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ジューン・ブライド 17

「祥子さんの真っ白でおおきなお尻。頬擦りしたくなるくらい・・・すべすべでいやらしいんだ。」
言葉通りに擦り付けられたトモくんの頬のざらざらとした髭の感触が・・・わたくしの肌に微かな痛みを残しながら這って行ったのです。
「あぁぁっ・・・・」
まるで茂みを失ったわたくしの太ももの合わせ目はこんな風だと・・・トモくんに見透かされているようでした。
「祥子さんももう我慢ができなくなってきたかなぁ。そろそろ、最後の一枚もぬぎぬぎしようね。」
トモくんの指が・・・サイドが紐のように細くデザインされた黒のサテンのパンティにかかりました。
「あっ・・・あん・・だめぇぇ」
なんの躊躇もなく、光沢をもった布地はわたくしの足首まで強引に下ろされてしまったのです。
 


 
「それじゃ、次は長谷寺に向かいますね。」
先ほどの言葉が嘘のように、シートベルトを締めた森本さんは車を出したのです。
「ここから長谷寺へは、若宮大路を下馬で右折して由比ケ浜大通りを真っすぐいった突き当たりなんです。」
車をスムーズに若宮大路に向けたものの、信号を1つクリアする間もなく軽い渋滞につかまってしまいました。この通りは、わたくしも大好きな陶器のお店もある人気の観光エリアなのです。悪気なく止められた路上駐車の車両も、この渋滞の原因の一つなのでしょう。
「あぁこれだからなぁ。そんなに酷くはならないと思いますけど、由比ケ浜大通りも混んでいるでしょうから、ちょっと時間がかかるかもしれないですね。」
ゥィィィ・・・軽い音を立ててパワーウインドウが上がってゆく。
「窓閉めます。エアコンにしましょう。こうすれば外の喧噪も聞こえませんからね。」
「ありがとう。」
こんな時、森本さんの落ち着いた姿勢にはほっとできます。
一緒に車に乗っていて、自然渋滞にいらいらする男性の隣にいてもどうして上げていいかわかりません。気を反らすような会話を仕掛けても上の空、そんな気まずい空気は彼との間には生まれそうもなかったのです。

「ねえさん、もしかして結構疲れてる?」
いつもと変わらぬ態度を取っているつもりでも、なにか違っていたのでしょうか。
「いいえ と言いたいけれど、いつもと変わらないわって答えるのが正解かもしれないわ。」
動き出した車列に前を向いたままで話しかけてくれる森本さんの横顔を見つめます。
「ごめん。無理させちゃったかなぁ。朝も早かったしね。」
軽くヘッドレストに預けた後頭部、ゆったりとハンドルに伸ばされた両腕。彼がリラックスして運転を楽しんでいることは良くわかりました。
「気にしないで。楽しんでいるし、一度は見てみたいと思っていた鎌倉の紫陽花をゆっくりと楽しめて満足しているのよ。」
車内の温度を下げようと頑張っているエアコンの吸排気音だけが気になるくらい、静かな車内でわたくしは声を高めることもなく答える事ができました。
「まだ僕はこの時間は元気だから、ねえさん疲れてるなら寝ててもいいよ。長谷寺に着いたら起こしてあげるよ。」
そろそろ下馬の交差点です。右折のウインカーが上げられました。
「ん、ありがとう。お言葉に甘えさせてもらうわ。着いたら起こしてね。」
そういって、わたくしは窓に顔を向けて眼を閉じたのです。決して眠ったわけではありませんでした。瞼の下には、あの時のトモくんの顔がありありと浮かんでいたのです。
 


 
「祥子さん、そのまま水槽に頬を付けて。お尻を突き出すんだ。」
トモくんは足元に絡み付くサテンの布を、先ほどのタイツとは比べ物にならないほどに乱暴に取り去ると・・・わたくしの後に膝立ちになったままで、そう命じたのです。
「や・・・トモくん・・ここじゃ・・やぁ」
「ほら、もっと脚を広げて。祥子さんの血まみれのあそこを僕に見せるんだ。さぁ」
彼の声は、その姿と同じ重量感と迫力を語尾に向かうほどに含んでいました。
「あん・・みないで」
わたくしはそろり・・・と上体を倒していったのです。
「もっと。祥子さんがいつも僕におねだりする時の姿勢だよ。ほら」
彼は半歩だけ横に廻ると、わたくしの背に手をかけてぐいと・・・頬が水槽にぺったりとつくほどに身体を倒してしまったのです。

「祥子さんがいままで一度も僕にみせてくれなかったあの日の身体・・・っ」
トモくんが息を飲むのがわかりました。

肖像 Profile of Syouko 2

<ジューン・ブライド>の途中なのですが、ラピスラズリの夢のるり様からバトンを頂戴しました。
FC2掲載200話記念として、わたくしのことを少しだけ知っていただく手がかりになれば・・・と、こちらでお答えさせていただくことにいたしました。

ただ、一つだけご容赦いただきたいことがあります。それは、わたくしから次に回す方はご指名しないということです。ご興味をお持ちの方がいらっしゃれば、どうぞお持ちになってください♪
それでははじめさせていただきます。




■ルール
・この中の質問を2つだけ削除する
・新しい質問を2つ考えて付け加える
・○○代目のところのカウントをアップする
・5人の人にまわす (ごめんなさい。どうぞお好きな方お持ちください♪)

<第82代目>

1)ブログを始めたきっかけは?
周囲の方達から小説を書く事を以前から勧められていました。
でも、原稿用紙を前にしてなんてなかなか書けませんでしょう。
そのとき思いついたのが、ブログでした。
毎日少しずつ書いてゆける、もしかしたら眼にとめて読んでくださる方がいらっしゃるかもしれない。そう思って書き出したのです。
いまでは、こうして皆様に可愛がっていただいて・・・次のお話で200話目を迎える事になりました。

2)タイムマシンで行くなら「過去」?「未来」?また、何をする??
   →この質問を削除します
伺わせていただけるなら雅な<平安朝の世界>へ。
紫式部様と会話ができたらいいな・・・などと夢想してしまいます。

3)フェチはありますか?あるとしたら何フェチ?
きっと、言葉フェチだと思います。

4)最近いちばんココロを動かされたことは何ですか
地下鉄で、かつての恋人だった方をお見かけしました。 幸せそうで・・・よかったです。

5)最近いちばん美しいと思ったものは何ですか
河津の薔薇園で見た春薔薇ですね。
ほとんどの薔薇は、蕾が一番濃い色で花開くにしたがって・・・淡くなってゆくのですが、オールドローズ系の薔薇で咲き開くほどに色が深くなってゆく花がありました。
わたくしも・・・そうありたいものですわ。

6)「夢」はありますか?それは何ですか?
この<淑やかな彩>をいつか本にできたらと思っています。
些細で・・・大胆な夢です。

7)あなたは「性」や「生(きること)」に影響を受けた?本からという事でよろしいかしら?
「性」は「O嬢の物語」「ナイン・ハーフ(映画ではなく原作です)」です。 従うほどに自由になる、心が壊れるほどにお慕いする・・・そんな世界を教えてくれた本です。
「生」は「狭き門」です。 クラシックなセレクトで申し訳ございません。

8)あなたのセックスの目的は?なぜセックスをするのですか?
   →この質問を削除します
男性の手で愛でていただくことは、わたくしがわたくしであるために必要なものだからです。

9)あなたにとって異性とは?異性に求める絶対的なものとは?
わたくしが従い・尽くすに足る存在であってほしいです。ですから、<圧倒的存在感>と<尊敬>の2つをお持ちになっていることは欠かすことはできません。

10)次に回す人は?
申し訳ございません。 わたくしからは指名いたしません。

追加の質問は?
■どんなキスが好きですか?
■好きな男性と歩く時、手をつなぎますか?腕を組みますか?それとも離れていますか?
     

ジューン・ブライド 16

「今日はTバックじゃないんだね、祥子さん」
トモくんの手が目の前の双丘をなでまわします。
「・・ぁはぁ・・ん・・・」
左右からまるみを寄せるように・・・そして次には・・・その指が埋まるほどの白い丘を広げるようにして・・・・。
「祥子さん、あれから誰かとアナルセックスした?」
腰を覆うサテンの布の中央に親指をくいこませるようにして・・・トモくんの指はわたくしの姫菊の在処を探るのです。
「してな・・い・・わ・・・あん・・やぁ・・」 
「祥子さんがどうしても生理中だから嫌だっていうなら、今夜はアナルですればいいよね。」
「だめ・・・トモくん・・」
「夏以来だと堅くなってるかもしれないから、ローションを買ってじっくり僕がほぐしてあげるよ。僕がバージンを奪ったアナルで、また祥子さんを狂わせてあげる。」
彼の左手の親指が・・堅く閉じた姫菊を見つけました。
 
彼とは・・・互いに他の方との行為を話したことはありませんでした。
ですから、本当はアナル・バージンを奪ったのが美貴さんだということも、トモくんにアナルを犯されたあと・・・何人かの方にその場所を許したことも・・・つい10日前にも失神するほどに陵辱されたことも・・・あえて伝えてはいなかったのです。
わたくしに、自分以外に関係を持っている男性がいることは・・・トモくんも当然のこととして受け止めていたでしょう。
ただ、いままでは他の方に抱かれたどんな痕跡も、彼には見せたことはありませんでした。リアルに感じることのない漠然とした<男>の存在は、年若い彼の嫉妬を誘うほどのことではなかったのです。
 
「やめて・・・ね トモくん」
身体がだめならセックスはできない、それで諦めてくれると思っていました。
まさか、あの時以来一度も望まれることのなかったアナルでつながることまで・・・口にするとは思わなかったからです。
「アナルですると祥子さんの喘ぎ声、いつもより高くなって可愛いよ。また聞きたいな、あの声。」
そういうと、トモくんはわたくしを後ろ向きにしたままで・・・タイツを引き下ろしはじめたのです。
「あぁっ・・・おねがい・・ここじゃいやぁ・・・」
室内の明かりは消えていても、水槽の内部からの照明が青白くわたくしを照らしていたのです。
「どうしてここじゃだめなの、祥子さん。」
もじもじとするわたくしの腰の動きを、楽しむ様にゆっくりとトモくんの手はタイツを下ろすのです。
「こんなに明るいのは・・いや」
触れればわかってしまう・・・のはわかっていました。
でも明るいところで彼の目に、剃毛の痕の恥ずかしい状態を晒されるのは・・・もっと恥ずかしかったのです。
「ほら足を上げて」
トモくんはわたくしの左足を上げると30デニールのタイツを抜き取り、つづいて右足からも・・・取り去ったのです。
 
「だめだよ、祥子さん。今夜が最後なら祥子さんが恥ずかしがっていままで見せてくれなかったところも全部見るよ。本当は部屋の明かりだって全部点けたいくらいなんだ。水槽の明かりがロマンチックだから、我慢してるんだからね。」
むき出しになったヒップの薄い皮膚に、トモくんの暖かな手が直接に触れてきます。
「おねがい・・・トモくぅん」
ガーターストッキングを着けて逢った時には・・・駐車した黒のベンツワゴンの陰で、スカートの裾をくぐった彼の手に何度となくTバックで露になっている白い双丘を・・・こうしてまさぐられていたのです。
その時のことを思い出しているかのように、トモくんは半分ほどを覆っているハイレグ・パンティの裾を双丘に食い込ませるようにして・・・まるみを全て青白い光の中に晒してゆきました。

ジューン・ブライド 15

「ごめんなさい。」
一緒に過ごしてくれる男性の前で、他の方のことを考えたりしない、それはわたくしに出来る最低限の誠意だと心得ていました。なのに、トモくんの披露宴の日だという特別な事情は、わたくしの大人の信条に何度も・何度も揺さぶりをかけたのです。
 
「や、そんなんじゃないんだ。謝らないでください、ねえさん。」
わたくしが重ねたお詫びの言葉に、恐縮した風で森本さんはさらりと前髪をかきあげるのです。
仕事の時には年齢よりも貫禄を感じさせるに違いないその風貌が、年相応の爽やかさを取り戻します。

「さっきまではさ、ねえさんが仕事のことを考えている時の目の色とは違う気がしたから、ちょっと気になっただけ。」
わたくしは、ぎょっと・・しました。
ありえるはずもないのに、心の中の映像を彼に覗かれていたのではとさえ思ったのです。
「そんなに、違うものかしら。」
動揺が声に出ていない事を・・・祈りながら会話を他愛ない方向へと誘導しました。
「ん。なんていうか、磨き上げた日本刀みたいに光るんですよ。仕事のことを考えたり、話したりしているときのねえさんの眼は。」
「あら、物騒な喩えね。」
何度か、珈琲専門店のカウンターで隣り合って、それぞれの仕事の話に花を咲かせたこともありました。その時のわたくしのことを、森本さんはそんな風に観察していたのでしょうか。
「まぁ、真剣を見た事もない人にはちょっと伝わりにくい喩えだけどね。さっきまでのねえさんの眼には、あの光がなかったからちょっと不思議に思ったんだ。」
若い頃は<総長>と呼ばれてやんちゃをしてきた、と笑って話してくれた過去には・・・真剣を目にしたこともあったのかもしれません。
「ふふふ、そんなに殺気走った仕事の話ばかりじゃないのよ。」
森本さんの映像監督としてのプロの眼ゆえ・・・でしょうか。観察眼が見抜いた事実を<単なる誤解>にしなくてはいけません。
「わかってる。でもさ、さっきのねえさんの眼。まるでラリックのガラスみたいだった。半透明の乳白色を透かしたみたいな・・・眼だった。」
ゆっくり楽しんできたあじさい園も、もう出口でした。
「その眼を見てたら、欲情しそうになりましたよ。」
わたくしの耳元に口を寄せると、森本さんは真面目な表情のままでそう囁いたのです。
 


 
「やっと、いえたね。祥子さん」
トモくんはそう言うと、わたくしの後に回りブラのホックを外したのです。
縛められた両手を浮かせるように引き上げられて・・・わたくしを辱めていた黒のサテンは、はらりと・・・足元に落ちたのです。
「ぁっ・・・・」
とうとう、彼の手で・・・・秘密を明かされてしまう時が来てしまうのです。
「次は、ブーツだね。いつもみたいにガーターストッキングで来てくれたら、ブーツを履いたままでも可愛がってあげられたのに。」
すぐに、タイツのウエストにかかるかと思っていた彼の手は、わたくしの足元に向かったのです。ランジェリーの扱いと同時に、装う順序も・・・寝物語にトモくんに聞かせたことがありました。
ためらいもなく膝をつくと、彼の手が右足から内側に付いた短いファスナーを下ろしてゆきます。
「二日目って出血が一番多いっていわなかったけ、祥子さん。ちっとも、血の匂いなんて感じないけど。いやらしいフェロモンの匂いしかしないよ。」
若い彼が興味本位で聞いて来た女性の身体のことを、淫らな実習のようにして教えたこともありました。
トモくんは片脚づつわたくしの足を取り上げると、足首までのエレガントなショートブーツを脱がしてしまいました。
「や・・・そんなふうに・・いわないで」
ふとした拍子に太ももの合わせ目にすりよせられようとするトモくんの鼻先を、わたくしは不安定な姿勢で避け続けていたのです。
 
「タイツって祥子さんが履くと思ってなかったからなんだか新鮮だよ。こんなに濃い色で覆っていやらしいヒップを隠したつもり?」
トモくんがわたくしの身体を水槽に向き合う様にと向きを変えさせたのです。
彼の目の前には、鈍く光る黒のサテンのハイレグに半分だけ覆われた白い腰の頂きが晒されているはずです。タイツが黒のグラデーションでその曲線を却って主張しているかのようでした。

ジューン・ブライド 14

「こんな中途半端なのもエッチだね、祥子さん」
サテンの薄いモールドカップは、もうわたくしの鴇色の先端さえも覆ってはいませんでした。蓮の花びらのように・・・まぁるく大きなふくらみの下に、その肌の白さを強調するためのように咲き落ちていたのです。
「みちゃ・・・やぁ・・・」
「さっきここで逝ったばかりなのに、またおねだりしてるみたいだよ。何倍も美味しそうに尖ってるよ、祥子さん。」
こんな姿にされるなんて想像もしていなかったのです。恥ずかしさに赤く染まるわたくしの耳朶を舌先でねぶりながら、ぷっくりと立ち上がったままの乳首を彼の指がいらうのです。
「あぁぁ・・・だめぇ・・・」
「ちゃんと祥子さんの口からお願いしてくれないと、この後どうしていいかわからないなぁ。」
巻貝のような耳の中までも・・・トモくんの舌先は這ってゆきます。ここも感じるのだと、教えたのはわたくしでした。
「おねがい・・・手をほどいて・・・」
「だぁめ 言ったでしょう。一度、祥子さんを縛ってみたかったって。本当はこのままフロントに電話して縄を注文したいくらいなんだよ。身体中に縄痕が残るくらいぎりぎりに縛らせてくれる?祥子さん」
なんてことでしょう。いままで・・・トモくんの先輩たちとの複数での行為をたった一度ねだられたこと以外・・・アブノーマルなことを望まれたことはなかったのです。
彼が先ほどふと漏らした言葉に、こんな欲望が隠れていたなんて・・・。
「だめよ・・・縄なんて・・だめ。」
「わかってるよ。そんな怯えた顔をしなくても。祥子さんがいやなら無理強いはしないよ。僕はSMがしたい訳じゃないからね。」
言葉とは裏腹にいつもより強く耳朶を甘噛みしたトモくんの唇は、首筋へと這ってゆくのです。
「でも手首は解いてあげないよ。さぁ、どうしてほしいの、祥子さん。ちゃんと僕にお願いしてごらん。」
「やぁぁぁ・・・」
トモくんはわたくしの口から、身体を覆うものを彼の手で剥ぎ取って・・・と哀願させたいのです。
なんでもない時なら、愛語の一つとして羞恥にまみれながらもその後の淫楽を期待して口にできたことでしょう。でもわたくしのいまの身体では・・・とても、言えることではありませんでした。

「しかたないなぁ。それじゃこんなやらしい姿、僕だけが楽しむのはもったいないから、携帯で撮ってあげるよ。」
そういうと、わたくしから離れて、先ほど床に脱ぎ捨てたジャケットを拾い上げるのです。彼の手は内ポケットに入っている携帯のストラップを掴みます。
「トモくん、だめっ・・・お写真なんて だめ。」
わたくしの必死の声に、彼は携帯をジャケットに戻すと、わたくしの側に戻って来たのです。
別れようという男性の手元に、こんなはしたない姿の写真を残しておく訳にはいきません。彼には、まだ一度も二人きりの時間に写真を撮らせたことはありませんでした。
ただ一度、まだ若かった頃にかつての上司に盗み撮りされた昔の写真を・・・数枚持ち帰られたことがあるだけです。
「もう一度聞くよ、祥子さん。どうしてほしいのか、ちゃんと言ってごらん。」
すっかり露になってしまったわたくしの左の乳房を握りしめて・・・耳元で囁くのです。
もう・・・仕方ありませんでした。
「おねがい、わたくしのランジェリーを・・・脱がせて・・ちょうだい」




「ねえさん、何を考えているの?」
隣を歩く森本さんが、思い切った様に尋ねてきました。
鶴岡八幡宮のあじさい園を2/3ほど廻り終えたところでした。白い花が花火のように散るスミダノハナビの大きな株の前のことです。
「ごめんなさい。ちょっと、仕事のこと。」
「ふうぅん。」
その返事で彼が納得していないことは、充分にわかりました。
今日一日を鎌倉で過ごそうと誘ってくれたのは森本さんだったのです。時折、トモくんのことが脳裏をかすめても、不自然さを感じさせない様に適度に会話をし、相づちをうっていたつもりでした。
「せっかくお休みを取ったのに、だめね。ちょっと気になる事を思い出してしまったものだから。」
「わからなくも、ないけどね。」
彼も多忙な人でした。
今日もわたくしが気づかないだけで、もう何度も携帯が鳴っていたのかもしれません。なのに、そんなそぶりも見せずに優しくエスコートを続けてくれていました。

ジューン・ブライド 13

彼のまっすぐで大きな塊は、その先端だけが一段と大きく・・・わたくしの喉を時折塞ぐほどに奥まで付き入れられていました。とても・・・喘ぎ声さえも・・・上げる事ができないほどでした。
なのに・・・答えを強いるのです。
わたくしの髪を引く様にして、口を犯したままで視線だけを上げさせると、眼を合わせて・・・もう一度・・・。
「好き? これがすきなの? 祥子さん」
「・・す・・ひぃぃ・・・トモ・くぅ・・んんのぉ・・・す・・き・・ぃ・・・」
わたくしの声を聞いて、口内に暴れる塊はぐぅぅっと太さを増したのです。
じゅるるぅっ・・・ちゅるるぅん・・・ とわたくしは吸い立てるようにして塊に舌をまとわりつかせました。
ここでトモくんに満足してもらえば・・・わたくしの恥ずかしい身体の秘密を知られる事無く、一度は冷静に話が出来るはずです。
一杯に広げられ出し入れされる度に、彼の塊にまとわりついた粘液がしごき落とされているかのように唇に留まりました。まるで唇そのものが自ら蜜を溢れさせたとでもいうように・・・ねっとりと滴るほどにまとわりつくのです。
「ああ これ以上はだめだ。でちゃうよ。」
ちゅくぅぅ・・・・トモくんの逞しい腕がわたくしの頭をひきはなしました。

「・・ぁあ・・・ん・・」
あと少しだったのに。彼は猛々しく昂ったまま・・・わたくしの唇から離れてしまったのです。
「おねが・・い・・・もっとぉぉ・・」
後ろ手に縛られて不安定な上半身を倒し・・・わたくしの顔を自らトモくんの塊にすりつけるようにして・・・わたくしは続きをねだりました。
はしたなく開いた唇から伸ばした舌先が、彼の先端から溢れる透明な滴に触れる前に、トモくんの両腕が伸びて来て・・・わたくしの肩を押し戻します。
「おあずけだよ、祥子さん。」
「あぁぁっ・・・」
「相変わらずフェラ好きなんだね、祥子さんは。僕と続けてくれれば、いつでも何時間でも気が済むまで舐めさせてあげるのに。」
蕩けかけた理性に、若い・わたくし好みの肉体というアメを差し出すのです。
わたくしの思惑も知らずに、トモくんはわたくしから別れ話を撤回するという言質を取ろうとしていました。どんなことがあっても・・・結婚をする彼と、結婚後までセックス・フレンドという関係を続けるつもりはありませんでした。
翻意を促す視線をおくりながら、彼は下ろしかけていたトランクスをまたもとのようにきちんと履き直しました。昂ったままの塊は、そのシルエットの形の沁みをつくり・・・欲望がまだそこに留まっているのだと主張するように大きく前を張り出しておりました。

「だめ、これが最後よ。」
「強情だね、祥子さんは。さっきまでの蕩けた顔も好きだけど、強気の大人の女のきつめの顔も好きだよ。スーツ姿のままで立たせて後からめちゃくちゃに犯したくなる。」
以前、わたくしからトモくんを呼び出した夜に、二人の先輩の目の前でホテルの扉のすぐ側の壁に手を付かされて・・・彼にそうして犯されたこともあったのです。
「さぁ、その邪魔なランジェリーを脱がせてあげるよ。本当は、水槽の青い明かりの前で祥子さんが自分でストリップしてくれるといいんだけどね。」
トモくんは、わたくしの肩を掴むと、もう一度熱帯魚が泳ぐ水槽の前に立たせたのです。そして・・・手首をネクタイで縛めたままで、好みのストラップに変えるための左の金具をついっと横に引いたのです。
「あっ・・・」
フルカップのシンプルなサテンのブラは、ストラップの支えが亡くなった途端に・・・花びらのようにトモくんに向かって開いていったのです。
「前に祥子さんが教えてくれたんじゃないか。ランジェリーのこと、たくさん。ここがこんな風になっていることも。」
続いて右の金具も・・・乳房の重みに耐えかねたブラは白い果実を彼に捧げるかのようにゆっくりと・・・Gカップの白い肌を晒していったのです。
「いゃぁ・・・」
トモくんがこんなことを憶えているとは思ってもいませんでした。確かに、何度目かの逢瀬の時に彼にこんなことを教えたこともありました。わたくしすら忘れていたことなのに・・・彼は憶えていたのです。
ブラを取り去るためには手首の縛めを解かなければならない、その時が・・・自由になるチャンスだと思っておりました。
なのに、その僅かな機会さえわたくしは逸してしまったのです。

ジューン・ブライド 12

半袖のオックスフォードシャツから出た筋肉質な腕に・・・わたくしの夢想のせいで半ば立ち上がった乳房の先端が触れてしまったのです。一瞬の刺激でしかなかったのに、わたくしの驚きの声には艶めいた響きが加わってしまいました。
「こんな、なんでもないところで転びそうになるなんて、ねえさんも結構おっちょこちょいなのかな?」
わたくしの動揺を知らぬ気に、森本さんはささえた手をそのまま握り込んだのです。
「こうしていれば、転ばないよ、ねえさん。」
歩調を合わせる様に、となりに並ぶと手をつないだままでゆっくりと歩いてゆきます。
「でも、これじゃカメラを扱えないでしょう。」
繋がれた左手を眼の高さまで上げて、後ろめたさを消す様にわざと明るく振る舞ってみせました。
一度転びかけると、ついつい・・・もう大丈夫だろうかと・・・足元に目がいってしまいます。その不安げな様子さえ、楽しそうに森本さんは斜め上から見下ろしてらっしゃいました。
「いいんですよ。ここは写真をとらなくても。」
「えっ、だって資料にできないわ。」
「いいんです。ここは、ねえさんのために立ち寄っただけなんだから。」
<神苑ぼたん園>と書かれた受付にポケットから出した千円札を差し出すと、わたくしの手を引いてずんずんと先に歩いてゆくのです。
「えっ、悪いわ。」
「いえいえ、気にしないで。ねえさんの喜ぶ顔が見たいだけです。ああ 本当にここは額紫陽花がたくさん植えられているんですね。」 
スミダノハナビ、シチダンカ、アマチャ・・・。
薬玉のような大振りな西洋紫陽花とはひと味違う、原種に近い株がいくつも植えられていたのです。さりげなく美しいその姿は、わたくしを悩ませていたトモくんとの最後の夜の想い出を・・・一時とはいえ払いのけてくれたのです。

「森本さん・・・」
「なに、ねえさん。」
「ありがとう、うれしいわ。」
今度こそ、素直な喜びの笑みを隣を歩く森本さんに向けることができたのです。


 

「はぁぁ・・・・ん」
「なんて逝きかたをするんだ、まだ胸だけなのに」
わたくしは快感に膝を折りそうになる身体を、トモくんに抱きとめられておりました。
はぁ・・はぁ・・ と息を荒げるわたくしの肩を優しく撫でてくれたのです。
久しぶりのトモくんの荒々しい愛撫は、年始の饗宴から身を慎んで来たわたくしに想像以上の刺激を与えたのです。

「おねがい・・・立ってられないわ。」
素直に甘えられ・・・素直に淫らになれる・・・ベッドの上だけの関係。わたくしは、はしたないおねだりを口にしてしまったのです。
「それじゃ、そこに膝をついて僕のをフェラしてくれ。」
ラブ・ソファーかベッドにつれていってくれると思ったのです。そしてこの手を括ったネクタイを今度こそ解いてくれると。
なのに・・・彼はその場でわたくしを跪かせると、自分の手でトランクスを下ろして激しく反り返った塊を目の前に差し出したのです。
「ん・・やぁぁ・・ん・・く・・ぷぅっ」
トモくんは片手で跳ね上がる塊の先端を引き下ろすようにして・・・まだ慄いているわたくしの唇に・・・まったりと粘液をまとわりつかせた先端を差し入れたのです。
ちゅぷ・・・くちゅ・・・ わたくしは口に含まされた先端に、舌先を舞わせるとトモくんが感じる裏の合わせ目から指2本ほど下の部分を・・・堅くした舌先で幾度も舐め上げたのです。
「あうっ 祥子さん、感じるぅ そこ ああ」
ちゅぽ・・・ちゅくぅ・・・ わたくしの髪をかき乱すほどに、トモくんの指が乱暴に頭を強く掴むのです。両手を縛られたままの体勢では自由にならない動きを、彼の力強い腕がかわりにゆっくりとはじめたのです。
「んぁ・・・お・・っきぃ・・のぉ・・・」
くぽぉ・・くちゅ・・・ 彼の腰から引き離され塊が唇から出そうになる時に・・わたくしの喘ぎは漏れ・・・それも全てを伝え切るまえにまた喉奥まで・・・トモくんの大きな先端が差し入れられるのです。
「美味しい?祥子さん。僕の美味しい?」
くぷ・・くぽ・・ちゅく・・・ トモくんの腕の動きは次第に早くなってゆきます。
口内にたたえた唾液は隙間なく彼の昂った塊を覆い・・・そのぬめやかな液体の狭間をわたくしの舌が上下左右へとひとときも塊から離れる事なく・・・頭の動きに合わせて踊るのです。
「・・・ぉいひぃ・・・ト・・モくぅ・・んのぉ・・・」
声は切れ切れにしか発せられなくなっていました。
「ああ いい 祥子さんのフェラ最高 ああ そこぉ 好き? これがすきなの?祥子さん」
もう3ヶ月ぶりになるわたくしのフェラチオに、トモくんの声は一段と上ずっておりました。

ジューン・ブライド 11

「あん・・・ね・・おねがいよ」
両手が自由になれば・・・トモくんの目からはずかしい場所を覆い隠すことができます。それだけでいいから手を自由にして・・・わたくしはそんな風に口にしてしまいそうになりました。
「あぁ まっしろい肌だ。それが黒のブラからこんなに溢れて。たまらない。」
ちゅぅぅぅ・・・ トモくんはまろびでた左の乳首を・・・乳輪ごと口にするとはしたない音をたてて・・吸い立てたのです。
「はぁっ・・あぁぁん・・・」
はじめて彼に抱かれた時は、ただ・・・貪るようにわたくしの乳房を口にしていただけでした。でも、いまは・・・淫楽の蕾がわたくしに与える妖しい響きを知り尽くしているかのように・・・トモくんの唇も舌も動き続けるのです。
「こっちはどうかな」
ちゅぷぅぅぅ・・・ いつのまにか引き下ろした右のブラに覆われていた淫らな大きさの先端には・・・彼の前歯と舌が同時にまとわりつくのです。
わたくしは妖しく腰を蠢かせてしまったのです。
「やぁぁ・・・ぅっ・・ぁ・ぁぁん・・」
左の乳首はトモくんの指が・・・ねっとりと載せた唾液のぬめりを塗り込めようとするかのように・・・扱き立てるのです。

「いい声を上げるね、祥子さん。夢にまで出て来そうだよ。」 
「いやぁぁ・・・そんなこといわないで」
右は甘噛みの痕がひりついているのに・・・トモくんの大きな手が掴みきれない白い乳房を指の間から溢れるほどに強く握りしめるのです。
「生理の時でも女の人のあそこって濡れるんですか?祥子さん」
わたくしの身体が・・・感じやすいバストへの愛撫だけで・・・はしたなくしとどに濡れそぼることを彼は知り過ぎるほどに知っていました。
「いじわる・・・しらない・・わぁ・・んぁぁ」
かぷぅ・・・ふたたび伏せられた彼の唇に啄まれた左の乳首は・・・わたくしの腰を淫らにひくつかせたのです。
「はじまって2日目でしょ。もっと生臭い血の匂いがするんじゃないの?祥子さん」
トモくんの手がわたくしの太ももの合わせ目に触れようと降りてきました。
「やぁっ・・・」
ショーツとタイツの上から触れようとする手から、バランスを崩しながらも逃れました。
わたくしが、彼に知られたくなかったのは・・・言い訳にした月のもののことではなく、4人の男性に摘み取られた茂みのことだったからです。

でも、却って両手を縛られた上半身は、トモくんの胸に・・しっかりと落ちていったのです。
「ふふ そんなにでかい胸を弄られるのが気に入ったのかな?祥子さんは」
「・・はぁぅん・・いわない・・でぇぇ・・トモくぅぅん」
わたくしの・・・萌え出たばかりの茂みは・・・サテンのショーツもタイツも透かして・・・ちくちくとした先端を露にしていたのです。トモくんの手が触れれば・・その感触にすぐに気づかれてしまったことでしょう。
「ほら、こうされたいの、祥子さん。」
トモくんの両の指からこぼれんばかりに掴まれた乳房を押し上げるようにして乱暴にもみしだくのです。
「あはぁぁん・・・やぁ・・トモくぅぅん」
掬い上げる様に押し当てられた彼の大きな手は、中指と人差し指の間に乳首を挟み込み・・・乳房全体だけでなく・・感じ過ぎる先端までもを同時に嬲っていたのです。
「このおっきな胸で扱いてもらいたくなっちゃうよ。」
ちゅぅぅりゅぅん・・・ 男性の握力で掴み上げた右の乳房を強く引くと、指の狭間でしこる乳首をすいたてるような舌使いでなめるのです。
「はぁぁっ・・・いいの・・ぉぉ」
「祥子さんはこんなふうに酷くされるのが感じるんだぁ」
ちゅぅぅくぅぅぅりゅう・・・ 今度は左を・・・わたくしは感じやすい乳房が熱を持ち始めたんじゃないかとおもうほどに・・・強く・きつく・・・何度もなんども・・繰り返すのです。
「あぁぁっ・・だめぇぇ・・トモくぅぅん・・・おむねでいっちゃうぅぅ」
立ったまま・後ろ手に縛られたままで・・・年下のセフレに秘め所への興味を削ごうと、望むままに与えつづけた2つの乳房は・・・もう限界でした。
トモくんは意識してはいなかったでしょう。でもわたくしの身体はGカップの乳房をきつく縄で縛り上げられる責めの快感を・・・知ってしまっておりました。それと同じ快感を送り込み続ける生身の男性の大きな手は、確実にわたくしを淫楽の淵に追いつめていったのです。
「こんなんでいっちゃうの、淫乱だなぁ、祥子さんは。」
「はあぁぁっ・・・いっちゃ・・うぅぅぅ」
容赦のない十指の動きに翻弄されたわたくしは・・・第一関節が食い込むほどに強く乳房を掴み上げられたところで・・・最初の絶頂を極めてしまったのです。




「ぁん・・・」
参道へ向かう大鳥居の手前、源氏池を牡丹園へと回り込む道でぬかるみに足を取られたわたくしを、森本さんの腕が支えてくださったのです。

ジューン・ブライド 10

圧倒的だったのです。
彼の存在感が・・・わたくしを欲しいという想いの強さが・・・ストレートに押し寄せてきたのです。
身体だけ・・・快楽だけを共にするだけの関係。欲しいと思った時だけメールで連絡するだけ・・・。彼の本当の名前すらわたくしは知りません。でも、ここまで続いたのは、トモくんが好きだったからです。
その力強いしなやかな筋肉が、若さを感じさせながらもしっかりと太いその声が・・・わたくしの決心を溶かしていったのです。

「もう一つの乳首はどうなってるかな。 ああ、こっちもこんなに大きくして。ブラをしててもわかっちゃうよ、祥子さん。」
「ん・・くぅ・・・・」
困惑に唇を噛むわたくしの表情を見つめたままで、被いかぶさる様にして唇を重ねるのです。被いかぶさるトモくんの胸板が・・・サテン地ごしにわたくしの乳房を荒々しく愛撫するんです。
くちゅぅ・・・ はしたない水音と水槽の明かりを跳ね返すような唾液の糸を引いてトモくんの顔が離れていきます。
「こんな表情を見せつけておいて、忘れろなんて祥子さんは残酷だよ。」
彼の左手はわたくしの髪を引き・・・困惑と快感に歪む表情を真上から見下ろすのです。
「トモくん・・・やめて。ほどいてちょうだい。」
わたくしの声は・・・でも・・・もう欲情に掠れていたのです。




「ねえさんは、額紫陽花が好きだっていってたんだっけ。」
運転席でエアコンの調節をしながら、森本さんが思い出した様に1週間前に交わした会話を口にしたのです。
わたくしの実家に、昔祖母が好きだと言って植えていた額紫陽花があったこと、園芸品種として開発されたうつくしい紫陽花も好きだけれど、額紫陽花のさやかな風情も格別だと思っている事。
鎌倉へというお誘いを受けた時に、問わず語りの内にわたくしは森本さんに聞かせておりました。
「よく憶えていたわね。」
「ん~印象的だったからかなぁ。ねえさんの持ってる雰囲気なら、カメレオンみたいなすっごく豪華な西洋種の紫陽花でも似合うのに、時々えって思うくらい粋なものやシックなものを選ぶよね。」
結局森本さんは、思い切ってエアコンを切ると走り出した車のリアの窓をほんの少し開けました。渋滞のあまりない平日の鎌倉街道を進むごとに気持ちよい風が車内に吹き込んでまいりました。
「そう?」
森本さんの口調が、ようやくいつもの気軽な様子になってきました。
初めて、二人きりで出掛けたからでしょうか。今朝、いつもの珈琲専門店の前でピックアップされてからずっと、少し堅い仕事モードの言葉づかいが混じった会話になっていたのです。
「鶴岡八幡宮にある植物園の紫陽花は、額紫陽花が中心らしいんだ。よかったら行ってみますか?」
「ほんとう、うれしいわ。でも、いいの?スケジュール押してない?」
「大丈夫です。どうせ通り道だしね。」
その言葉の通り、通り沿いには鶴岡八幡宮の駐車場を案内する表示がちらほらと見えてきたのです。
まっすぐ前を見てレガシーを運転をする森本さんの横顔から、車窓を流れる通り沿いの紫陽花の花へとわたくしは視線を移したのです。
鶴岡八幡宮の植物園といえば、ぼたん庭園のことでしょう。雪囲いに覆われた冬牡丹の見事なその庭は、源平池の向こうに広がっていたはずです。この時期にはあじさいが見頃になっているとは思ってもいませんでした。
「今日はあんまり混んでなかったね。もうすぐですよ。」
数台の車が並ぶパーキングの入り口が見えてきました。
「あら、そうね。ちゃんとお参りもしたいわ。」
「はいはい、ねえさんのご命令の通りに♪」
おどけた口調で答えを返しながら、ブレーキをきっちりと踏みウインカーを出して心地よく減速させると、駐車待ちの最後尾に車を付けます。森本さんの明るい声にわたくしも思わず微笑んでしまいました。
「待つかとおもったけれど、すぐに停められそうね。」
ご祈祷が終わったのでしょうか、数台の車がパーキングを出たのです。
「これも日頃の行ないっていうことで。」
車を進め、駐車スペースを見つけると、わたくしが一瞬どきっとしたのを知らぬ気に、森本さんは助手席のわたくしのシートに手を掛けて・・・車をバックさせたのです。



 
「だめだ。解いたら祥子さんは抵抗するだろう。だから、だめ。」 わたくしの髪をとらえたままで、トモくんの右手はブラジャーのストラップをゆっくりと片方ずつ落としはじめました。

ジューン・ブライド 9

「あん・・・ぅくっ・・」
部屋に入ってもトモくんは一言も口をきいてはくれませんでした。わたくしが手に持っていたバッグをラブソファーに放り投げると、わたくしには靴を脱ぐ間も与えずにキスをはじめたのです。
「ゃ・・・ぁ・・・」
彼自身もコートのままでキスをしているわたくしのコートを脱がせにかかるのです。
「・・ぁん・・めぇぇ・・」
ジャケットの釦を外し、スカートの腰のファスナーを引き下ろします。
「ん・・・ぁ・・・」
わたくしの首筋を探ると、カットソーの背のファスナーまで下ろしてしまったのです。
「ん・・・はぁ」
抱きしめたまま、トモくんのがっしりとした身体がわたくしを壁面にしつらえられた水槽に押しつけるのです。でも左手はわたくしの両手をひとまとめに掴んだままでした。
「ね・・・おはなし・・しま・・しょ」
彼は無言で、わたくしの困惑した表情を見つめながら、右手で自らのネクタイを解いたのです。
「・・あっ・・ん・・だめ・・」
ネクタイを持った手でわたくしの両手を後にひとまとめにすると、わたくしのカットソーの裾をまくり上げたのです。頭を抜き・・・両手を抜いて・・・同時にスリップのストラップを両肩から落とすと・・・わたくしの両手を彼のネクタイで括ってしまったのです。

「あぁ・・・ゆるして・・」 
黒のサテンのブラ、同じ素材のショーツ、そして腰からウエストまでを覆う黒のタイツにわたくしはまだショートブーツを履いたままでした。
その姿をほんの少しも隠すことすら出来ませんでした。後ろ手にトモくんのヴィトンのネクタイで括られて・・・薄暗い室内照明の中で青白く灯る水槽の明かりの前に・・・立たされていたからです。
水槽には、色鮮やかな海水魚がゆったりと泳いでおりました。
ウエストから上の肌をつけて立つわたくしの白い肌に好奇心を掻き立てられたのでしょうか。数匹のかくれくまのみが、すぐ周囲集まってきたのです。
「待っていてくださいね、祥子さん。すぐに抱いてあげますから。」
トモくんはわたくしの姿を眺めながら、ゆっくりとウールのコートを脱いでゆくのです。
「祥子さんを一度縛ってみたかったんですよ。聞き分けのないことを言うから、何も用意できませんでしたけどね。」
ジャケットを脱ぎ、ワイシャツの釦を外してゆきます。彼の・・・厚い胸板がシャツの間から覗きました。
「おねがい・・・お話しましょう」
わずかに身に着けているランジェリーを剥がれてしまう前に、彼を説得しなくてはなりません。
「だめだ。どうせ別れ話なんだ。だから、いやってほど犯してから聞いてあげますよ。ね、祥子さん。」
トモくんのスラックスの前はもう・・・とても大きく昂っていたのです。
その場でスラックスを落とし、靴下を脱ぐと・・・トランクス1枚の姿になってわたくしの前に歩みよったのです。
 
「水槽の明かりに祥子さんの肌がいつもより白く見えるね。」
トモくんの指が抵抗し乱れていたわたくしの黒髪をかき寄せます。
「このおっきな胸。いつも僕に揉まれてすぐに濡れる淫乱な胸。」
「あぁぁ・・っ・・だめっ・・」
左手はわたくしの髪を・・・顔を伏せられない様に引きぎみに掴み、右手をブラの中に差し入れるのです。
そして、トモくんの指はわたくしの乳首をあっという間に掴みとったのです。
「もう堅くしてる、こんなに。セックスしちゃいけない時期じゃないの、祥子さん。なのにこんなに反応しちゃうなんて恥ずかしい身体だね。」
彼の指はぐりぐりと押しつぶす様に堅くしこり立った先端を愛撫するのです。
「はぁっ・・・やぁ・・・」
わたくしは唇から漏れる喘ぎが恥ずかしくて・・・彼の胸に寄り添う様に顔を伏せてしまったのです。
「どうしてこんなに立ってるのか言ってごらん、祥子さん。」
側に立つトモくんを見上げろと言わんばかりにくぃと後ろ髪を引くのです。
いえない・・わ わたくしはふるふると顔を横に振るだけです。

ジューン・ブライド 8

「難しいのね。ひっそりとしていて・・・圧倒的な紫陽花の花なんて。」
圧倒的・・・その言葉だけで、押し寄せるように幾重にも丸い花珠が連なりかさなる・・・そんなイメージがわたくしの脳裏に広がりました。
「あなたがそこまで拘わるなんて大切なシーンなのね」
「ええ、出会いとクライマックスの場所なんです。まだ、構想ですけれど。」
これ以上のことを口にしていいのか悩む表情で森本さんが口ごもります。
「いいのよ。お話してまとまることもあれば、口にすることでイメージが希釈されちゃうこともあるでしょうから。ごめんなさい、余計なことを聞いて。」
ふっと、彼の瞳が優しい表情を取り戻しました。
「やっぱり、ねえさんと一緒なのはいいな。ちゃんとこの感覚をわかってくれる。」
「ううん、そんなことないのよ。」
北鎌倉の紫陽花の寺の山門までわたくしたちは戻って来ていました。
「あじさい探しの旅に、まだ付き合ってくれますか?」
「ええ、よろこんで」
にっこりと頷くと、駅の近くに停めた車へと森本さんは歩き出しました。
 


 
「お願い、トモくん。今日は、ね・・・」
「うるさい!」
タクシーから降りた正面は鴬谷の駅の改札でした。
彼を振り切って帰ろうとするわたくしの身体を強く引くと、キヨスク脇の自動販売機に押し付ける様にして・・・貪るようなキスで言葉を塞いだのです。
トモくんは両腕をわたくしの左右に突いて、身動きを封じました。
「やめ・・て・・」
彼の唇をそらせて・・・説き伏せようとする言葉さえ・・・すぐに追いかけられて・・・覆いかぶさられてしまうのです。

雪がまたちらちらと舞い始めているようでした。
何人もの人が、駅へ向かいながらわたくしたちの姿を認めていたことでしょう。
薄く眼を開けるたびに見知らぬ誰かと目線が合うのです。公共の場所でこんなに激しいキスを繰り返す羞恥にもわたくしは苛まれていたのです。
それなのに・・・トモくんはわたくしの身体が無言の抗いを止めるまで・・・キスをやめてはくれなかったのです。
彼の胸のなかで、わたくしは・・・諦めたのです。このまま帰るなんてことはとてもできないと。トモくんと静かな場所で彼が納得するまで話をするしかないと思ったのです。
たとえその場所がホテルの一室だとしても。そしてとにかく、円満に別れ話を承知させるしかないのです。彼の結婚が、別れの理由なのですから。
わたくしは、身体の力を抜き・・・自分から積極的に舌をからめていったのです。
 
「いいね、祥子さん」 
口づけをやめると彼は耳元でそう囁いたのです。
こくん・・・と、わたくしは声も出さずに頷きました。
トモくんはわたくしのミンクのコートの肩を抱きしめると、細いファッションホテル街へと歩き出しました。そして歩きながらも、時折立ち止まるとその場でわたくしの唇を啄もうとするのです。
17歳年下のセフレ。確かに若い男性ですが、端から見ればいまのわたくしたちはとてもそうは見えなかったかもしれません。
180cmを優に越えるがっしりとした体躯は、女性としては大柄なわたくしさえ包み込むほどでした。強面な表情は、彼の年齢以上の貫禄を感じさせたはずです。もちろんそれだけの男性としての魅力があったからこそ、わたくしはこれまで彼とお付き合いを続けてきたのですから。

トモくんはほんの少しの迷いもないように、1軒のホテルへとわたくしを誘いました。
「泊まりで・・・」
3つしか空いていない部屋の中から一つを選ぶと、フロントにそう告げたのです。
いつもならフロントと話す間はわたくしをエレベーターホールに1人にしておくのに、今日はほんの少しも側から離してはくれません。
キーを受け取ると、偶然開いたエレベーターへと無言のままで乗り込んだのです。
「なん・か・・んく・・・」
フロア釦を押そうとするわたくしの手を押さえ込み、最上階の釦を彼自身の手で押すと、そのまま・・・また唇を奪ったのです。
「だ・・・め・・」
トモくんの手は、腰の上でコートごとわたくしのスカートをたくし上げ、もう一方の手はわたくしの唇を逃すまいと雪に濡れた黒のロングヘアの後頭部をがっしりと掴んでいたのです。
チン・・・ エレベーターのドアが開きます。
乱れた装いのままに、彼は2部屋しかない最上階のフロアの一部屋へとわたくしを押し込んだのです。

ジューン・ブライド 7

わたしくはこれ以上車内で抗う事を・・・諦めました。
彼の高ぶってゆく感情を逆撫でするだけだとわかったからです。黙って、トモくんのなすがままに・・・車中の一時この身体を委ねたのです。
「好きなんだ。別れたくない、祥子さん。」
トモくんは、わたくしの沈黙を<了承>だと受け取ったようでした。
「祥子さんじゃないと、満足できないんだ。」
いままで口にしたこともないような睦言をわたくしの耳元に囁き続けるのです。
「せめて、想い出がほしい。祥子さんの・・・この身体の。」
「・・ぁぅっ でも、身体が・・だめなの・・」
ミンクのコートの胸元に手を差し入れると、ジャケットごしにGカップの乳房を握り締めるのです。突然の強い刺激にわたくしは、思わず痛みを交えた喘ぎをもらしてしまったのです。
「今夜、思い通りにさせてくれたら祥子さんの言う通りにする。」
トモくんの手はわたくしの声を聞いて・・・優しく淫媚な動きに変わっていったのです。
「血まみれのあそこも全部きれいに舐めてあげるよ。タンポンも僕の指で引き出して上げる。いいでしょう、祥子さん。」
大柄な身体ごと多いかぶさる様にして・・・トモくんのもう一方の手は・・・わたくしのタイトスカートの太ももを撫で続けていました。
 
「鴬谷ですがどこに着けますか?」
運転手さんの声は・・・全てを聞いているはずなのに、ことさらに完全な無関心を装っていました。
「駅の南口に」
わたくしのロングヘアを掻き上げて耳朶にキスを繰り返すトモくんは、躊躇することもなくそう答えたのです。
いま彼を振り切れば、どうしてももう一度・そしてもう一度と・・・ずるずると逢わないわけにはいかなくなるでしょう。トモくんの幸せを考えれば、もうこれ以上こんな関係を続けることはできません。
彼には今夜一夜で思い切らせるのが、哀しいけれどわたくしの役割なのでしょう。
わたくしは・・・年若いセフレに・・・今夜、このはしたない身体を晒す覚悟を決めたのです。
 


 
書院づくりの建物の奥の菖蒲は、もう花の盛りを過ぎておりました。
ほんの3週間ほどの違いですが、1年前に訪れた時よりも周囲の緑の陰影は一段と濃くなっておりました。
「ここから見えるのか」
森本さんは書院の丸窓の前にしばし立ち尽くすと、改めてカメラを構えたのです。
「ええ、青紫の菖蒲の花に黒揚羽が舞っていたのよ」
「ん~見たかったな。紫陽花よりもそっちのほうが、好みかもしれない。」
「ふふふ、その気持ちは、わからないでもないけれど。でもここは別名紫陽花寺というくらいだから。そんなことを言ったら怒られてしまうわよ。」
年下の気軽さもあったのかもしれません。でも、それだけじゃなくて、いつも逢う珈琲専門店以外の場所で二人きりでいても、こんな軽口を許してくれる雰囲気が森本さんにはありました。
 
「たしかにそうなんだけど。ん~。思ったよりも紫陽花の花房が小さいというか・・・。もっとこう圧倒的な存在感みたいなものをイメージしていたから、ちょっとがっかりもしてるんです。このロケーションは悪くないんだけどな。」
そういって降りて来た道をもう一度見上げるのです。
ゆるい勾配の回遊路の左右に、しだれるかのように咲く紫陽花の花。
ほぼ青紫から淡青までのワントーンの花色。古木となった紫陽花ならではの小さめの花房。歴史のある寺院に相応しい上品な佇まいだったのです。
「そうね、植物園のようにはいかないわね。」
「やっぱり長谷の方に行かないとだめかな。」
手すりに軽く触れながら、登ってきたのとは別の回遊路を下ってゆきます。
「長谷?あの大仏様のある方?」
「そう。もう随分前から植栽が進んでいて、最近では名所もおおいらしいです。ただ、あんまり観光地化していてひっそりとした風情がないかもしれなんで、どうしようかとおもっていたんです。」
仕事に関わるお話になると、森本さんの瞳は輝きを増すのです。
その瞳の奥で高性能のコンピューターが演算を繰り返しているような・・・鋭い透明感のある輝きがプラスされるのです。

ジューン・ブライド 6

2日後、森本さんから来たメールにはいつもお逢いする珈琲専門店の前での待ち合わせ時間が書かれていたのです。

今日、わたくしはデニムの前開きのフレアーワンピースを着ていました。
ノースリーブなのでサマーブルーのカーディガンを羽織りました。
カーディガンよりも一段濃いアイリスブルーのランジェリー・セットに、今日はナチュラルカラーのパンティストッキングを着けておりました。脚元は、前日の雨もありましたから、ヒールではなく白革のローファーを選んだのです。
森本さんは、いわゆる<お茶のみ友達>でした。
ですから、カジュアルに肩の力の抜けた、そしてセクシュアルではない装いをあえて選んだのです。




トモくんは、羽織ったミンクの胸元をかき寄せるわたくしの手を掴むと、表通りに無言で向かったのです。

わたくしはその日は、当然のことですが仕事帰りでした。
コートの下は黒のタイト・スーツに、胸元を首筋までをきちんと覆った黒のノースリーブのカットソウで脚元はショートブーツに黒のタイツを着けていました。
トモくんには、逢ってお食事をご一緒するだけと告げていました。
こんな風に雪のちらつく夜だということを理由にして・・・わざとよほどカジュアルな時でなければ身につけないような少し厚手の30デニールの黒のタイツを選んだのです。
インナーは、シンプルな黒のサテンのセットでした。
カットソーに柔らかな乳房の肌の動きを感じさせることがないようにフルカップのブラジャーを選び、なおサテンのスリップで覆ったのです。腰にはトモくんに逢う時にいつも身に着けていたTバッグではなく、ハイレグのヒップを覆うタイプのショーツを身に着けたのです。
装いに合わせて・・・のセレクトでもありましたが、それ以上に月のものの時に身につけるランジェリーを黒と決めていたからです。
まるで椿姫が紅い椿を胸元に飾る様に・・・わたくしは漆黒のランジェリーを纏ったのです。

「月のもの」は、彼にわたくしの萌えはじめたばかりのはしたない身体を見せないための・・・単なる言い訳でした。
まったくその気配すらないのに、トモくんにその<嘘>を事実として納得させるために・・・見た目だけは完璧に装っていたのです。

ちらつく雪のせいで・・・数少ない空車のタクシーに向かって、トモくんが手を上げます。
「鴬谷へ」 
一台の空車が止まるとわたくしを押し込むように乗り込んで、運転手さんにそう告げたのです。
「はい」
訳知り顔の運転手さんは黙って車を発進させました。
「トモくん、今日はだめって言ったでしょう」
鴬谷という地名が意味することを・・・わたくしは知らないわけではありませんでした。トモくんとは行った事はありませんでしたが、彼の目的ははっきりしていました。
「これからも逢ってくれるの?」
わたくしが、頷く事のできない問いを・・・幸せな婚約者を持つ若いセフレは改めて投げかけてくるのです。
「だめ。もう逢わないわ。」
「もう2度と祥子さんを抱けないなんて我慢できない。今夜は、絶対帰さないからね。」
タクシーという密室の中で・・・運転手の耳に・・・このあけすけな言葉はきっと届いてしまったことでしょう。
「トモくん・・やめて。今日はだめなの。」
「僕は構わない。前から言ってるだろ。もう・・・こんなになってるんだ。」
わたくしの左手を掴むと、ウールのコートの下の彼の腰へと強引に導くのです。
そこはもう・・・くっきりと昂りを示していたのです。

「おねがい。帰るわ。」
「だめだ。今夜が最後なら絶対に、なにがあっても帰さないからね。」
運転手さんの意識が、高ぶるだけ大きくなるトモくんの声に向けられていることはわかりました。

ジューン・ブライド 5

「ならいいけど。ここが、気に入らないのかとおもった。」
大柄な男性は、仕事相手には時にひどく強面に見せる事の出来る、整った迫力のある顔を優しい笑みに和ませながらわたくしを振り返るのです。
「そんなことないわ。好きよ、雨の翌日の紫陽花寺。」
昨晩から今朝方まで、しとしとと降り続いていた雨はわたくし達が北鎌倉の駅につく頃、ようやく上がりました。それでも、空はまだ雲がたれ込めて・・・周囲の空気をまだひんやりとさせていたのです。
「その先にある書院の向こうの菖蒲は、もう終わってしまったかしら」
「へえ、そんな場所があるんだ」
「あら、知らなかったの?」 
豪放磊落に見えて実は丹念な仕事を方なのです。ロケハン先なら当然調べていると思っていたので意外な一言に、わたくしはついからかいの言葉を漏らしてしまったのです。
「知らなかったよ。でも、ねえさんがそう言うくらいだから余程印象的な場所なんだろうね。行ってみてもいい?」
そうおねだりをする顔は、まるで本当に弟以上でした。
「もう。今日はあなたのロケハンにわたくしが付き合っているだけなんだから。気にしないで、あなたの思う通りにまわってちょうだい。わたくしは一緒にいるだけで充分楽しんでいるからいいのよ。」
にっこりと微笑みかけるわたくしに、男性は無言で頷くとまた手元のカメラを進行方向へと向けたのです。
 
今日ご一緒している方は、わたくしが行きつけにしている珈琲専門店のカウンターで知り合った方でした。
いつもカジュアルなスタイルで、1人でふらりといらっしゃる方でした。
時に原稿用紙や絵コンテの台紙を手に普通の会社員の方なら決してお出でにならないような時間に、カウンターに座ってらしたのです。
わたくしも常連でしたから、古株の店員さんを介してその男性とお話するようになるまで、そう長い時間は必要としませんでした。

お名前は森本さんとおっしゃいました。年齢は38歳。映像監督兼プロデューサーをしていると苦笑いしながら自己紹介をしてくださいました。
年下だということと、ファーストネームがわたくしの実の弟と同じだとお知りになった時から、彼はわたくしのことを「ねえさん」と呼ぶようになったのです。
不思議なことに、森本さんとわたくしが持つ雰囲気は、どちらもとても似ていて・・・初対面の方は本当に二人を姉弟だと思われるほどだったのです。
 
1週間前。
「GWからずっと働き詰めだったから、この2日間はのんびりと過ごすことにするわ。」
珍しくわたくしのスケジュールが一日オフになることが解った日、カウンターのいつもの席で、古株の店員さんに何気なくそうお話したのです。
わたくしの隣には、たまたま森本さんがいらっしゃいました。
「ねえさんは、鎌倉は好き?」
「ええ、好きよ」
「それじゃ、その休みの日によかったらロケハンに付き合ってくれないかな?」
「ロケハン?」
「そう。次の作品を組み立てるのに、舞台を鎌倉にしようと思ってるんだ。」
「他のスタッフの方も一緒なのでしょう。お邪魔になっちゃうわ。」
「いいって、僕1人だし。ドライブがてら付き合ってくれませんか?」
唐突なお誘いでした。が、カウンターで時々お逢いする様になって1年。森本さんの性格も、考え方も良くわかっていました。
それに今では、彼と居る時間はとてもリラックスしていられたのです。
休日の一日、大好きな鎌倉を気の置けない男友達と散策する。その魅力的なお誘いにわたくしの気持ちは揺れていました。
「お邪魔じゃないのなら、ご一緒させていただこうかしら。」
「やったね。 詳しい事は任せて。また連絡します。」

ジューン・ブライド 4

お食事はさすがなお味でした。
江戸風の濃くて甘いまったりとしたおでんは、日本酒にぴったりで、後半はトモくんも熱燗を一緒に楽しんだほどでした。
 一通りお食事の終わったテーブルの上には熱燗のセットと、お漬け物だけが並んでいました。
「祥子さん」
トモくんがいつにない真剣な声でわたくしに呼びかけたのです。
「なぁに?」
ほんのりと目尻が紅く染まるほどに酔ったわたくしは、とうとうお話してくれる気になったのね・・・と思いながら彼を見つめたのです。

「結婚する事になったんだ。」
いまここで、あらためて心を決めたかのような言葉がトモくんの口から出て来たのです。
「あら、おめでとう。良かったわね。」
26歳・・・あと数ヶ月で27歳です。付き合っている恋人がいるなら、<結婚>という話が出るのは時間の問題でしかなかったはずです。
「ありがとう。」
陽気に返したわたくしの言葉に、図に乗ってのろけを口にしないところが・・・トモくんの良いところです。正しく躾けられた、素性のいい素敵な男の子。
「お式はいつなの?」
「6月の予定だよ」
手元で空いたままになっていた杯に日本酒を注ぎました。彼は上の空の体で満たされた日本酒をぐい・・と一息に飲み干したのです。
「そう、ジューン・ブライドね。素敵だわ。幸せになってね。」
わたくしは徳利を手にすると、再び空いた彼の杯に改めてお酒を満たしたのです。
「それじゃ、もう逢う訳にはいかないわね。いままでありがとう。トモくんに出逢えて楽しかったわ。」
奥様のいる男性とお付き合いするつもりは、わたくしはありませんでした。彼が結婚をするというのなら、それは二人の関係の終わりを意味しました。
わたくしたちは、ただのセフレなのです。互いのことを何も知らないほどに・・・
 
「もう逢ってくれないの?祥子さん」
「ええ。新婚さんのご主人とお付き合いする必要なんかないでしょう。」
「そう言うだろうと思ってたよ、でも別れたくない。結婚してもいままでみたいに逢ってほしい。」
トモくんの視線も声も・・・本気でした。
わたくしは当然のように首を横に振ったのです。
20代の前半であろう若くてかわいい新妻から夫を寝取る、不倫相手に成り下がるつもりはまったくありませんでした。
「ごめんなさい。せっかくだけど、もうお付き合いはできないわ。不倫しなくちゃならないほど、相手には不自由していないのよ。」
わたくしは、もう日本酒の杯には手を付けませんでした。
お食事が終わったのを見計らってテーブルに届けられた暖かい日本茶を、ゆっくりとすすったのです。
「いやだ。いままでと、なにも変わらない。祥子さんに淋しい不自由な想いはさせないから、これからも逢ってほしい。」
「だめよ。」
この話はもうおしまい。そんな意味を込めて、わたくしはこの一言を口にしたのです。
トモくんは手元のお酒をぐいっと煽りました。そして、コートと伝票を掴むと・・・わたくしの耳元に囁いたのです。
「出ましょう。祥子さん。」
 



「どうしたの、ねえさん。黙りこくって。」 
鎌倉の紫陽花寺の境内は、植え込みに沿って奥の院の手前まで竹の手すりが渡された回遊路が出来ていました。前日の雨のせいで滑りやすくなった脚元への配慮なのでしょうか・・・。
「いいえ なにも。綺麗ね、ほんとうに。」
わたくしは脳裏の中の雪のちらつく夜のトモくんの横顔を意識の中から振り払いました。

ジューン・ブライド 3

「店長、あっちの席に移ってもいいですか?」
トモくんはカウンターの椅子を引こうとしたわたくしの手を押しとどめると、まだ空いていた少し死角になるボックス席を指差したのです。
「はい、どうぞ。そのままお身体だけ行って下さい。あとはこちらでお持ちします。」
彼はすでに何度かこのお店にきたことがあるのでしょう。店長さんは快く答えてくださいました。
「お飲物はなにになさいますか?」
トモくんのグラスとおでんの皿と真新しい箸を運んでくださった店員さんが、ミンクのコートを脱ぎスーツスタイルになったわたくしのオーダーを聞いてくださいます。
「そうですね、熱燗をいただけますか。トモくんも飲む?」
「ん~まだいいかな。僕は、エビ黒を1本。」
「それじゃ、お酒は1合でお願いします。」
わたくしのオーダーの声に、カウンターの向こうの店長は無言のままで徳利に日本酒を注ぐと、銅の鍋のとなりのお燗場に首までとっぷりとつけました。
「祥子さんは好き嫌いはなかったよね。」
「ええ」
「じゃ、おでんは見計らいでお願いします。それと、べったら漬け。とりあえずそんなところで。」
 
ありがとうございます、店長・・・ 
オーダーをカウンターへと向かいながら復唱する店員さんの声を背に、わたくしは久しぶりに逢うトモくんへにっこりと微笑んだのです。
「お燗が上がるまで、ビールでもどう?」
わたくしの前に置かれたグラスに、届いたばかりのエビスの黒を注いでくれます。
「ありがとう」
グラスの8分目ほどまで注がれたところで、軽く上げてもうこれ以上はいいわ・・・と合図をします。
「もう松も明けちゃったけど、改めて。あけましておめでとう、祥子さん」
「おめでとう、トモくん」
チン・・・ 瞬く間に埋まってゆくカウンターの穏やかなざわめきの中で、彼と久しぶりの乾杯をしたのです。

「こんな風に一緒にお食事するの、はじめてね。」
「うん、そうだね。ビールを一緒に飲むのははじめてじゃないけどね。」
いつも車で移動する彼とは、ベッドに入る前に・・・1本の缶ビールを分け合うことは幾度かありました。
ただし<いつも>ではなかったのは・・・ビールを手にする間もなく、ベッドへとなだれ込んでしまうことも少なくはなかったからです。
「いいお店を知っていたわね。」
「ああ、ここ。いつかね、祥子さんを連れて行けるお店がないかと思って探しておいたんだ。祥子さんをいつも仲間と行く居酒屋なんかには誘えないからね。」
トモくんの視線がチラとわたくしのコートに走ります。ミンクのコートを着たわたくしと逢うのはもう3度目のはずです。前の2回はもう1年も前のことでした。
「ふふふ そんなこと構わないのに。ほんとうにいいお店ね、さすがだわ。」
いつも逢うなりそのままホテルへと車を走らせる彼が、こんなことを考えてくれているとは思ってもいませんでした。
「それに、こんなデートをしようとトモくんが思ってくれているなんて意外だったわ。」
「もちろん、いつも考えていたよ。でも、祥子さんとは逢っても時間が遅いし、なかなか逢えないから顔を見ると我慢できなくなっちゃって。」
トモくんは照れた様に笑うと、テーブルに届けられた熱々の徳利を取り上げます。
あち・ち・・・と口にしながら、わたくしの杯に注いでくれました。
「もう、まるでわたくしがいけないみたいな言い方ね。」
「そんなんじゃないってば」
あはは・・・明るく笑う顔は、屈託のない彼のものだったのです。
 
「で、こうして差し向かいで飲みたかったからあんなに強引に誘ったの?」
「それだけじゃないけど」
「話があるなら、酔う前に聞くわよ」
一瞬、トモくんの表情が堅くなった、やはりなにかあるのね。
「話はまず食事をしてから。いいでしょう、祥子さん」
「そうね、暖かいうちにいただきましょうか」
彼が自然に話し出せるタイミングになるまで・・・わたくしは待つことにいたしました。
テーブルの上に並べられた湯気の立つおでんに、わたくしたちは揃って箸を伸ばしたのです。

ジューン・ブライド 2

メールの発信者は・・・トモくんでした。

 年末もつかまらないし、ずっと祥子さんに逢ってない。
 あと、何日待てばいいの?
 早く祥子さんを抱きたいよ。    トモ

 
確かに彼からは何度もメールをもらってはおりました。ですが・・・紅燃える箱根の宿から帰ってからは、とうとう一度も逢っていませんでした。
メールからは、26歳の男性らしい直截的な欲求が押し寄せてくるようです。


 ごめんなさい。さっきはじまったばかりだから・・・
 1週間は逢えないわ。
 わたくしも、トモくんには逢いたいのよ。
 ほんとうにごめんなさい。     祥子

 
17歳年下のセフレ。
プライベートなことはなにも知りません。若さゆえの情熱に翻弄されて・・・淫楽に溺れる一時を共に過ごすだけの関係。
あの若さ・あの優しさ・あの気迫。
わたくしとの関係だけでなく、当然若くて可愛い恋人に不自由することはないにちがいないと思っておりました。
束縛することも、されることもない・・・関係。
ですから互いに一歩引いた冷静な関係を保っていたつもりでした。

 
 逢うだけなら時間は取れるの?
 セックスしたいって言わないから。
                 トモ

 
すぐに返信されて来たメールは、意外な内容でした。
こんなこと、初めてだったのです。
逢ってしまいさえすれば・・・あとはどうとでもなる、彼がそう思っているのかもしれないということは考えられました。
同時に、ここまであのトモくんがいうのです。
なにか話したいことでもあるのかもしれません。逢って、お酒なり食事なりを一緒に楽しみながらゆっくり話しをすれば、それで満足してくれるかもしれない・・・とも思ったのです。

 
 そう。それなら、お食事かお酒でもご一緒する?
 明後日の19:00に。場所は任せるわ。
                祥子

 
 うん。ありがとう。
 場所は後でメールする。明後日の7時だね。
 早く逢いたい。        トモ

 

口実として口にした<月のもの>のことが本当だとしたら、一番セックスすることのできないタイミングにあたる日を約束の日に選んだのです。彼の返信に少しだけ・・・不安は憶えましたが、仮に強く出られても拒否するだけのカードは揃いました。
少しだけ安心すると、あの快活な年若いセフレと数時間を過ごすことが待ち遠しくなってきたのです。

 
約束の日、トモくんが指定してきたのは老舗のおでんやさんでした。
都内でも雪がちらついた底冷えのする一日は、あたたかなお酒とお料理を一層恋しくさせたのです。

「ごめんなさい。待たせてしまったかしら。」
わたくしが、そのお店に到着した時には、彼はもうカウンターでビールを片手に大根のおでんをつついておりました。
「祥子さんだぁ。ひさしぶり。」
まだ冷たい外気をまとったままのわたくしを見つめる彼のまなざしは、想像よりも落ち着いて・・・でも熱のこもったものだったのです。

ジューン・ブライド 1

6月の爽やかな日曜日。
鎌倉の紫陽花で有名なお寺を訪れました。
梅雨入り宣言が出されたのに、今日はまるで5月のころのような爽やかな空気がわたくしを包んでいました。薄青から紫紺へと色を変えてゆく紫陽花の庭は、昨晩の雨のせいでしょうか。一段と澄んだ空気をたたえておりました。

「ねえさん、気に入った花でもあった?」
傍らをゆっくりと歩く男性は、わたくしがふと留めた視線に気がついたのでしょう。
「ええ、ほら。そこに射干の花が咲いているのよ。」
秋になればさぞや見事に色づくであろう紅葉の脚元に、白い可憐な花が群生していたのです。
「シャガ?はじめて聞くな。」
「そうね。あまり街では見かけない花だから。アヤメ科の花で、別名を胡蝶花ともいうのよ。まるで、小さな蝶が飛んでいるみたいでしょう。」
「ほう、なるほどね。」

繊細な白いレースを重ねたようなその花は、わたくしに今日がトモくんの披露宴の日だったことを思い出させたのです。いまごろ、彼はバージンロードを歩く新婦の手を、義父から受け取っているころかもしれません。




年始の3日間を過ごした名残がまだ回復しきらない1月10日の午後、トモくんから久しぶりのメールが入ったのです。

  祥子さん、ずっとメールくれないけど元気ですか?
  久しぶりに逢いたい。
  連絡ください。              トモ

逢いたいと言われても、彼はセフレなのです。
逢えば・・・彼と過ごす先は・・・何も身に纏うことのないベッドの上なのです。
わたくしは身体のことを思うと、簡単に返事をすることができませんでした。
体中に薔薇の蕾のように散らされたキスマークは、ようやく色を薄れさせたばかりでした。あと数日もすれば、すっかりわからなくなっていたでしょう。

わたくしに残されていた痕はこれだけではなかったのです。
幼女のようにされた茂みは・・・ほんの数ミリ萌え出てたばかりでした。
視覚的には微かな違いでしかなくても、剃刀で摘まれた鋭い先端は、いまもわたくしを淫らに苛み続けていたのです。
あまりの切なさに、この数日の間だけでも・・・どれほど自らの手で芽生え始めた翳りを摘み取ろうと思ったことでしょう。でも、それをすれば、わたくしの身体は永遠に元には戻る事ができなくなってしまいます。
仕事の合間ですら、ちくちくと柔らかい花びらを・・・真珠を苛む刺激に、秘かに唇を噛みしめながら耐えておりました。

トモくんは未だわたくしに、このようなことをしたいとせがんだことはありません。
ただ、ベッドを共にする度に現れる彼の性癖を考えれば、わたくしのこの身体の変化の意味に過剰な興味を抱くであろうことは簡単に予想できたのです。

こんな、淫らな姿を・・・彼に晒すわけにはいきませんでした。

  お久しぶりです。お元気みたいですね。
  お逢いしたいとは思うけれど
  ちょっと身体がだめなの。
  ごめんなさいね。        祥子

トモくんとわたくしの間で「身体がだめ」という言葉は、女性の月のものの時期のことを指していました。
最初のころは、それでもいいから抱きたいと・・・何度か駄々を捏ねられましたが、わたくしが嫌だというとそれ以上は無理強いをしてくることはなくなったのです。
これで、しばらくは諦めてくれるに違いない・・・と思ったのです。
・・・<しばらく>で解決する問題じゃないことは、充分に承知していたのですけれど。
 
なのに、わたくしの予想に反して、5分としないうちに携帯は新たなメールの着信を知らせてきたのです。

閑話休題(インター・ミッション) 6

おはようございます。
今朝<初雪>の最終話をアップさせていただきました。
全92話。長い・長い・・・物語でした。

実は、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、次作はもうご用意させていただいております。<桜陰 hanakage>と<ジューン・ブライド>です。
明後日より、次作をスタートさせていただこうかと思っているのですが、皆様に御相談がございます。
それは、作品の季節感の問題です。

<桜陰 hanakage>は表題のとおり4月・桜の時期のお話です。ご一緒に過ごさせていただくのはフォトグラファーの高梨さんです。
<ジューン・ブライド>はやはり表題通り6月の今と初雪の少し後のわたくしを描いている物語です。この物語では、年若いセフレのトモくんと新たな男性とがわたくしの側にいてくださいます。

カテゴリ順通りにアップさせていただいたほうがいいか。
それとも、季節感を考えて<ジューン・ブライド>を先にアップしたほうがいいか。
(もちろん、後ほど<桜陰 hanakage>もアップさせていただきます)

どちらがよろしいと思いますか?
ぜひ、こちらのブログを可愛がってくださる皆様からのご意見を聞かせてください。
作品紹介ではない、文字通りの閑話休題でした。

初雪 92

「美貴、もういいか?」
山崎さんの声は迫り来る吐出の衝動に掠れていました。
「ああ、もう我慢できそうにない」
美貴さんの声も・・・同じだったのです。
「祥子さんこれで最後です。一緒に逝きましょう」
山崎さんが声と同時に腰の動きを一層早めました。

「あぁっ・・ぁぁぁん・・・いっしょ・・ぉぉ?」
「そうです。一緒です。逝くんです、祥子さん」
美貴さんも、わたくしの下になっているとは思えない腰遣いでわたくしを追い込みます。
「いぁぁぁ・・そんなに・・しちゃ・・だめぇぇ・・・」
「逝くんです!祥子さん。感じやすい乳首を酷くしてあげよう。好きだろう、さぁ逝きなさい!」
「・・はぁぁぁ・・・ひいぃぃぃ・・・あぁああぁ・・だぁぁめぇぇ・・ん・・ん」
右側の乳首を石塚さんが甘噛みし・・・舌先で舐ります。
「祥子様、逝ってください。祥子様の逝き顔を見せてください」
望月さんは、たふたふと揺れるはしたない左の乳房に10本の指を食い込ませて・・・舌が・・あぁ・・乳首を苛むのです。
ぐちゅ・・みちゅ・・・くちゅ・・・ちゅぷぅ・・・
わたくしの身体の4カ所から淫らな水音だけが響き続けるのです。
そして・・・わたくしを狂わせる4人の男性の責めに堪え切れない・・喘ぎだけが・・・。

「ぁぁ・・あぁぁぁ・・・いくぅぅ・・・」
「逝くんです!祥子さん」「いくぞ!!」「いけ!」「逝ってください」 
「はぁぅぅぅ・・ぁぁぁぁ・・・いっ・・くぅぅぅぅ・・・」
4人の男性の声に煽られ・蜜壷とアナルの奥深くを真っ白な精液で染め上げられながら・・・わたくしは気の遠くなるような絶頂を極めたのです。



「祥子様、大丈夫ですか?」
冷たいおしぼりがわたくしの額に押し当てられました。
「ぁ・・ありがとう」
わたくしの身体には、ふかふかで真っ白なバスローブが掛けられていたのです。
「起きあがれますか?」
肩に手を添えてくださる望月さんに後押しされて、わたくしはベッドの上に半身を起こしました。
「さぁ、袖を通してください」
腕を上げることさえぐったりと感じるほどに、疲れ切っていることがわかりました。
意識を失う寸前に美貴さんと山崎さんのお二人から体奥に浴びせられた精は、既に出来る限り清められていたのです。
ベッドエンドの壁一面の鏡の前には、いまは何もなかったかのように静かにカーテンが下ろされていました。

「いま、何時なのかしら?」 
「そろそろ7時です。朝日をご一緒に見たいと、皆様となりのリビングでお待ちです」
えっ・・・もうそんな時間?
「わたくしそんなに・・・」
望月さんも、もうソープの香りを漂わせたバスローブ姿になっていました。あのまま長い時間1人で気を失ったままだったなんて・・・
「いいえ、ほんの30分ほどです」
「・・・・30分」
ほとんど一夜を徹して・・・わたくしはこの方達に愛され続けていたのです。
「祥子様、明日はなにかご予定がございますか?」
改まった感じで望月さんが質問をなさいます。
「いいえ、特には」
この方達とご一緒した翌日は、とても普通にはいられないのはわかっていました。余韻を冷ますために必要になると思い、予定は入れていませんでした。
「それではお帰りが少し遅くなっても構いませんか?」
「ええ」
たしかに、少し眠りたかったのです。温泉でこの身体を清めて・・・このまま・・・できれば彼の腕の中でぐっすり。
「わかりました。ではそのようにさせていただきます」
コン・・コン・・ベッドルームのドアをたたく音がします。
「今日は晴天ですからきっと綺麗です。さぁ、参りましょう」
わたくしは望月さんに手を取られて、お三方が待つリビングに向かいました。

「やぁ」
そう微笑む石塚さんの向こうに、ちらちらと舞う今年最初の風花を光らせて・・・雲海から輝く太陽が・・・眩しく煌めいておりました。

 

祥子からの手紙ー10

ほんの少しレモンを絞ったミネラルウォーターのグラスを手に
わたくしは4人の男性に囲まれて、今年はじめての日の出を見つめていました。
すっかり登り切ったお日様を眩しげに見やると
激しい一夜の後 
お三方は言葉少なにわたくしとキスを交わし
それぞれにゲストルームへとつかの間の睡眠を取りに向かわれたのです。

わたくしは・・・この方達に心の内を読まれていたのでしょうか。
望月さんの腕に抱かれて、メインベッドルームで眠ることができました。

別荘を出たのは結局翌朝でした。
いまは望月さんの運転するセルシオがわたくしだけを乗せて
東京に向かっているところです。
皆様は、結城さんの運転する車でご一緒に戻られるとおっしゃっておりました。

最後の一日と、帰り道での出来事は
また機会がございましたらお話させていただきます。

いまは・・・望月さんごめんなさい。
おねがい すこし まどろませ・・て・・・

初雪 91

「美貴のと僕のを一緒に飲み込むのは、初めて逢った夜以来ですね」
「あの時バージンを失った祥子さんは、可愛かった」
「そう あんなに乱れて」
わたくしを挟んで、上下から美貴さんと山崎さんの声が聞こえます。快感に朦朧としていた意識が少しずつ焦点を結んでゆきます。
「でも、今夜の祥子さんのほうがもっと素敵ですよ。僕はずっと逝くのを我慢してるんですからね。入れただけでこんなに感じさせてくれるアナルなんて滅多に無い」
「・・・ぁあぁぁ・・・おっしゃらないでぇぇ」
意識を取り戻すと同時に、身体に加えられている愛撫の刺激がだんだんに明確になってゆくのです。

身体の下にいらっしゃる美貴さんはわたくしの双臀の谷間を広げ、ぐりぐりと腰を使われて・・・根元までしっかりと飲み込んだ塊でわたくしを責め立てておりました。
山崎さんは先ほどまで美貴さんが嬲っていた右の乳首を指でいらい、片手を添えた塊の先端でわたくしの真珠に一筆書きを繰り返してらっしゃったのです。
ベッドの足元には石塚さんと望月さんが、わたくしの足首から順にふくらはぎをねぶっていたのです。
「・・ゆるして・・・」
数え切れないほどの絶頂は、自らの身体を起こす力も奪うほどにわたくしを消耗させていました。蜜壷と排泄器官をつなぐ細くて白い渡殿は、つぎつぎと差し入れられる大きな塊の摩擦でひりつき・・・わたくしを責めるのです。

「もう 夜明けも近いでしょう。そろそろ終わりにしないとご来光を拝み損なってしまいますからね」
長い・長い夜・・・もうそんな時間になっていたなんて。
「祥子さん、僕を満足させてください」
「ひぃぃぃ・・・・ぁぁああああ・・・」
山崎さんのひと際大きな塊が、幾度もの交わりでむき出しにされ感度を増した蜜壷を一気に押し広げて・・・最奥まで押し入ったのです。
「こんなにきつく・熱くなっている。ふふ まだ感じてるんですね、祥子さん。素敵だ」
遮るもののないベッドエンドに・・・両脚を二人の男性の手と唇に絡み取られて愛撫されつづけているのです。そして翳りを失った花びら餅をことさらに広げると、山崎さんは全体重をかけるような抽送を繰り返します。
「やぁぁ・・だめぇぇ・・・たすけてぇぇぇ・・・」
「どうしました、祥子さん。こんなにひくつかせてるのに、感じてないなんて言わせませんよ」
下からアナルに押し入れたままの塊を、山崎さんの腰遣いで肉壁越しに扱かれている美貴さんがわたくしの耳元で囁きます。
「あぁぁ・・はぁう・・・おね・・が・い・・・」
「なんですか、祥子さん」
じっくりと蜜壷を味わうような腰遣いの狭間で山崎さんが答えます。
「おねが・・い・ぃぃ・・もう・・いかせ・・ないでぇぇぇ」 
身体中の快楽神経をMaxに反応させられつづける衝撃に、涙を浮かべた瞳で山崎さんを見上げたのです。

「そんなに何度も逝ってるんですか。この淫乱な身体で」 
ふくらはぎを舐めていた二つの唇は太ももを這い上がり・・・柔肌に包まれた体側を舐め回します。
「あぁ・・いまもぉ・・また・・ぁぁぁ・・っいくぅぅ」
ぴくん・・ぴくと身体はわたくしの意志を置き去りに、山崎さんを受け入れてから達しつづけていたのです。
「ああ、逝ってますね。でもまだ祥子さんの身体は僕のを欲しがってますよ」
淫楽にまみれまたも下がって来た子宮の入り口をこじあけんばかりに、山崎さんの塊は再奥を捏ね回します。

「だめ・・ぇぇ・・・ゆるして・・・ぇぇぇぇ・・・」 
「動かなくても山崎のと・・・祥子さんの締め付けで逝ってしまいそうですよ」
耳朶を舐る合間に美貴さんの責め語がつぶやかれるのです。
「もう・・はぁぁぁ・・ん・・いきたく・・ない・・あぁぁ・・おかしくなっちゃうぅぅ・ま・・たぁぁぁ・・・いくぅぅぅ」
体側から腋窩を舐め進んできた二つの唇は、わたくしの絶頂を合図にしたかのように左右の乳首を含んだのです。

初雪 90

「両手を後に突いてください」 
宙に浮いた不安定な姿勢のままで・・・猛り狂う塊を唇に受け入れていたわたくしの両手を解放し、自分で上半身を支えなさいと・・山崎さんが漸くおっしゃってくださいました。
「あぁぁあん・・だめぇ・・・」
身体を起こし・また後に反らせるその動きだけでも、美貴さんの塊はわたくしの胎内で抉る向きを変え・・・自ら望んで快楽を貪っているかのような結果をもたらすのです。
「これでいつものフェラチオができますね」
わたくしの右側に立った山崎さんは・・・先ほどまでのイラマチオで唾液に濡れ光った塊をあらためて唇に押し付けるのです。
表面にまとわりつく粘液には、仄かに男性の精の香りさえ加わっておりました。
「んぁああ・・んぐぅぅっ・・」
足の小指と薬指を同時に含まれる妖しい感覚に喘ぎを漏らした唇に・・・ずぅぅぅ・・っと、昂ったままの塊を押し込まれてしまったのです。

「これじゃ我慢できないな」
右手でご自分のものを扱き立てながら、わたくしたちを見つめていただけの石塚さんが、足元に動かれました。
「さっきはアナルだったからな、祥子さんの花びら餅をこれで味合わせてもらうことにするよ」
満足なさったばかりのはずなのに・・・あぁぁぁ・・だめぇぇぇ・・・
「ずるいですよ。石塚さん」
山崎さんが、先ほど再度わたくしを欲しがる美貴さんに言われて一旦明け渡した場所です。 すでに満足されているはずの石塚さんに、それでもわたくしの唇から塊を抜き出すことも無く・・・腰を使ったままで山崎さんが非難の声を上げました。
「ふふ、祥子さんの薄い壁越しに石塚さんの大きなかりが動くのがわかりますよ。今夜は元気ですねぇ」
美貴さんまでもが揶揄するように、先輩に声を掛けます。
「久しぶりだよ、こんなに早く回復したのはね。ああ いい。アナルも良かったが、やっぱり祥子さんのここはいいね」
2つの塊が、反り身になったわたくしの中を埋めてゆくのです。ほとんど動くことの出来ない美貴さんに変わって、石塚さんは容赦なく激しい抽送をはじめたのです。
「ん・・くぅぁぁぁ・・・」
山崎さんの裏筋を舐め上げようとする舌の動きを、思わず止めてしまうほどの強烈な快感でした。
石塚さんの動きに合わせる様に、望月さんは反対の足指へ・・・の口戯をうつしはじめたのです。
「剃毛するとこんなに敏感になるものなんですね。祥子さん、凄い締め付けですよ。いいですか。ほら、ここがいいのかな」
角度を変えて・・深さを変えて・・奥の突き当たりまでを、大きく張り出した塊が突き上げ・擦りあげてゆくのです。

「口がお留守ですよ。祥子さん」
胎内からの2つの塊が送り出す刺激に蕩けそうになるわたくしを、山崎さんが声と彼自身の大きさとで引き戻すのです。
幾重にも押し寄せる淫楽は、わたくしをばらばらに引き裂いてゆきます。
「あぁ、2度目なのに。また祥子さんに逝かされてしまいそうだ」
わたくしの中で石塚さんが一段と太さを増してゆきます。
「うぐぅぅぅ・・・ぁ・・ぁぁくぅぅ」
抽送にも一段と早さが増してゆきます。蜜壷とアナル・・・口腔・足指・・そして美貴さんの指が這う背中。
わたくしはまた頂点へと追い込まれていました。
「祥子さんも逝くのか、あぁ奥が蠢いてるよ。逝くんだね。ああ逝くよ、祥子。逝くっ!!」
じゅぷ・じゅく・じゅぽ・・・淫らな蜜音を響かせながら、石塚さんは美貴さんとの間の肉壁を擦り立てると、最もわたくしが感じやすい最奥を突き上げた塊を引き抜いて・・・真っ白な熱い精液をわたくしのお腹から乳房の下辺までに・・・振りかけたのです。

「石塚さん。交代してください」
わたくしの唇をイラマチオから解放して、山崎さんはベッドエンドに立つ石塚さんの肩をたたきました。わたくしは・・・まだ美貴さんの長い塊に貫かれたままで・・・ぐったりと彼の上にその身を横たえていたのです。
下から抱きしめるような形で、でも美貴さんの手はすでにわたくしの両の乳首をいらっていました。
「あぁ、そうだな」
吐出の余韻の残る塊を石塚さんはあらためてひくつく蜜壷に押し込み、その感触を味わってらっしゃいました。快感に収縮する柔壁がに自然に彼の塊を排出するまで・・・ご自分の茂みを溢れ出る愛液と精液のカクテルにしとどに濡らしたままで・・・じっとなさっていたのです。
「逝き切ったあとの祥子さんも良くてね。なかなか離れられなかったんだよ」
薄く苦笑いを浮かべ、ゆっくりと身体を離しました。
「そんなにいいですか、楽しみですね」
山崎さんの左手は、凶暴なほどに猛った質量をほんの僅かでも落とさない様に・・・塊を自らの手で扱きつづけていたのです。
「白い肌を汚してすまないね」
ぐったりと眼を閉じているわたくしを見やると、湯で絞ったタオルを手に傍らに立つ望月さんとわたくしのどちらともなく、石塚さんはさりげないひと言を付け加えられました。
「ここも祥子さんの口できれいにしてもらいたかったが、あの様子じゃ無理みたいだね」 石塚様・・・と望月さんが差し出したタオルを受け取ると、石塚さんはまだ蜜が滴っている塊とぬめる茂みを丹念に拭ってくださったのです。

「こんなにたっぷり逝かされたのは久しぶりだよ。さすがに祥子さんだ」
石塚さんは満足気に頷くと、今度こそはベッドの下に・・・まだ望月さんの唇が触れていない・・わたくしのふくらはぎへとその舌を這わせたのです。

初雪 89

「あ・・あぁぁぁ・・」 
山崎さんは、美貴さんの上にわたくしを後ろ向きに跨がらせると・・・先ほどの石塚さんのようにわたくしにあてがった美貴さんの塊に向かって・・・押し下げてゆくのです。
「息を吐いて身体の緊張を解くんです」
背中から美貴さんの声が飛びます。
「はぁぁ・・あっ・・あぁぁぁ」
美貴さんの塊は先端のかりを納めると、ずるすると・・・わたくしの体重分だけ・・ずっぷりと胎内に収まってゆくのです。
「あと少しで全部飲み込みますよ。祥子さんのアナルはもうこんなにほぐれて、ああ 入れるだけでも気持ちいいですよ」
「あぁ・・ああぁあ・ぁぁぁ・・」 
「これで全部飲み込みましたね」
わたくしの・・・姫菊は・・もう・・ただの排泄器官ではなくなっていました。敏感になった肉壁は、美貴さんの塊にまるで意志があるもののように絡み付いていたのです。
「一晩に2度も祥子さんのアナルを楽しめるなんてうれしいですね。祥子さんの蜜壷も味わいたいけれど、これほどに熟したアナルはなかなか味わえるものではないですからね」
美貴さんの塊のひくつきさえ・・・克明にわたくしの身体は感じて・・・蜜をこぼしてしまうのです。

「さぁ、僕のをフェラチオしてくださる約束ですよ」
山崎さんはベッドヘッドの側に上ってらっしゃいました。
そして、わたくしの背後から顎を掴むと反り返らせる様に引き寄せられたのです。
仰向けの体勢で、身体の芯を美貴さんの塊に貫かれたまま・・・強引に口元を山崎さんの塊の方へなんて・・・。
「脚を伸ばして、僕の上に体重を掛けて座ってしまっていいですよ」
わたくしの下から、美貴さんの声がします。
「・・・むり・・あぁ・・こんな姿勢・・・」
背後から両手を掴まれ後に引かれて・・・膝をついてアナルで美貴さんに留めつけられているわたくしはバランスを崩しそうになっていたのです。
脚元に回った望月さんが、左側から右側へとわたくしの脚を伸ばして・・・一段と深く・・・姫菊の奥へと美貴さんを導くのです。
「ああぁぁぁ・・・だめぇ・・・」
長く反り返った美貴さんの塊は、終わりの無いアナルを遠慮なく深く押し開いていきました。
わたくしの身体は・・・美貴さんに長いピンで留め付けられた蝶のように・・・がっしりと長い塊で腰をホールドされてしまったのです。

「さぁ 僕のを咥えるんです」
山崎さんは体勢が安定したわたくしの両手を改めて引き寄せました。ご自分のウエストにまわすようにさせると・・・がくりと後向きに落ちた頭のせいで開いた口元に・・大きな塊を押し込むのです。
「うぐぅぅぅ・・・」
ちゅ・・くちゅ・・・ 山崎さんが求めたのは・・・フェラチオではなく・・・イラマチオでした。逃れることができないように腕を掴むと・・先ほど蜜壷に突き入れたのと同じ様に・・・身動きすることができないわたくしの唇の奥まで、大きな塊を押し込みつづけるのです。
「ああ いいですよ、祥子さん」
宙に浮いたような不安定な姿勢のままで・・・塊を突き入れ続ける山崎さんの先端に・・・触れる舌をわずかに震わせるのが精一杯です。
「ん・・んくぅぅ・・ちゅぅぅく・・」
無理な体勢は、口戯を尽くすことさえできない状態でした。塊を吸い立てるように唇を窄め・・・柔らかい頬の内側を大きな山崎さんの塊に沿わせることしかできませんでした。

「ふぁっ・・んぁくぅ・・」
新たな刺激にわたくしはぴくん・・と淫らに身体を跳ねさせてしまいました。
ベッドの下ではわたくしの足指を望月さんが一本づつ口に含み、ねぶり初めておりました。
暖かな舌の感触が、親指の先端から足指と足指の間の敏感な部分にひらめくのと同時に、下あごの歯が柔らかな足の親指の腹を扱き立てるのです。
足を男性の・・・望月さんの口に舐られる・・・そんなタブーさえわたくしの快感を煽るのでした。

「ふふ、動かなくてもこんなに祥子さんのアナルは感じさせてくれるんですね」
新たな指を望月さんの口内に含まれる度に、わたくしの身体はひくつき・・・蜜壷とアナルを締め付けてしまうのです。
ごりぃっ・・・美貴さんは下から腰をまわす様に押し上げます。美貴さんの太い根元にいっぱいまで開かれた姫菊の薄い粘膜は、わずかに擦り立てる動きさえ新たな淫楽を送り込みます。
「祥子さん、だめじゃないですか。僕のフェラチオに集中してください」
そんなことはできなくなっていました。
感じやすいGカップの乳房は放置されたままなのに・・・山崎さんのイラマチオで身体の上で揺れる度に・・・敏感に立ち上がった先端から・揺れる白い肌から甘い疼きが流れ込むのです。

こんな責めはわたくし・・はじめてでした。
突かれるままに、唇と舌をわたくしは山崎さんに捧げていました。

同時に山崎さん以外の男性が与える刺激に、声を喘がせるのと同じだけ舌と唇を震わせて・・・口腔内を一杯に満たす塊にお応えしていたつもりです。
なのに・・・それでは満足しないと・・言われてしまったのです。

初雪 88

「山崎、祥子さんの口を味わいたいって言ってなかったか?」
美貴さんが意味ありげな目配せをいたします。
「またか?山崎」
ここに来るまでの車の中で、ずっとわたくしにフェラチオを強要していたことを石塚さんは知っています。ちょっと呆れたな・・・といった様子でいながら、煽りたてるようなひと言を放ちます。
「そうですね。あんまり祥子さんばかりを責めてもいけませんね。」
ずりゅぅぅ・・・ わたくしの快感を置き去りにしたままで、山崎さんの塊は引き抜かれたのです。

「あぁぁ・・・」
こんな状態で・・・口での奉仕をしなくてはならないなんて。それでも・・・強制的に絶頂へと押し上げようと動き続ける山崎さんの塊から逃れられたことで、わたくしはほっとしておりました。
「祥子さんにこのままフェラさせるわけにはいきませんね」
望月さんから差し出されたタオルで、そそり立ったままの塊を被います。わたくしの白濁した蜜が・・・山崎さんの茂みまでをべったりと濡らしておりました。
力の入らない身体をゆらりと・・・ベッドの上に半身を起こしました。山崎さんがどんな体勢での口戯を望まれているかがわからなかったからです。
それに・・・だらしなくベッドの上に伸ばした身体を男性の方達の眼に晒しつづけることも、耐えられなかったからです。

「祥子さん、少しこちらに来てください」
山崎さんの腕がベッドの窓側よりに、抱きしめる様にわたくしを引き寄せます。なのに・・・この体勢でわたくしにフェラチオをさせるというのでもないようです。
「そんなに僕のが嫌でしたか?」
彼の胸に額を押し付けたわたくしの顔をあおのけて、山崎さんが瞳を見つめます。
「いやじゃ・・ないもの・・」
ふるふると顔を横に振りました。
「それじゃどうしてしたくなかったの?」
わかってらっしゃるのに・・・
「いえない・・わ」
そんなこと口には出せません。
「聞かせてくれないと、このまま僕が逝くまで責め続けますよ」
あぁ・・山崎さんに責められ続けたら狂ってしまう・・・
「・・ぁぁ・・良過ぎて・・感じ過ぎてこわいの」
顎を捉えられたまま答えを要求されて・・・恥ずかしくて瞼を伏せてそう答えたのです。
「可愛い人ですね」
ちゅっ・・・優しく頬にキスをしてくださるのです。
もう・・これ以上逝かされ続けることはないのだと 山崎さんの態度にほっといたしました。

でもそれはほんの一時のことでしかなかったのです。

「祥子さんこちらにいらしてください」
ベッドエンドに脚を下ろした状態で、仰向けに横たわった美貴さんがいらっしゃいました。 彼の腰には欲望をみなぎらせた塊が、再び立ち上がっていたのです。
「祥子さんの快感に苛まれる悩ましい顔を見ていたら、また、ね。さぁ、こちらにきて後ろ向きにまたがってください」
山崎さんの腕の中で振り返るわたくしの顔を見つめながら、美貴さんはローションをたっぷりと・・・塊に塗り付けるのです。
「やぁ・・・」
また・・・この方はわたくしの姫菊を・・・
「蜜壷は辛いみたいですから、山崎のをフェラしている間僕のでアナルを感じさせてあげますよ」
後ろ向きの騎乗位で・・・わたくしにアナルで美貴さんを受け入れろと・・・おっしゃるのです。
「だめ・・できないわ」
そんな恥ずかしい体位・・・

「さぁ、行って下さい。祥子さん」
山崎さんがわたくしを抱きしめたままで・・・伸ばした手をヒップの白い谷間に潜り込ませ・・・姫菊を指で抉るのです。
「いまならまだ柔らかいでしょう。石塚さんので逝ったんです。それとも山崎のをアナルで飲み込みたいんですか?」
「いやぁ・・」
あんな大きなものなんて・・・アナルでなんて受け入れられない・・・
山崎さんは、わたくしを抱きしめたまま引きずるように美貴さんの側につれてゆくのです。
「大丈夫ですよ。僕はアナルには興味ありません。」
そうおっしゃいながら、山崎さんは指を姫菊に・・・しっかりと咥えこませていたのです。
「こんなに柔らかいんです。まだ性感は高まったままなんですね。美貴の方がアナルを可愛がるのは上手でしょう、さぁ乗ってください」
わたくしの脚を開かせて、後ろ向きに美貴さんの太ももに跨がらせてしまうのです。
「ほら・・こんなに・・・」
望月さんが山崎さんの左手の指にローションを垂らすと、わたくしを抱きしめる様にしてまわした指を改めて姫菊に食い込ませるんです。
「あぁっ・・」
もう2度も・・・それもセックスによってだけでも・・逝かされたアナルは、いまはもう口を閉じていましたが、すんなりと山崎さんの指を第二関節まで飲み込んだのです。
「大丈夫ですね」
姫菊に満遍なくローションを塗り込めると・・・指を抜き・・・山崎さんは美貴さんがあてがった塊に向かって、わたくしの腰を沈めてゆくのです。

初雪 87

「ぁ・・・ん・ぁ・・んん・・」 
「逝きたいんですね、祥子さん。4人に同時に責め立てられたら、逝ったばかりの僕でも吐出してしまいそうですからね。ふふ、逝かせてあげましょう。4人の<唇>でね。山崎、指を退けてくれないか」 
真珠の上に彷徨っていた山崎さんの指が離れ、今度はわたくしの臍の窪みを優しく愛撫しはじめたのです。
「ぁ・・ぇぇ・・あぁ・・んっくぅ・・・」
望月さんの精液を塗り込められつづけた真珠に、石塚さんの唇が触れました。
ちゅくぅぅ・・・ 舌と唇が真珠の表面の牡の残滓をぺっとりと舐めとるのです。そして新たに石塚さんの唾液がたっぷりと載せられ・・・わたくしの愛液をブレンドするようにかき回してから・・・また彼の口中にすすり上げられるのです。
「・・ぁぁあ・・・んんんぁ・・・んん・・」
わたくしの腰は、はしたなく迫り上がってしまいました。

4人の男性が、唇と舌と指の全てを使って・・・わたくしを同時に責め立てます。
左の乳首と敏感で皮膚の薄い体側は、美貴さんの唇と手に支配されていました。
右の乳首とほとんど愛撫されたことのない白い腹部は、山崎さんが自由にしていたのです。
唇と舌、首筋とデコルテは望月さんの思うがままでした。
そして最も敏感な大きな真珠だけでなく・・・花びらと姫菊とその奥までも・・・石塚さんが蹂躙していたのです。
「だぁめ・・ぇ・・っんん・・・」
望月さんが唇を貪る角度を変える・・・その隙間から喘ぎが漏れてしまいます。
一カ所だけを責められても、反応し・快楽に飲み込まれてしまう敏感な身体なのです。それを6カ所の急所と身体の前面を全て同時に・・・刺激されているのです。
「ん・・ん・・んんんんんぁ・・ぃ・・くぅぅぅ」
再び、剃毛された腰を淫らに石塚さんの顔に押し付けるほどに迫り上げると・・・わたくしは4人の男性の唇と手で逝かされてしまったのです。
 
「逝ったね 祥子さん」
最初に唇を離したのは石塚さんでした。
「すっかり綺麗になったよ。ああ、こんなに愛液を垂れ流すから。ほら、花びら餅がぐっしょり濡れそぼってぬめぬめと光っているよ。はしたないね。」
石塚さんは腰にあてがわれていたタオルを取り上げると、わたくしと彼の手を清め、唇のまわりにべったりとついていた蜜だけは、そのがっしりとした腕で拭うのです。
「また祥子さんのことを逝かせてしまったんですね。申し訳ありません。」
顔を上げ離した唇の間でしこり立っていた乳首を、美貴さんは右手でくりくりと弄りつづけます。
「綺麗にしてあげたかっただけなんですけれどね。祥子さんの声を聞いていると止められなくなりますからね。」
山崎さんがしかなたいね・・・という声で答えます。
「はぁぅ・・・」
望月さんが離した唇の隙間からわたくしの喘ぎ声の余韻が漏れ出してしまったのです。
「祥子様、大丈夫ですか?」
彼の指は、休む事もゆるされない快感に額に浮き出た汗に張り付いた前髪を優しくかきあげてくれました。
「わたくしも・・お風呂に・・・」
温泉の匂いが仄かに漂う男性の方達の間で、1人淫らな体液にまみれたままの身体が恥ずかしくなってしまったのです。
「何をいっているんですか、祥子さん。フェロモンを消したくなくて、わざわざこんな手間を掛けて綺麗にしたんですよ」
美貴さんは望月さんの肩を叩いて合図をすると、わたくしの首筋にベッドヘッドに置いてあった枕を宛てがったのです。
「でも・・・」
「4人の男に同時に嬲られるのはどうでしたか、祥子さん」
「いゃぁ・・・」
改めて言葉にして与えられるその問いに、わたくしは答えることなどできませんでした。
ぐったりと・・・完全に脚を閉じることもできないままに横たわった身体には、まだ淫楽の名残が漂い続け、太ももを・・淫らな腰を・・・打ち震えさせていたのです。

「何度見ても、逝った後の祥子さんは綺麗ですね」
わたくしの足元に移動した山崎さんが力なく投げ出された脚を・・・曲げ開いたのです。
「おねがい・・休ませて・・・」
羽織っていたガウンを脱いだ彼の腰には、先端をしっぽりと濡らした塊がしっかりとそそり立ちあがっていたのです。
「どれだけ僕に我慢させれば気が済むんですか?祥子さんは残酷ですね。僕がこんなになっているのに」
左手を添えた塊の先端を、逝ったばかりの真珠の表面に擦り付けるのです。
「あぁ・・ゆるして・・・」
「だめです。さぁ、今度は僕を逝かせてください」
ずぅくぅっん・・・太く大きな山崎さんの塊が花びらの間に突き入れられるのです。
「はぁぅっ・・・あぁ・・あたる・・のぉ・・・」
幾度もの絶頂は、わたくしの胎内をはしたなく変化させていたのです。それも、子宮の位置を・・・男性の精液を確実に注ぎ込まれたいと言わんばかりに・・・下げていたのです。ただでさえ大きく・長い山崎さんの先端が、わたくしの女の器官をこつこつとたたくのです。
「逝ったあとの祥子さんの身体は何度味わっても堪らない。絡み付いて・蠢いて・僕を扱く」
わざとゆっくりと、彼の塊をみっちりと押し込んだ蜜壷をかき回すのです。
「ぁぁぁあ・・おぉ・・きぃぃぃ・・・」
わたくしの意志とは別に、身体は・・・またも・・・快感を貪りはじめたのです。
「やぁ・・ぁぁぁ・・・しないでぇぇ」
一番大きな山崎さんの塊は、石塚さんの3本の指よりも一層大きく蜜壷を広げます。
「ん、どうしました、祥子さん。まだゆっくりとしか動かしていないでしょう」
たしかに山崎さんの腰の動きはゆっくりとした動きでした。
でもそれだけ確実に、ゆっくりと花びらの狭間を押し広げ・・・確実に体奥を突き上げるのです。茂みを奪われた分だけ、より深くわたくしを苛むかのようでした。
「あぁっ・・・やぁ・・・」
敏感さを増した身体は、そのひと突き・ひと突きを確実に受け止めていました。突き上げる刺激ももちろんですが・・・引き抜くときの張り出したかりが擦り上げる刺激はもっと・・・わたくしを狂わせるのです。
「おねが・・いぃぃ・・やすませ・・てぇ・・」
逝ったばかりなのに・・また・・あぁ・・だめぇぇぇぇ

初雪 86

敏感な3カ所の蕾からの快感が、一気にわたくしの身体に押し寄せるのです。
「はぁぁ・・ん」
ぴくん・・と、はしたなく身体を波打たせて反応させてしまいました。
「ゆるして・・・」
山崎さんと美貴さんに押さえ込まれた身体は、逃げることもできません。白い乳房を舐られ苛まれて・・・真珠はわたくしの胎内から流れ出る望月さんの精をまぶされた指でぬめぬめと撫でられているのです。

「あぁぁ・・だめ・・・」
「もう再開してるのか?」
バスローブを羽織った石塚さんが呆れたような口調で誰にともなく問いかけました。
「祥子さんを綺麗にしてるんです。石塚さんも協力してくれませんか」
山崎さんがGカップの乳房を引き延ばす様に吸い立てていた乳首から口を離して答えます。
「ほぉう なるほどね。じゃ僕が掻き出してあげよう」
そう仰ると山崎さんに開かれたわたくしの脚の間に、上半身を伏せました。
「だめ・・しないでぇ・・」
右脚を山崎さんの脚に押さえ込まれ、彼の指に真珠を嬲られている花びらの間に・・・にゅぅぷぅぅ・・・と石塚さんの中指が入ってゆくのです。
「あぁぁぁ・・・やぁぁ・・・」
一度付け根まで押し込まれた指を引き出すと、新たに湧き出した愛液と流れ出てきた3人の男性の精液で滑る花びらの中心に、今度は人差し指までもを添えて広げ押し入れようとするのです。
「よっぽどたっぷり望月くんに出してもらったのかな。祥子さんの中は温泉の中みたいにぬめぬめと温かいよ。出したばかりだけど、今度はこちらに入れたくなってしまうね」
「はぁぁ・・ん・・・おっしゃらないで・・・あぅっ・」
石塚さんは第一関節を蜜壷の中で曲げると、淫らに蠢く襞のすみずみまで入り込んでいる真っ白い望月さんの精液を掻き出すのです。
「ここがいいのかい?」
一番大きな石塚さんの手指は、わたくしの花びらを押し広げ・・・感じやすい奥までも節の立った指で弄ります。
「いゃぁぁぁ・・あぁぅぅぅ」
360度・・・ずくんと響く数の子天井までも、まるで男性のかりで抉る様に・・・2本の指先で入り口に向かって撫で下ろすのです。

蜜壷の中だけを責められている訳ではありません。
わたくしの左右の乳首と一層大きくヌメ光り出した真珠までもを・・・同時に3人の方に責められているのです。
「あぁぁん・・・ゆるしてっぇぇぇ」
まったくばらばらに、それぞれのリズムでねぶられ吸い立てられ甘噛みをされる左右の乳首も、時折動きを止めるかと思えばまた狂った様に嬲られる真珠も、失神でわたくしの中で静まりかけていた淫楽に再び火を付けてしまったのです。
「祥子さん、そんなに喘いではしたないですよ」
わたくしの左手を押さえた美貴さんが、ちゅぷっと・・・乳首から唇をはなして羞恥を煽る責め語を囁くのです。

喘ぎを押さえることなど、とても無理だったのです。
セクシュアルな快楽を司る4カ所を、同時に責め立てられていたからです。
出来るだけ声を漏らすまいと努力はしておりました。それでも・・・津波のように圧倒的な迫力で、幾度も押し寄せる快感はわたくしの忍耐力の限界を超えていたのです。唇に手を押し当てて喘ぎを殺したくても、右手も山崎さんに押さえ込まれておりました。

「ふふ 僕の指をそんなに締め付けて、妖しく蜜壷を蠢かせて。あんなに逝ったのにまた感じてるのかな、祥子さんは」
蜜壷に入り込む石塚さんの指が3本に増え・・・タオルを押し当てられていたアナルにまで・・・中指が入り込むのです。
「だめぇっ・・ゆるして・・・あぁぁぁ」 
「望月、祥子さんの唇を塞いでくれ。淫らな喘ぎ声が止められないらしい」 
「はい」
いつのまにか浴室から出てきていたバスローブ姿の望月さんが、わたくしの唇を奪ったのです。
「ん・・んく・・ぁ・・」
望月さんの舌はわたくしの口腔に入り込み、舌を・歯茎を・口蓋を舐めすすり上げるのです。
「望月くんのキスでまた一段と締め付けがきつくなった。こんなにひくひくさせて」
二人分の精液が染み込む姫菊の中を、石塚さんの中指が掻き出してゆきます。
わたくしの腰に当てられたタオルは・・・白い尻肉づたいに流れ出す白濁液を次々に吸収していったのです。

初雪 85

「しょう こ  さ ま    祥子様・・」
望月さんの声に、わたくしは意識を取り戻しました。
失神してどれだけ経っていたのでしょう。わたくしの身体は、ぐったりと仰向けに横たわった望月さんの腕に抱かれておりました。
石塚さんはもうわたくしの後にはいらっしゃらなくて、望月さんの塊もわたくしの蜜壷からこぼれ落ちていたのです。
「ごめんなさい、望月さん」
わたくしは慌てて両手に力を込め、彼の上から起き上がろうとしたのです。それを押しとどめるように、身体にまわされた望月さんの手が背を撫でます。
「いえ」 
言葉少なに、でも満足げな笑みを浮かべた望月さんの表情がすぐ側にあったのです。
「あの・・どのくらい?」
意識を失っていたのでしょうか? そう聞こうとしたのです。
「まだ1分経ってないです。大丈夫ですか、祥子様」
優しくわたくしを抱きとめたまま、望月さんがそう教えてくださいました。
「そう。ありがとう、重かったでしょう」
意識を失った身体が、どれほど重みを増すかということくらいわかっていました。わたくしはふらふらと身を起こすと彼の上から退いたのです。
「いいえ、幸せな重さですよ。」
まるで二人きりなのかと錯覚してしまいそうな、望月さんの言葉でした。 

「ぁっ・・」
ベッドに横座りになったわたくしの胎内からは、3人分の精液が流れ落ちてくる感触がありました。ここまで一度も拭われることもなく・・・男性達の精液で胎内を真っ白に染められ続けていたのですから。
「ベッドを汚してはだめですよ、祥子さん」
わたくしの身体を、後ろ向きに引き倒したのは山崎さんでした。左に流す様に揃えられたままの膝を、彼の手は左右に割ろうとするのです。
「やめて・・おねがい・・・」
起き上がり山崎さんの手を抑えようとしたわたくしの肩に、美貴さんの手が掛かるのです。
「僕が綺麗にしてあげるだけです。さぁ」
望月さんから渡された湯で絞られたタオルを、片手で振る様にして広げます。
体勢が変わったことで精液が流れ出る感触は・・・一旦は鎮まっていました。
でも、3人の方がそれぞれにたっぷりと吐出された量を思えば、またすぐにでもベッドを汚してしまいそうだったのです。

「見ないで・・・」
わたくしは諦めて膝の力を緩めたのです。
「そう、いいコですね。祥子さん」
山崎さんはわたくしの脚をご自分の身体の両脇に・・・立て膝の形に置くと、花びらと姫菊をあたたかなタオルで優しく拭ったのです。
「んん・・ぁ・・」
男性に行為の後始末をされるその恥ずかしさに、わたくしは唇を噛みしめ顔を右肩のほうへと背けてしまいます。
「こんなに淫らな姿を晒した後でも、なお恥じらいの表情を見せるんですね。あなたって人は」

山崎さんにタオルを渡した望月さんは、もう石塚さんがいらっしゃる浴室へと消えておりました。
肩を抑えた美貴さんの一方の手が、望月さんにねぶられ・甘噛みされていた乳房の先端に伸ばされます。
「あ・・んぁ・・・」
タオルはまだ優しくわたくしの狭間を行き来しておりました。
「美貴」
山崎さんはひと言掛けると姫菊の下にタオルを置き、右手でわたくしの真珠に触れたのです。
「ああ」
短く答えると美貴さんもわたくしの左の乳房に顔を伏せます。
「ぁぁ・・だめ・・ゆるして・・・」
清めの時間が、唐突に愛撫の時間へと切り替わったのです。
「おねがい・・ぁあん・・・山崎さん」
わたくしの表情を覗き込む山崎さんに赦しを乞うたのです。
激しくお二人の塊で犯され逝き果てたばかりなのです。身体はまだその余韻に燻っていました。こんな風にされたら・・・すぐに淫らな欲情の火が付き、またわたくしの身体を苛むのはわかりすぎていたのです。

「祥子さんが、身体の中からきちんと精液を吐出さないからですよ」
快感に震える唇を山崎さんの指がなぞるのです。
「綺麗にしてから可愛がって上げたいのに。望月くんのだからですか?身体の奥にしっかり大切に飲み込んだままだなんて」
「ぁん・・ちがう・・わ」
わたくしの蜜壷は、中程で一カ所締まっている場所があるようなのです。再奥に注ぎ込まれた男性の精が、長く留まったまま・・・思わぬときに流れ出すことが何度もありました。
「だから感じさせて上げますよ。祥子さんの愛液と一緒に流れ出すようにね」
「いやぁぁ・・・」
山崎さんの顔がもう一方の乳首に伏せられたのです。

初雪 84

「あぁっ・・はぁん・・あぁぁぁ」
みちゅ・・みゅちょ・・・ 敏感になった体腔の壁を、くっきりと太く張りのある石塚さんのかりが動き回るのです。
胎内に放出されたままの美貴さんの精液が・・・石塚さんの大きな先端で全ての襞をすみずみまで広げられて塗り込まれ・・・余ったものをかりで掻き出されてゆくのです。
薄い肉壁ごしに、その動きは望月さんにもわかるのでしょう。
まるで狙ったかのように望月さんは石塚さんと交互に腰を使うのです。二人の先端がわたくしの中で擦り合わされるとき・・・あまりの圧迫感と快感が押し寄せ・・・喘ぎを一層高く響かせてしまうのです。
「祥子様。こんなにきつくして、あぁ いいです」
望月さんの抑えた声がわたくしの蜜壷をさらに蠢かせてしまうのです。

「祥子さん、鏡を見てください」
美貴さんの声がベッドヘッドの方から聞こえます。わたくしはもう抵抗する気力もなく、淫楽に歪む顔を上げたのです。
二人の男性に上下に挟まれて淫らに喘ぐ、快楽に惚けた表情のわたくしがそこにはおりました。
交互の突き上げに・・・Gカップの乳房は不規則に望月さんの口元をかすめる様にゆれています。
「そう。そのまま、感じる顔を見せていてください。逝くまでずっとです」
「い・・ゃぁぁ・・」
「顔を伏せたら、伏せた数だけお仕置きをします。祥子さん」 
美貴さんの声が、恥ずかしさに俯いてゆこうとする首筋の動きを止めるのです。

いつのまにかベッドサイドには椅子が2つ運び込まれていました。
その椅子に腰掛けたお二人がワインを手にわたくしたちを見ていたのです。
「剃毛しているから、祥子さんが同時に犯されているところがくっきりと丸見えですね」 
「ここを鏡張りにリフォームしたのは正解だね。祥子さんの表情と犯されている部分の両方のアングルを一緒に楽しめる」
先ほど逝ったばかりの美貴さんの塊は、また硬度を増し始めていました。
「いいのか、祥子さんにフェラしてもらうって言ってたろう」
「あぁ いいんだ。こんな光景を楽しめるチャンスは滅多にないからね」
「本当だな、ビデオに撮っておけないのが惜しいよ」
「そう。でも・・な」
「あぁ僕たちの中の誰かが相手だとしても、いずれ自分の妻になる女性のこんな姿が誰かの手に残っているっていうのはぞっとしないからな」
「そうだね。手元に残していて封印したままになんて出来ないからね」

「いゃぁぁ・・・」
お二人の会話は耳に届いています。でも内容がわたくしの中で形になる前に、快感が白く蕩かしてゆくのです。
「あぁぁ・・はぁ・・・ああ・・ぁあぁぁぁ・・だめ・・いくぅ・・」
体内を駆け抜ける快感だけではなく、視覚でまで犯されているのです。いままでにない昂りにわたくしだけが・・達してしまったのです。
「うっ、そんなにしめつけて。1人で勝手に逝ったね」
上り詰めた身体に、容赦することなく石塚さんの抽送は続けました。

「あぁ・・ゆるして・・ぁぁぁああぁ・・おねがいぃぃぃ・・・やすませて・・ぇ」
「だめだよ 僕たちはまだ逝ってないからね」 
「あぁまた締め付ける 祥子様 また逝くんですか」 
一度達した身体を休むこと無く抉られ続けているのです。それも蜜壷とアナルを同時に・・・わたくしはまた追い込まれていったのです。
「ぁぁああぁぁぁ・・・いくぅぅ・・いっちゃうのぉぉ・・」
身体をひくつかせて達してしまったのです。
「ふふ かわいいね。いいんだよ、何度逝っても」
石塚さんの腰のスピードが一段と上がります。呼応するように望月さんが感じやすい蜜壷の奥を捏ね回すのです。
「ゆる・・し・てぇぇぇ」
スイッチの入った身体は淫らな暴走を止めることができなくなっていました。
「ぁぁぁ・・だめぇ・・・・いくのが・・とまらない・・あぁぁ・・いいぃぃ」
悦楽の波は高まったままで少しだけ引くこともあるのですが、次に押し寄せる時はもっと高く高く・・・わたくしを飲み込んでいったのです。

「いいのか!祥子さん。もっとだ!この淫乱、またアナルで逝くのか」
「あぁぁ・・ゆるしてぇ・・はぁぅ・・おねが・いぃぃ・・いくぅぅぅ」
言葉責めさえも、もう・・・一層体内を淫らに慄かせる役にしか立ちません。
「ああ いい。もう限界だ。祥子さん、逝くよ!」
とうとう石塚さんも逝ってくださるようでした。
「望月くんも一緒に」
「はい」
お二人の動きはもうそれぞれの射精に向けて、もう相手の動きを斟酌する事なくそれぞれの動きに変わっていったのです。そして、二つの塊はぐぅぅっと容積を増してゆくのです。
「また・・ぁぁあぁぁ・・またいくぅぅぅ・・・」
「いいぞ 逝け!」
根元までアナルに押し込まれた石塚さんの塊が胎内でひくつくと、次の瞬間熱い噴出が肉壁を叩いたのです。
「いぃぃぃくぅぅ・・・」
「逝きます」
望月さんの塊も・・動きを止めて・・・精液でわたくしの蜜壷を満たし始めたのです。
「ぁぁぁ・・・」
数え切れないほどの絶頂に、わたくしは意識が遠のくのがわかったのです。

初雪 83

「さぁ、今度は僕たちの相手をしてください。祥子さん、望月くんの上に跨がるんです。」
ベッドの反対側から石塚さんが手を引くのです。
「おねがい・・ゆるして・・すこしやすませて・・」
「僕と望月くんで一緒に可愛がってあげますよ。僕のをアナルに飲み込んでもらいます。早くしないとこれを入れるのが辛くなるだけですよ」
美貴さんと逆に先端が大きく張り出した塊に石塚さんは手を添えて、見せつける様にいたします。まだわたくしが経験したことのない・・・どれほどの衝撃を与えることでしょう。
「ゆるして・・・」
目の前で石塚さんがローションを自身の塊に塗り込めはじめました。
「望月くんもお待ちかねだよ。ここに来るんです」
仰向けに横たわった望月さんの塊は、ひくつきながらそそり立っていたのです。そしてわたくしを薄い羞恥を浮かべつつ見つめ続ける望月さんの視線にこれ以上抗えず・・・彼の身体の上に乗ったのです。
「祥子様」
美貴さんに犯されたままの身体で、彼の昂りを花びらの奥へと迎え入れることに躊躇するわたくしを見上げると、望月さんはまずやさしく上体を引き寄せました。望月さんが先ほどまで美貴さんに突かれる度に揺れていた乳房を手に取ると、くっぷりと乳首を口に含んだのです。
「あぁ・・・」
バックから突かれ宙で揺れるだけでも、Gカップの量感は乳房を責めたて続けました。はりつめた白い肌に・しこった先端に・・・溜め込まれた疼きは想像以上に大きかったのです。

「どれ」
石塚さんの指が、背後からわたくしの花びらを包む丘を開こうとするのです。
「だめ・・」
「こんなにぬるつかせて・・僕の指が滑ってしまう。あっまた溢れてますね。これなら望月くんのでも簡単に飲み込めそうだ」
片方の乳房を手指でもう片方の乳首を唇と舌で望月さんに愛撫されて、わたくしの身体は愛液をまた新たに湧かせていたのです。
「山崎と違って僕はそんなに我慢できませんからね。祥子さん、ここですよ」
石塚さんは望月さんの塊に指を添えると、先端をわたくしの花びらにあてがうのです。
「あぁぁ・・だめ・・」
乳房を咥えられたままの腰を押し下げられ、わたくしは蜜壷に望月さんの塊を受け入れてしまったのです。あまりのごつごつとした大きさと熱に身体を押し開かれてゆく感触を、わたくしの身体は乳首を強く舐られる瞬間に・・・きゅっ・・とはしたなく締め付けてしまうのです。
女の淫楽に反射的に身を引こうとするわたくしを逃すまいと・・・望月さんはそのまま下から腰を突き上げたのです。
「はぁぁ・・あぁぁああぁん・・やぁ・・」
長身の望月さんの口元まで、Gカップの白い乳房を引き延ばされたままで舐められ、山崎さんにも劣らない堅い大きな塊に子宮まで突き上げられて、わたくしはあられもない喘ぎを漏らしてしまいました。
「ゆるし・・てぇ・・そんなに・・だめぇぇ・・・」
蜜壷を押し広げられ、奥を満たされて・・・先ほど美貴さんが放った真っ白な精液がアナルから溢れはじめます。

その様は、より一層石塚さんを刺激したのです。
「望月くん、しっかり祥子さんを捕まえていてくれ」
わたくしの後に石塚さんが立つ気配がしました。
望月さんの腕がわたくしの身体にまわされます。白い乳房が彼の顔を覆うほどに、口元に押しつけるのです。そして彼は塊を、わたくしの蜜壷をずっぷりと奥深く埋め込み、わたくしの身体を留め付けてしまったのです。
「ふふ、これならローションいらずだったかな」
石塚さんが先端で垂れ落ちた美貴さんの精液を拭う様にして・・・口を閉じ始めたアナルに押し当てたのです。
「息を吐くんです。力を抜いて、いいですね」
とうとう美貴さん以外の方にまで、わたくしは・・・アナルを・・・。
堕とされてゆく・・・淫らで幸せな哀しみに、とうとう抵抗することを諦めたのです。
「はぁ・・ぁぁぁぁ・・ああっんぁあ・・・」
みりっ・・ 大きく張り出した石塚さんの先端が、アナルを先ほどよりももっと押し広げて胎内に侵入してきます。
「もっと力を抜いて。そう。あぁ、さきっぽが入る」
圧倒的な質量が、わたくしに突き入ってまいります。
望月さんに見つめられたまま・・・アナルを犯される淫楽に嘘を付けない蜜壷の反応まで彼の塊に知られながら・・・。
「きつ・・ぃ・・あ・・はぁぁん・・」
既に飲み込んでいる望月さんの大きさが、より後の体腔を狭めているのです。美貴さんだけを受け入れていたときと全く違う圧迫感がわたくしを責め立てます。
「あぁ、やっと入った。いい、な。前とは全く違うな、感触が」
そう言うと、石塚さんは押し入れた塊をゆっくりと張り出したかりの根元まで、往復させはじめたのです。

「祥子さんはアナルも絶品でしょう」
シャワーを浴びてきた美貴さんが、ガウンを羽織りながら石塚さんに声をかけるのです。
「ああ。美貴がアナル好きな理由がわかったよ、本当にいい」
「ぁあぁぁ・・だめぇ・・」
乳首をねぶることを止めた望月さんが、アナルに石塚さんの塊を迎え入れて動けなくなったわたくしを・・再び下から突き上げはじめたのです。

初雪 82

「はい」
美貴さんの声にワインをサーブしていた彼は、わたくしの右隣に来たのです。鏡越しにわたくしを見つめたままでウエストの前カンを外しファスナーを引き下げます。開いたパンツの前からは、すでに昂り切った塊がボクサーショーツの上に先端を覗かせていたのです。
「ふふ、まだひくついて僕のを締め付けてますよ。まだ逝き足りないですか、祥子さん」
わたくしを抱きしめた腕で、美貴さんは放置されていた乳房を握りしめるのです。
「それとも、望月のストリップに感じてるんですか?」
「いゃぁ・・・」
ぴくん・・・わたくしはまた全身を震わせてしまったのです。
脚元から白いパンツを拾った望月さんは、軽く畳むとベッドに放ります。
「その下着も脱ぐんだ」
「はい」
美貴さんに促された望月さんは、わたくしを見つめたままで白のボクサーショーツに手を掛けます。鏡越しに見ているだけなのに、まるでこの手で昂った塊の上を滑らせて脱がせているような錯覚を覚えたのです。
「祥子様ありがとうございます」 
いやっ・・・わたくしの思考を読まれてしまったのかと思いました。でもこの言葉は、わたくしが逝ったことへの謝辞だったようです。
鏡の中の全てを取り去った望月さんは下腹に付くほどに塊を反り返えらせていたのです。
「おねがい・・みない・・・で・・」
アナルで犯されて、それだけではしたなく逝くわたくしを見てこんなに感じているなんて・・・あぁ・・おねがい・・わたくしを見ないで・・

「そろそろ祥子さんを独り占めするのは終わりにしてもらおうか」 
いつまでもわたくしを離さない美貴さんに、石塚さんが焦れた様に話しかけます。
「わかりました。それじゃ祥子さん、もう一度鏡に手を突いてください」
わたくしの身体をもう一度、上体を倒し腰を突き出した元の姿勢に戻すのです。
「顔を上げて。そう、そのままでいて下さい」
ずる・・っ・・美貴さんの少し力を失った長い塊が引き出されます。
「はぁぁ・・ん」
敏感に開発されたアナルは、精液に濡れそぼった塊が引き出される感触にさえ反応してしまったのです。
「まだです。そのままでいてください。」
美貴さんが完全に離れたところで身を起こそうとしたわたくしは、背に手を当てられて身動きを制されてしまったのです。
「ああ、美貴にそんなにされてしまったんですね。」
「ぽっかりと開いた祥子さんのアナルを見せつけられると、僕でも試してみたくなるなぁ」
先ほど恐れていたはしたない姿をわたくしは晒してしまっていたようです。
「やめて・・」 
起き上がろうとする背は、まだ美貴さんに押さえつけられていました。
「望月くんこっちに来てくれ」
石塚さんはベッドの中央に望月さんを導くのです。 
「はい」
望月さんはベッドエンドに頭を向けて、指定された場所に横たわったのです。彼の塊ははち切れそうなほどに立ち上がっていたのです。
「美貴、祥子さんを連れて来てくれないか。山崎、いいだろう。」
わたくしを押さえつけていた手を離した美貴さんによろける身体を支えられて、またベッドへと押し上げられたのです。
「ええ いいですよ。石塚さんにお譲りしましょう。そのかわり、僕は祥子さんの唇を楽しませてもらいます。」
夕刻に先ほどの美貴さんにされたように、立ったままで山崎さんに記念館で犯されたばかりでした。彼は塊を先端にしずくを滲ませるほどにそそり立たせていましたが、まだ余裕を見せていたのです。