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唐紅 13

「本当に着物を汚してしまいそうですね。祥子さん」 
わたくしの身体のはしたない反応すらも、男性はそのような言葉で嬲るのです。
 
「祥子様、帯をお解きいたします」 
頬に触れる運転手の塊からは、すでに牡の香りが立ち上っておりました。
「ぃゃ・・・ゆるして」 
かすかな声で抗うわたくしを運転手の手が引き起こします。
「さ、こちらへ・・・」 
雪見障子の側のスタンドの明かりの隣・・・庭にもし人がいれば全て見られてしまう場所・・・にわたくしを立たせようとするのです。
「かんにん・・・して」 
この離れが宿の外れに位置していて、庭にはだれも居ないことを知っていても、そんな場所で着物を脱がされるなんてはしたないことはできません。
「祥子様。さぁ・・・」 
ふたりからのキスの合間に、既にほどかれていた帯揚げは彼の手の中にありました。
 
「こちらへ・・・ 祥子様」 
三度目の運転手の促しに首を横に振ったときです。
背後に座っていたはずの男性が、胸の前で重ねられていたわたくしの両手を背後から捉えたのです。
「今夜も素直に言うことを聞けないんですね。祥子さんは」 
何度も繰り返され登り詰められない快感に力を失っていた身体は、男性の力の前に容易に両の手を引き上げられてしまったのです。 
運転手はその手首に、先ほどまでわたくしを飾っていた帯揚げを真綿の様にまといつかせるのです。
「彼が上手なのは着付けの帯結びだけではないんですよ、祥子さん」 
酒器の乗った小机の下の闇から運転手が取り出したのは赤い縄でした。

「お仕置きです」
たん! 運転手が左右に開いたのは、二間続きの座敷を仕切っていた襖です。
普通であれば瀟酒な欄間で飾られる空間は、黒光りする太い梁が横たわっているだけでした。
襖の向こうの座敷は、二方を硝子と障子で囲まれた和室です。
モダンなローベッドを思わせるような、白生地でメイクされたダブルサイズの布団がすでに延べられておりました。
照明は枕元のスタンドだけ、障子は開け放たれ、ライトアップされた庭の紅葉がやはり見事に照り映えていたのです。
 
運転手は手にした綿縄をあざやかに捌くと、一方を梁に向けて投げ上げました。そしてもう一度・・・
二巻きした縄尻を同じ長さに整えると、主に向かって黙って頷いてみせるのです。
「祥子さん さ、こちらです」 
総絞りの帯揚げはきつくはないものの、全くゆるみなくわたくしの手首を縛めておりました。
「いや・・・」 
友禅の袖口から二の腕までをはしたなく晒した姿のままで、2つの座敷の中央・・・敷居の上へ引き立てられてゆきました。
「素直になさらないからです。」 
男性から帯揚げのからまった手首を受け取った運転手は、帯揚げの中央を引き絞るように縄を掛けました。
ひと結びでわずかにかかとを上げなくてはならないほどに、わたくしの身体を引き上げるのです。
その縄を左右に振り分けて、帯揚げごしに手首の上をきつく縛り上げてしまいました。
「ゆるして・・・」 
安定して立てない・・・両腕を着物の袖口から曝け出された姿勢が、わたくしを心細くいたします。
部屋の中央とはいえ硝子戸だけの奥の座敷の濡縁からは、わたくしのはしたない姿が全て見られてしまうのです。
「これでいいかな」 
男性はただ一つのハイスタンドを襖の側まで持ってまいります。
 
「今夜はこれ以上のことはしませんよ、祥子さん。素直になさっていればね」 
少し離れた場所からわたくしを眺めながら男性がおっしゃいます。
「こんな姿でも祥子さんは綺麗なんですね。カメラを持ってくればよかったよ」 
こんな・・・縄に縛められた姿を写真に残されるなんて・・・。
「いやぁぁ・・・」 
2人の男性の視線を避けるように、身体を捩るしかできません。
「さぁ、もったいないがそろそろ帯を解いてもらおうかな」 
大島の羽織を脱ぎ部屋の隅に袖畳みにして放りながら、男性は指示をします。
「はい・・・祥子様。失礼をいたします」 
運転手は後にまわり、先ほど着付けたのと逆の手順で帯をほどいてゆくのです。
しゅ・・・っしゅっ・・ 半幅帯がわたくしの足元に丸く落ちるのに、たいした時間は必要ありませんでした。
「おねがい・・・手首をほどいて」 
運転手はわたくしの声など聞こえないかの様に、友禅の胸元を整えている伊達締めを緩めます。
しゅっ・・・博多織ならではの音を立てて伊達締めが引き抜かれます。
「やめ・・て・・・」 
微かに抗う声さえ聞こえぬかの様に、胸高に締められた紐を・・・そして腰紐をほどいてゆきます。
 
「ああ・・・綺麗だ」 
はらり・・・と前を開いた友禅は深紅の長襦袢を見せて左右に・・打ち掛けのように裾を落としてゆきます。
「これは華やかな姿ですね、祥子さん。全く素肌をさらしていないのに、このなまめかしさは・・・大人の女だからですね・・・きっと」
厚みのある綾絹はわたくしの胸元をまだきつく押さえてはおりましたが、立ち上がりはじめているわたくしの乳首の陰をもう映し出しておりました。
ウエストから腰に添う下半身は、丸い腰のラインから体側のガーターベルトの留め具までを浮き上がらせ・・・長襦袢の下にはありえないはずの淫らな姿を暗示しておりました。
「みない・・で・・・」 
視線をそらそうとする腰の動きは、綾絹の上品な光沢となって男性たちの目に妖しく映ります。
 
「このまま嬲りたくなってしまいますね。祥子さん」 
男性は近づくとわたくしの顎に手をかけ・・・引き上げて唇を重ねるのです。
くちゅ・・・ちゅ・・・ 
不安定な姿勢のまま、身体を男性に預けることも叶わないのです。
この縛り吊るされた姿のままで、わたくしを嬲ろうとする男性の思いつきをくつがえさせたくて・・・淫らな舌のうごめきに応えたのです。
男性は左手でわたくしのアップにした髪を掴みながら、ディープキスを続けるのです。
っふ・・・ぺちゅ・・・ちゅ・・・ 
身体を密着させるわけでもなく、わたくしの側に立つ男性の大島紬特有の素材の凹凸までもが身体の表面を舐め・・・敏くなっている淫楽の妖しい感覚を引き出してゆくのです。
「ふ・・・あっ・・くぅ」 
つま先立ちの両脚に男性は膝を割り込ませ・・わたくしの太ももに堅く起き出したままの熱い塊を押し付けます。
「・・・あはぁぁ・・・」 
くちゅ・・・ 度重なる口づけは、もう情熱を伝えるしぐさを超えておりました。 
しゅるっ・・・しゅ・・・ 
ふいの胸元の締め付けが軽くなりました。
わたくしの口腔を舌で犯し続けていた男性は、空いた右手で伊達締めと腰紐をほどいていたのです。
 
「いやぁあぁ・・・」 
襟の重みで自然に襦袢の前は落ち開いていってしまいます。
男性の着物の感触が絹ごしではなく直接素肌に・・・敏感な乳房の先にまで触れてきました。
室内の少し下がった気温が・・・男性に膝を割られて・・・ふとももの中程まではしたなく溢れさせていた愛液をまたたくまに冷やすのです。
「僕のプレゼントがどのくらい似合っているか見せてもらいましょうか」 
耳朶を甘噛みすると男性は2・3歩後ずさるのです。
 
「みない・・で・・くださ・い・・」 
長襦袢は友禅と同じに前を大きく開いて、わたくしの身体の両側に沿って落ちていました。
豪奢な額縁に彩られた白い肌には・・・深紅のランジェリーのセットが添えられていたのです。
1/4カップの深紅のブラジャーは、縄で縛られ引き上げられ両腕とともに縦に引き上げられたGカップのバストの下辺を、僅かに覆っておりました。
2/3カップのブラでも隠すことが難しい堅くしこった鴇色の乳首はもとより隠れるはずもなく、白い素肌の上で夜気にさらされておりました。
普段であればそのたわわな・・・ランジェリーに隠されているべきやわらかな膨らみが、男性の唇を誘うかの様に柔らかく揺れました。
 
幾重にも絹と紐で縛められていた胴はかすかに赤く色づいておりました。
ですが・・・それもほんの僅か、ほとんど陽の光に触れたことのない肌が白いのだということを改めて感じさせる程度のものでした。
あれほどの男性達の悪戯にも着崩れることさえなかったのに、肌に最小限の痕しか残さない着付けの技は、運転手の技術が並大抵のものではないことを物語っておりました。
 
ウエストには豪奢なレースのガーターベルトが巻かれ・・・その留め具の先は両脚の足袋よりも白い輝くストッキングにつながっておりました。
そろいの深紅のレースも真白のストッキングさえも、太ももの肌がミルクを溶かしたような肌理の細かい柔らかさに溢れていることを強調するだけでした。
そして・・・その中心の秘めた場所を覆う繊細なレースだけは、薔薇をかたどった柄を浮き上がらせずに深く静かに漆黒の中に閉じ込めておりました。
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