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初雪 63

わたくしは掛け湯をすると、そのまま石組みの浴槽へ身を横たえたのです。
ピリッ・・と湯の熱が肌を刺します。思っていた以上に身体が冷えきっていたのだと、その時漸く思い知ったのです。
悦楽と緊張と羞恥に晒され続けていた身体はぐったりとしていました。
暖かい温泉はわたくしをそのまま眠りに誘ってゆきそうです。

「失礼します」
引き戸を開ける音と望月さんの声がいたしました。
腰にタオルを巻いただけの姿で浴室にいらしたのです。彼はそのまま洗い場へと向かいわたくしに背を向けたのです。
先に暖まって・・・と声を掛けるきっかけを失って、わたくしは望月さんの背を見つめながらぼぉっと温泉につかっておりました。
夕食にいただいたお酒はもうほとんど抜けておりました。わたくしの水面から出ている肩先も頬も露になった耳も・・・ほんのり紅に染めさせたのは少し熱い湯温でした。
それに、わたくしを一段と火照らせているのは、先ほどまでの羞恥に満ちた責めと、背を向けたまま同じ浴室にいる望月さんの存在でした

「祥子様。お身体を流させていただきます」
「望月さん?」
浴槽の側にいつのまにか彼が腰を下ろしていました。
わたくしは、うっかりうとうと微睡んでしまっていたようです。彼の声に引き戻された意識はまだぼうっ・・と蕩けておりました。
「さぁ・・・」
差し出された望月さんの手を掴むと、ひんやりと冷たかったのです。
「ね、先にあなたも暖まらなきゃだめです。こんなに冷たいもの」
「でも・・・」
「わたくしと一緒につかるのはいや?それでしたら1人で出て身体を清めてまいります」
わたくしは浴槽の中で腰を上げたのです。
「いえ ・・・あの・・・本当にご一緒してもいいのですか?」
「ええ、望月さんさえよろしければ」
わたくしは心地よく身体を預けていた石組みのアールの中央から腰を浮かたのです。
浮力でぽっかりと浮かび上がった乳房が・・・新たな波紋を温泉の表面に加えてゆきます。
「ありがとうございます。失礼いたします」
腰のタオルを取ると、低い石組みの縁を乗り越えて浴槽に入ってきました。
タオルの下の望月さんの塊は既に半ばまで、昂りを示していたのです。わたくしは・・羞かしさに、ふと視線を逸らしてしまいました。
ざっざぁぁぁ・・・ 掛け流しで浴槽一杯に満たされていた湯は望月さんの分だけ・・・緑がかった石を孔雀色になまめかせて流れてゆきます。

「祥子様。どうぞこちらに」
彼から目を逸らしていたために、無防備に置いていた左手を望月さんに引かれるまで気がつきませんでした。
「なぁに?」
湯の浮力で軽くなったわたくしの身体を、彼の方に引き寄せたのです。そして広げた脚の間に座らせて、背中からすっぽりと抱きとめる様に腕をまわされたのです。
まるで幼い娘や恋人を労るような優しいその姿勢に、わたくしは抗うこと無く彼の腕の中に収まったのです。
「祥子様の耳もまだこんなに冷たいじゃないですか」
両手を湯の中でわたくしの身体にまわし、望月さんは唇で露になっているわたくしの耳朶に触れるのです。
「あん・・・そんなこと・・だめ・・・お耳弱いの」 
「頬も、まだこんなにひんやりです」
望月さんの唇は耳から頬へ・・・そして首筋へゆっくりと這ってゆきます。
「ん・・んん・・そんな悪戯しちゃ・・だ・め・・」 
「私に抱かれているのはお嫌ですか?」
左の首筋に触れると・・今度は右の耳に・・・その間にわたくしの腰に触れていた塊は熱い湯の中でもなお熱く・・・昂りの度合いを高めていたのです。
「・・・ぁん・・いやじゃない・・わ」
わたくしの身体にまわされていただけの手が・・・脇腹に触れ・・・乳房に触れてゆきます。
「よかった。ありがとうございます」
ぎゅっと・・ふいに抱きしめるのです。

「ん・・くるしいわ・・もちづき・さ・・ん」 
「あぁ 失礼いたしました」
微かな声に気づいたように緩められた腕の中で・・・わたくしは右に身体をずらしたのです。丁度望月さんの右の脚に背を預けるように、そして・・・左手の指を彼の塊に触れさせたのです。
「もう・・こんなに」
湯の中でさえ・・・まるでぬめりを纏うかのような熱とひくつきを、揺れる水面の下で触れる指におずおずと伝えてきました。
「ずっと、祥子様のお側にいるとずっとこうなんです。その白い肌を見るだけで」
塊に触れると湯から覗いてしまうわたくしの肩先に唇を押し当てるのです。
「あん・・」
それでもわたくしは、触れている指を離しはしませんでした。
肌に滑る温泉の湯をローションのようにして、触れるか触れないかの間隔で敏感な先端を丹念に中指と薬指の先で辿ってゆきます。
先端からかりに向かって撫で下ろし・・かりの裏側をくすぐって・・・また鈴口まで撫で上げるのです。
裏筋側からゆっくり一周すると、今度は人差し指と中指を添えて・・・裏の合わせ目から付け根に向かって何度も何度も指を上下させるのです。
望月さんの塊はわたくしの指から逃れる様に・・・またより強い刺激を催促するように・・ひくっ・・ひくんと・・湯の中を揺れ動きました。
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