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銀幕の向こう側 10

「鞭の動きを制御するのは君にはまだ無理だろう。気にしなくていいから背中を打つんだ、さぁ」
わたくしは打たれた事はあっても、鞭を振るうのは初めてでした。
当然のことですが、鞭の扱いには慣れておりません。
わたくしの反応に合わせて、長谷川さんや高梨さんが縦横に振るったような鞭遣いは、まだとても無理でした。
なのに・・・生意気にもコントロール出来ると思い失敗した恥ずかしさから、反射的に・思い切り次の鞭を振り下ろしたのです。

パシィ・・  うっ 
八条の革が一所に寄り、男性の背中のカーブに沿って肌を隙間なく舐める様に貼り付いてゆきました。革の見せる美しい軌跡はわたくしの目を奪い、男性に与えた衝撃も痛みも忘れさせたのです。
はじめての官能的なまでの手応えに、わたくしは立て続けに房鞭を振るいました。
パシィ・・・ くっ
パシ・・・・ ん んっ
パン・・・・
パシィ・・・ ぅうっ
パシ・・・・ っ

コントロールの利かないわたくしの鞭は、同じところを執拗に何度も打ちのめしていたにも関わらず、男性は声を抑えてらっしゃいました。
括った両腕をカーテンレールを掴む様に上げ、立っている姿勢も微動だにいたしません。
「もう、終わりか・・」 
パシ・・・・ うっ 
挑発のような男性の言葉が終わる前に、わたくしは次の鞭を繰り出しました。
初めてとは言え、立て続けの打擲はわたくしに効果的な鞭の操作を教えてくれていたのです。
パン・・・・ くっ
パシィ・・・ ん
パシ・・・・ ぅっ
パシィッ・・ っ

「ありがとうございます。もう・・・」
連続して10回以上にも及んだ鞭打ちに、わたくしは両肩を喘がせておりました。この行為が、これほどに体力を要するものだとは思ってもおりませんでした。
いままでわたくしを打たれた方達はいつもクールに打たれ、そしてその後には熱い身体を重ねていらしたのに。
それとも・・・この喘ぎはわたくしが女性だから・・なのでしょうか。
「もっと! 遠慮しなくていいんだよ。」
「いえ、もう」
「だめだ。あと最低でも5回、全身の力を込めて打ちなさい。」
男性は姿勢を崩すことなく、わたくしを振り向いてそうおっしゃったのです。
「だって、あなたのお背中・・・」
「いいんだ。まだ君は立っている。そんな風に理性が勝っている状態じゃ意味がない。さぁ、打つんだ!」

パァン・・・・ んっ
わたくしは再び鞭を振り上げたのです。
パシッ・・・・ はっ 
パシ・・・・・ ぅっ
「もっと!!」 枯れたと思っていた涙が再び溢れ出しました。
パン・・・・・ くっ
パシィ・・・・ ん
パァン・・・・ んぅ 
パシィ・・・・ ぁ
「まだ だ!!」 わたくしの頬に・・振り乱した髪が貼り付きます。
パシ・・・・・ んぁ
パシィッ・・・ あ・・っ

「あぁぁっ・・・・もう、ゆるしてっ」
全身を使って男性の赤い背中に振り下ろした最後の鞭と同時に、わたくしは膝を折ってしまいました。ベッド脇に右手に革の房鞭を握ったまま、はぁはぁと息も荒く座り込んでしまったのです。
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