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桜陰 10

「あと釦は3つだね。桜は何本かな」
「あんな風になさったら・・・だめ・・で・す」
「あんな風?」
「人のいるところで・・・あんなキス」
わたくしは思い出しただけで身内を走る快感に頬を染めながら答えたのです。
「選んだのは祥子だよ。もう一つの方を選んでいたら、きっともう僕の部屋に着いていたのにね。」
たしかにそうかも知れません。ただ、コートの釦を全て外して・・・歩くだけ、それも早足でもよかったわけですから。
「でも・・・」
「いいけどね、ぼくは。祥子の白い胸元を眺めながらこの道を歩いてゆけるんだから。」
「だめ・・っ」
第二釦まで開けられたコートの胸元を空いている左手で押さえたのです。
「だめだよ。手を離しなさい。スリップのレースがまるでドレスみたいできれいだよ。祥子、もっとお仕置きをされたいのか。」
高梨さんの口から出た<お仕置き>という言葉に・・・わたくしは仕方なく押さえていた手を・・・離したのです。
 
「そろそろ次の樹だね」
その桜はオフィスビルの入り口にありました。
休日の今日、そのビルの入り口は内側にブラインドが下ろされ・・・少し入り組んだファサードは外からの人目を少しだけ遮るような構造になっていたのです。
「ここだね」
わたくしの手を引くとファサードの中に引き入れました。
高梨さんは第三釦を外すなり、コートの胸元をはだけると・・・スリップのレースの上からわたくしの乳房の先端を含んだのです。
「だめ・・・ぁぁあ・・」
サインボード替わりの黒い大理石の壁は、丁度高梨さんの身長くらいの高さでした。わたくしたちを隠しながらも、開いた上部からは、伸びた桜の枝から花びらが・・・はらはらと舞い込みます。
 
「キスをしてるだけだよ。」
再び顔を伏せられた時には、堅くそそり立った鴇色の昂りからは、驚きと共に与えられた最初の刺激の倍以上の淫楽が流れ込んできたのです。
「や・・ぁ・・・」
コートを開かれた左の肩先が冷たい大理石の壁面に触れます。なのにその冷たささえ・・・この快感から逃れる助けにはなりません。
「こんなキスを強請っている姿を見られたいのかい、祥子。」
押し殺せない声を・・・あざ笑う様に高梨さんの声が胸元から響きます。
「ん・・・ぁ・・ぁぁ・・ねだって・・なんか・・なぁ・いぃぃ」
手の甲を唇に押し当てても・・敏感なGカップの乳房とその先端に加えられる刺激は・・・わたくしの声を淫らに震わせるだけでした。
「祥子が自分で選んだから僕が付き合ってるだけだろう。だからこうしてキスしてるんだ。祥子がねだっているのと同じだろう?」
まだコートに覆われている右の乳首を指先で嬲りながら・・・言葉でまでわたくしを追いつめます。
「やぁ・・ぁぁ・ちが・う・・」
高梨さんが課したお仕置きです。決してわたくしがねだったわけではないのです。抗がいの声も・・・高梨さんの乳首へのキスが羞恥と快楽に染めてゆきます。
「何を言ってる。キスしてもらいやすいように自分でわざわざ外したんだろう、このブラ。」
わたくしのバッグの中に手を入れて・・・桜色のオーガンジーのブラを引き出すのです。
「ぁぁぁ・・・だめっ・・」 
高梨さんの唾液が繊細なオーガンジーを濡らしてゆきます。4月の外気に冷たくなる範囲は大きく立ち上がった鴇色の先端を中心に次第に広がってゆくのです。
「ゃ・・ぁ・・」
言葉嬲りの間に冷やされてますます堅くしこり立つ先端を、高梨さんの熱い唇と舌がまた覆い・・ねぶるのです。
左右交互に繰り返される熱と冷たさは、この行為が屋外で行なわれているのだと・・・快楽の合間にわたくしに思い知らせました。
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コメント
 自分が学生の頃は、
外国の人がどこでもキスするのに憧れました。
今、どこでも平気でいちゃいちゃする若者を見ると
ウーン (Θ_Θ;)それはないだろう・・・
と、思ってしまうのは齢をとったせい?
 でも、あっけらかんとした彼らには
こんな恥かしくも嬉しく淫らな楽しみは
一生訪れないんでしょう。
キス、ひとつでこんなに読者を感じさせるなんて
さすが祥子さまであります。
釦はあと二つ・・・。
そして、それから先も。
なんて、楽しみなんでしょうか。
(*'‐'*) ウフフフ♪


2006/07/25 11:35| URL | さやか  [Edit]
この後の展開がどうなるのかが楽しみですw

以前から思ってましたが、
日本人が外でキスしているのを見ると
違和感が感じられるのはなぜだろう・・・

2006/07/25 12:02| URL | よしちょ  [Edit]
雨は落ちてこないのですが、いまひとつすっきりとしない空。
暑いのはいや・・・といいながら晴れ渡った空が恋しいです。

さやか様
人目にたつところでのキス。
外国の方とか、海外でとか・・・に違和感がないのは
キスそのものの持つ意味合いが根本的にわたくしたちと違うからでしょう。
たとえば、ハグするのも、ね。
親愛の情の示し方として&挨拶の一環としての
抱き合う・肌を触れ合う、そしてその延長としての<キス>と
わたくしたち日本人の愛情と性的な意味合いのある<キス>の違い。
そう考えると日本人のキスは<大人のキス>なんだと思います。

キスだからこそ楽しむことの出来る淫媚でひそやかな時間を
喜んでいただけてよかったです。


よしちょ様
ごめんなさい、よしちょ様へのお答えも
ほとんどさやか様へのコメントで書いてしまいました。
どうかお許しくださいね。

2006/07/25 15:25| URL | 祥子  [Edit]
追伸 よしちょ様

ふと思ったのですが、その違和感の一つは<うしろめたさ>かも。
見てはいけないものを見てしまった・・そんな感じ。


2006/07/25 15:28| URL | 祥子  [Edit]
これなかった分 全部読んじゃった~
ここに来たら本買わなくていいんだも~ん
(*・。-*~☆うふ♪
祥子さん ごめんなさい
いつもタダで読んでました~
だって、他の小説見るくらいなら
祥子さんの読んでいる方がずっといいんだもん
また、見にきま~す

2006/07/25 15:32| URL | マリ  [Edit]
マリ様
ようこそいらっしゃいました♪
全部って・・・けっこう沢山ございましたでしょう。
ありがとうございました。
まだまだ、こちらに掲載していないお話もございます。
これからも是非お越しくださいね。

2006/07/25 16:06| URL | 祥子  [Edit]
気を遣ってもらってすみません・・・
ほんとに嬉しいですw
頑張ってください。 『よ』

2006/07/25 18:26| URL | よしちょ  [Edit]
祥子様

「大人のキス」かあ・・・。

祥子様と「大人のキス」してみたいなあ・・・・
なんて浅はかな妄想は止めた方がいいですね

雲の切れ間から陽がさして暑い一日でしたが、夜は少し風があります。明日はお天気かしら・・・

2006/07/25 21:41| URL | 桜草  [Edit]
久しぶりに昼間は晴れたので、夜空の星を眺めること
ができました。

ダメだ。「ねぶる」という表現に強く惹かれてる。

2006/07/25 22:22| URL | eromania  [Edit]
よしちょ様
いいえ、わたくしの方こそ無作法をいたしまして。
お許しいただけて何よりです。

桜草様
ふふふ、大人のキスって・・・女性とよりも男性との方が素敵ですわ。
明日はジャズライブの夜なので
晴れてくれたらいいのにと思っております♪

eromania様
星空。そう言えば久しく見ていないですね。
ねぶる・・・お好きでらっしゃいますね♪
いつかeromania様の物語でも使われることがあるのでしょうか。

2006/07/26 00:42| URL | 祥子  [Edit]
夏の到来を告げる「天神祭」が昨夜で終わり、大阪もいよいよ夏本番です。

ゆっくり読まて頂き、私の責めと何かと重複する部分や、違いを楽しんでおります。

祥子の浴衣姿を想像しながら・・・
そしてその浴衣が乱れ、麻縄で飾られる姿を想像しながら・・・


2006/07/26 15:46| URL | 青龍  [Edit]
青龍様
お忙しいところお越しいただきありがとうございます。
高梨さんの責めは青龍様に近いとおっしゃっていましたね。
だとすると、わたくしの乱れる様も・・・近くなるのでしょうかしら。

東京も今日は真夏の空と気温です。
急な暑さでお身体壊されません様に。

2006/07/26 16:28| URL | 祥子  [Edit]
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