにわたくしの髪を愛でるのです。
「良い薫りだ。すべすべした黒髪さえ薔薇の薫りを漂わせている、昨夜美貴の携帯の写真を見てどれほど悔しい想いをしたかわかりますか」 
こんなお話をしている間にも何度かシャッターが切られた音がしていました。
下から4つ目の留め金が外されました。わたくしの両手は、コートの前が開かない様に一生懸命に押えるしかなかったのです。

「僕にも楽しみを取っておいてほしいな」 
石塚さんが山崎さんと場所を変わりました。
「そのままでいいですから、僕とも1枚撮ってください」 
両手でコートの前を掻き合わせるわたくしの肩を抱いて、石塚さんがカメラ目線を取る様に促すのです。
カシャッ・・・先ほどまでのような平静な表情はできなくなっていました。
「もっと淫らな姿のお写真が欲しいんです。美貴に撮らせたような、ね」
「あれは美貴さんが勝手に・・・」
「わかってます。祥子さんがあんな写真を進んで撮らせるわけはないですからね」
「でしたら・・・」
「だからこそ欲しいんですよ。宝物のような写真がね」 
あの時どんなことをしてもお写真を拒めばよかったと、取り返しのつかない後悔をいたしました。
「だからって・・・こんなところで」
「ここでなければ撮らせてくださるということですか?」 
髪を指にからめるようにしてわたくしの表情を覗き込むのです。
「いやぁ・・お写真なんて・・できません」
「祥子さん、選んでください」 
襟元に近い最後の留め金が石塚さんの指で外されてしまったのです。
両手で身を守るようにコートの前を押えました。
そんなわたくしに石塚さんが囁くのです。
「ここで僕たちの望む写真を撮らせてくれるか、車の中で先ほどの続きを楽しませてくれるか、どちらを選びますか? 祥子さん」 
ゆっくりと山崎さんが戻ってらっしゃいます。
「いや・・・」 
白昼に淫乱な女のように自らの手でコートの前を広げるなんて・・そんなことはとても出来ません。

「祥子さんはどちらを選んだんですか?」 
山崎さんがカメラを石塚さんに返しながら、わたくしに問いかけます。
「どうしますか? 祥子さん」 
コートの前を押えたわたくしに近づいた二人の姿は、カフェテリアの男性たちには仲良く談笑しているように見えたでしょう。
「ここで写真を撮りますか?車に戻りますか?」 
俯くわたくしの顎を山崎さんの手がついと引き上げます。
「ゆるして・・・車に戻して・・・」 
わたくしは密室での淫媚な時間を選ぶしかありませんでした。

Fur02.jpg

「わかりました。それでは戻りましょう、その前に」 
コートを押えていた手を石塚さんに外され、ばっとコートの前を二人に向かって広げられたのです。
「ひぃっ・・・やめ・・て・・」 
お二人の影で他の方にその姿を見られることはなかったでしょう。でも零下に近い気温の屋外に晒されたGカップの乳房はさっと・・・泡立ったのです。
「陽の光の下の肌は美しいですね」 
ほんの一瞬だったのでしょう。
山崎さんはコートの前を合わせると留め金を上から順に止めていったのです。
「写真に残せないのが残念ですよ」 
全ての留め金を止めるとようやく二人は車へとなんでもないようにして・・・歩き出したのです。

初雪 30

そろそろと駐車スペースを探し、漸く小型車エリアのはずれに停めたのです。
「おつかれさまでございました。甘楽です。10分ほどでよろしいですか」 
「ありがとう。結城くんは疲れないか? もう少し休んでもいいんだよ」 
こんな姿のまま、パーキングエリアで過ごさなくてはならないのでしょうか。でも山崎さんのおっしゃるように結城さんは運転し続けているのです。 
「私は大丈夫です。それでは10分後に」 
バックミラーごしに後を振り返ることもなく答えます。それもわたくしとは、一度たりとも視線を合わせようとせずに。

山崎さんが右のドアを開けました。
「さぁ、祥子さんも行きますでしょう」 
「ええ」 
そう返事をしながらも、わたくしは動けずにいたのです。
「せっかく暖まった車の中が冷えてしまう。行きましょう」 
山崎さんに手を引かれて・・ミドル丈のコートの裾を乱さないようにそろり・・と車外に出たのです。
「ふふっ・・」 
バァゥッ・・と閉めるドアの向こうに石塚さんの含み笑いが聞こえました。

雪が多いと聞いていましたが、パーキングエリアの中には雪は見当たりませんでした。
綺麗に除雪された足元が、日陰ではかすかに凍っているのがわかりました。
気温も嵐山とは比べ物にならないほど下がっていました。
「あっ・・・」 
先ほどまでの淫戯に濡れそぼった太ももの間のストッキングが・・・一気に冷たくなっていきます。
外からはわからないと思いながら・・・コートの下のはしたない姿を思うと・・恥ずかしさに身を隠したくてわたくしは山崎さんに一層寄り添ってしまうのです。
次のサービスエリアよりは規模が小さいとはいえ、思っていたよりも利用客の方は多かったのです。それも男性のお客様が。
ロングブーツにシャドーフォックスの豪奢な毛皮を羽織り、たかだかパーキングエリアの中なのに男性に腕を取られてエスコートされるわたくしは目立つ存在だったのでしょう。
化粧室に行くまでにも、幾人もの男性から・・・見られていることはわかっていました。
立ち居振る舞いを含めて、この場にあまり相応しくない姿だからなのは解っていました。
なのに、こちらを見ている他の車の男性達にまで、わたくしのコートの下のはしたない姿や、ここまでの痴戯さえも・・冷たくなったストッキングのことさえも知られているのではないかと思われてならなかったのです。
「祥子さん」 
石塚さんが後から下りて来てわたくしの左隣に並んだのです。
「はい?」
「あんなにシートを濡らしちゃだめですよ」
「いやっ・・・」 
腰を抱く様にしてわたくしを引き寄せると・・・耳元にこそっとつぶやくのです。
わたくしの腰のところのシートが濡れていたのでしょうか。
まさかあのオフホワイトのシートに、恥ずかしいシミが出来てしまったのでしょうか。
わたくしは顔を赤くして、山崎さんのコートの肩に顔を埋めるように俯いてしまいました。
「また何を言ったんですか?」 
とがめるような口ぶりで石塚さんに話しかけます。でも左腕はすがるわたくしの身体に一層押し付けられていました。山崎さんの腕にふれる乳房の感触がコート1枚に遮られているだけのものだと、知っているのはお二人だけなのです。
楽しませていただいてますよ・・・山崎さんの引き上げられた口角がそう告げているようでした。
サービスエリアの化粧室まですぐです。
山崎さんの腕から手をほどき女性用へ、わたくしは1人だけ向かいました
「きれいにしてきてください。」 
淫らな意味の籠る言葉を、明るく大きな声で石塚さんがかけるのです。
「ゃぁ・・」 
まわりの誰が聞いていても不思議はない状況でした。
意味の解るわたくしは・・・真っ赤に俯いて・・・化粧室へ急ぎました。

パンティストッキングはわたくし自身の愛液と石塚さんの口戯で・・太ももの中程まで濡れそぼっていました。
化粧室の個室の中で、わたくし自身の身体だけでなくストッキングそのものも幾度となく拭いました。
どれだけ拭っても・・・あれほどに薄い素材なのに濡れた感触はなくならず、ただ1枚はしたない姿を隠すために身に付けた、ファーコートのすべすべしたサテンの裏地が素肌を・乳房をこする感触は・・・わたくし自身の身体から新しい蜜を汲み出す役目しかしてはくれなかったのです。
それでも・・・数分を費やして、ハンドバックの中のウェットティッシュまで使って・・・出来るだけ身体を清めて二人の男性の元に戻りました。

「いつも通り碓氷軽井沢で下りる様に結城くんには言っておいたよ。彼女の腕なら問題ないだろう」
「あぁこの車だし大丈夫でしょう」 
お二人はこの先のルートを話し合っていたようでした。
「お待たせいたしました」 
日差しがあるのに冷たい空気の中に二人の男性は優しく微笑んで迎えてくださいました。
「綺麗にしてきましたか?」
「そんなこと 仰らないで」 
意地悪な石塚さんの問いに、わたくしはやはり山崎さんに縋る様に腕を絡めてしまったのです。
「やっぱり山崎のほうが好きですか?」
「石塚さんがいじわるを仰るからです」  
冗談とも真面目ともいえない表情で石塚さんがわたくしの頬を撫でるのです。
羞恥に熱くなっている頬を知られてしまったでしょうか。
「それにいじわるなことも・・・もう、止めてください」 
パンティストッキングだけしか身に付けていない姿で毛皮のコートを羽織り・・・男性の利用客が多いパーキングエリアで立ち話をする、そんなはしたなさに潤んでしまう瞳でお二人を見つめてお願いをしたのです。
「美貴にだけあんな姿を見せた罰です」 
山崎さんがきっぱりと言い放つのです。
「僕たちにも僕たちだけの祥子さんを見せてください。それともこの旅行の後で僕たち一人一人とデートをしてくれますか?」 
どうして・・・わたくしだけがこんなに責められなくてはならないのでしょう。
「そんなこと・・・お忙しいのでしょう。お約束できないわ」 
お二人とも素敵な方です。だからといって口先だけの約束は、わたくしには出来ませんでした。
「それじゃあと数時間は僕たちの思うままにさせてください」
「でも・・おねがい。結城さんのいらっしゃるところでもう・・なさらないで」
同性の女性が居る場所での淫戯にわたくしは耐えられなかったのです。声を抑え反応を堪えることで・・・疼きはよりいっそう体奥に蓄積されてしまうのです。
ここで休憩をとられなければ・・・わたくしはシルクのスカーフで抑え切れない喘ぎを上げてしまったことでしょう。

「この先で僕たちに写真を撮らせてくれますか?」 
山崎さんが唐突にこんなことをおっしゃいました。
「えっ・・・写真ですか?」
「ええ、ちょっとした植栽があります。そこで」 
左手のショップとカフェテリア棟の向こうに樹々が植えてあるスペースがあったのです。こじんまりとしたカフェテリアの窓から見えるあの小さな植え込みのことでしょう。
「いいですね。撮らせてくださったらこの後は紳士的に別荘までお連れしますよ」
連れ立って、石塚さんがおっしゃる方向に歩き出しました。
「お写真なら・・・構いませんが。お二人とですか?」
どちらかと携帯電話のカメラを使って、記念撮影のようなものを撮るだけだと思っていたのです。
お二人のどちらの手にもカメラらしきものがなかったからです。

初雪 29

「祥子さんが言うことを聞かないからです」 
括りたくはない・・・との言葉を示す様に、シルクスカーフは柔らかくわたくしの手首に絡み付いているだけでした。拘束されているから抵抗できない・・・そんな言い訳を山崎さんはわたくしにくださいました。
その代償のように・・・括った手を頭上に上げられて・・スカーフの端をヘッドレストの足に結わえ付けると、山崎さんに乳首をねぶられてしまったのです。
「あぁはぁぁん・・・」 
突然の快感に緩んだ膝を、足元に跪いていた石塚さんが開きます。
「こんなに濡らして。いけない女ですね、祥子さん」
石塚さんの唇がストッキングに覆われた花びらを襲うのです。
「ゃあ・ぁ・・はぁぁ・・ん」 
女性運転手の存在に抑えようと堪えている声にさえ、淫媚な響きが否応無く混ざってしまうのです。
 
両の乳房を山崎さんのすべすべの手と唇と舌が・・・はしたない淫らな狭間と太ももを石塚さんの唇に・・・同時に犯されているのです。
「だめ・・で・・ぁあぁぁ・・すぅ・・」 
ストッキングの縫い目で羞恥に膨れた真珠を嬲り、ストッキングごしに花びらをすすり上げるのです。
「山崎が乳首を弄る度に蜜が溢れてきますよ。そんなにいいですか、妬けるな」
ちゅく・・・ 右手を太ももに滑らせながら・・2枚の花びらにストッキングの縫い目を食い込ませるのです。
「あぁ・・やはぁぁん・・」 
山崎さんの唇が右の乳房から、より敏感な左の乳首に移るのです。
吸い上げ甘噛みするたびに・・・わたくしは手首をくくったシルクのスカーフで口元を抑えるのです。
それでも漏れてしまう淫らな声・・・。
 
「そろそろ甘楽です。休憩なさいますか?」 
唐突に結城さんの声が聞こえました。
わたくしは今更ながら・・・彼女の存在に身体を堅くしてしまったのです。
それほどに冷たく感情を抑えた声でした。
「ああ、そうしよう。寄ってくれ」 
素肌に表れた緊張感を察してくださったはずなのに、わたくしのGカップの乳房から唇を離すことなく・・・山崎さんは答えたのです。
「もう甘楽か、早いな。もう少し祥子さんを楽しんでいたかったが、ここで休まないとな」 
石塚さんの手にも太ももに走った緊張がおわかりになったのでしょう。わたくしの脚を彼の手で閉じてご自分の身体をわたくしの左隣へと移されました。
カチカチ・・・ウインカーの音が聞こえます。
「起こしますよ」 
山崎さんがリアシートの背を起こし、手首のスカーフを解きました。
朝なん杯も注がれた珈琲のせいでわたくしも化粧室に行きたかったのです。
そうでなくても、このままの姿でサービスエリアに入る訳にはまいりません。わたくしはスカートとカットソーを探しました。
カチカチ・・・ あぁもうサービスエリアに入ってしまいます。
「祥子さんはこれを着てください」 
「えっ・・」 
差し出されたのはシャドーフォックスのコートでした。
ストッキングだけしか着けていないのに、毛皮のコートを素肌に羽織れというのでしょうか。
「もうサービスエリアですよ。隣のスペースに止まっている車にこんな姿を見られたいんですか?」 
たしかにもう駐車スペースでした。
甘楽パーキングエリアはまだ新しく綺麗な施設でしたが、機能性だけを重視した小さなエリアでした。
次が釜飯で有名な横川サービスエリアです。家族連れや観光客はほとんどそちらを利用することでしょう。だからこそ、あまり利用する方がいないと思っていたのですが元旦でも大型車が数台停まり、小型車エリアにも数台の駐車車両がありました。
車の窓にかかっているのはレースのカーテンだけなのです。
こんな姿を見られたくなくて、わたくしは言われるままにシャドーフォックスのコートを身に付けたのです。

家族連れというよりも混むのが嫌だと言う男性の利用者が多いのでしょう。山崎さんに勧められた様にすぐにコートを身に付けなければ、通りすがりに好奇の視線を向けられていたにちがいないからです。
こんなところで・・・パンティストッキングだけの姿に毛皮のコートを羽織って歩かなければならないなんて。
「本来は運転中には閉じてはいけないんですよ」 
シャッ・・・山崎さんが運転席との間のカーテンを開けたのです。 
「なら・・・」 
こんなことをなさらなければいいのです・・・とは言えませんでした。
普段なら利用しない時期に別荘に向かい、普段はお使いにならないAV車までわざわざ手に入れて・・・その目的はわたくしとの淫らな時間なのです。
山崎さんと石塚さんが配慮したのは、結城さんに対してではないのです。
カーテンを閉じずにいたらいいじゃないですか、などと言えば・・・このお二人なら・・・結城さんの目の前で・・・同じことをなさるかもしれなかったからです。

初雪 28

「黒いストッキングに覆われた後姿も見たいですね」 
山崎さんがつぶやきました。
「そうだな。祥子さん、起きてください」 
車のドアと二人の男性の脚に抑えられていた両手・両脚を自由にすると・・・元の座った姿に戻されたのです。
車のシートにランジェリーだけの姿で二人の男性に挟まれて<普通に>座る・・・そのことさえわたくしの羞恥を煽るのに充分すぎる状況でした。
「今度はこちらです」 
わたくしの上体は山崎さんの膝に俯せに倒されたのです。
「あん・・・」 
シートから落ちそうになる腰と脚を座席から下りた石塚さんが支え、彼の座っていたところに膝をまげ・・・後向きにブーツを履いた足を上げる様に横たえたのです。
「ふふ・・いいな」 
お二人の目の前にはランジェリーに覆われた白い尻肉の二つの盛り上がりが晒されてしまいました。
ウエストまでを覆う黒のストッキングは、張り切った腰の丸みを強調しています。
ストッキングの縁から上にはミルクを溶かしたような白い背中に・・・黒のロングヘアが絹糸のように広がっていました。
「祥子さんの髪、好きなんですよ。僕は」 
初対面の時から石塚さんはわたくしの髪を愛でていてくださいました。
リアシートを一杯に下げ、広げてあった足元に石塚さんは膝立ちになっていました。
「はぁう・・・」
左手でわたくしの背に広がる髪を、右手で腰の丸みを愛でるのです。
山崎さんはもう一方の丸みを・・・二人の男性は淫らさを露に触れてきました。 
恥ずかしさのあまり悶える腰は、気持とは裏腹に二人の手に向かって・・つん・・と突き出されてしまうのです。
 
「Tバックじゃないのが残念ですね」 
唐突に山崎さんが口にします。
「そうだな、この姿だとTバックの方が綺麗だな」 
ランジェリーを用意された石塚さんも人ごとのように答えるのです。
腰を覆うランジェリーはブラと同じレースを使った美しいものでしたが・・・Tバックのように、ヒップを露にはしていなかったのです。
パンティの上にはパンティストッキングにロングブーツを履いたままでした。
ガーターストッキングと違い、このままでパンティを取り去ることなどできないはずだとわたくしは安心していたのです。どんなことになってもせいぜいランジェリーの上から嬲られるだけだと。
「どれ・・・」 
石塚さんは髪を愛でていた手を離したのです。
「やぁん・・」 
ストッキングのウエストに石塚さんの指が入り込むのです。ベッドの中の艶めかしい淫戯のようにパンティを谷間に食い込ませるためだと思っていました。
なのに、彼の手は左・・・それから右とウエストを動いて、パンティの左右の紐を解いてしまったのです。
「腰を浮かせてください。祥子さん」 
わたくしの左脚をシートの下に落とす様に開かせると、そう命じたのです。
「あぁぁっ・・だめぇっ・・」 
腰を浮かす事が出来ずにいたわたくしの乳首を、山崎さんのすべすべの指がくりくりと・・嬲るのです。快感に腰を微かに浮かせた瞬間に、ヒップ側からパンティを引き抜かれてしまったのです。

女性の運転手が高速道路を走らせる車の中で・・・着衣を一枚ずつ脱がされて・・・二人の男性に嬲らせる・・・そんな異常な状況は、わたくしの身体をはしたなく濡らしていました。
「やぁぁ・・ん・んん・」 
パンティストッキングに押さえつけられたままで引き抜かれるランジェリーは、愛液で張り付いていた分だけ・・・わたくしの真珠を花びらを・・・きつく擦り刺激するのです。
腰を落としてしまおうとするわたくしを、山崎さんの手は許してはくれませんでした。
「あん・・だめ・っ・・」 
ストッキングを着けたままで男性の目の前でパンティを脱がされる・・・ありえないと思っていたことが抵抗もできないままで実現されてしまいました。
 
「はぁぁ・・」 
パンティを抜き取られた花びらには・・・ストッキングの縫い目がきつく食い込みました。
「これでどうだい」 
ようやく許されて落とした腰を、二人の男性の視線が舐める様に這うのさえ・・・わかりました。
「あぁ これがいいですね。やっぱり祥子さんにそんな形のランジェリーは似合わない、ストッキングの下はこうでないと」 
まぁるく張り出した白い丘も・・・深く切れ込んだ陰影さえも・・・黒のストッキングは淫らに演出するのです。
「や・・ぁん・・」 
「ふふ こんなにまで濡らしてはしたないですね。祥子さん」 
パンティストッキング一枚に覆われたヒップを、山崎さんの手が撫でていました。

「やめて・・・」
石塚さんの手には、濡れそぼったクロッチが露になったパンティが握られていたのです。
「ぁぁあん・・だめ・・で・すぅ」 
「ゆうべの蜜もいい香りでしたが、今日のも格別ですね」 
両脇のリボンが解かれて一枚の布片と化したランジェリーを、香水の染み込んだハンカチのように弄ぶのです。
「もう一枚、同じレースのTバックのパンティを用意してあります。だから、これは僕が記念にもらいます。美貴や山崎は祥子さんの愛液付きのランジェリーを貰っていて、うらやましかったんです。ようやく僕も祥子さんと逢えないときにこの香りを楽しむことができますよ」
「だったら、最初からTバックにすればよかったじゃないですか」 
山崎さんは半分あきれ顔で石塚さんの様子をご覧になっていました。でも内心、この趣向を楽しんでいることは声音からでもわかったのです。
「車の中で・・・スマートに楽しめないじゃないか。いいだろ、僕も欲しかったんだから」
石塚さんの仰る事は、まるで玩具をほしがる子供のようでした。
「いやぁぁぁ・・・返して・・」 
社会的に地位のある・・・きっと女性にもおもてになる紳士が・・・わたくしのはしたなく濡らしたランジェリーを競って持とうとなさるなんて。
一番最初にこの方達にお逢いしたときに持ち去られたオペラピンクのランジェリーがどのような使われ方をしているのか・・・想像するだけで羞恥でいたたまれないほどだったのです。

「祥子さんを独り占めしたいのは、美貴だけじゃないんですよ」 
山崎さんの手がブラのスナップを外します。
「あっ・・・」 
ふいにGカップの胸元が緩められる感覚は・・・ストッキングとブーツだけしかわたくしが身に着けるのを許してもらえないことを告げたのです。
「さぁ 祥子さん」 
俯せの上半身を起こされ、また座る姿勢に戻されると・・・ブラのストラップを外されてしまいました。
「クリーム色のこの車の内装よりも、祥子さんの肌の方が白いな」 
ほの白い内装の中で黒のパンストとロングブーツだけが浮き上がっていたはずです。
わたくしは両手で露にされたバストとストッキングに浮かぶ茂みを隠し、恥ずかしさに俯いてしまいました。
「椅子の背を倒しますよ」 
山崎さんの声と同時に、今度はわたくしの身体は後に倒されてしまったのです。
「手をどけてください。祥子さん」
胸を覆う手を山崎さんの指がなぞり・・・堅くとじた膝に石塚さんの手がかかります。
「言うことを聞いてください」
「や・ぁ・・」 
わたくしは首を横に振りました。
「仕方ないですね」 
二人の男性は眼顔で頷きあうと・・・石塚さんが力づくではしたない部分を覆ったわたくしの手を引きはがしました。
「ゆるして・・・」 
男性の力で一つにまとめられた手首に、山崎さんの手でシルクのスカーフが巻き付けられてしまったのです。