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第九 in the MOVIE 3

「待たせたね。」
映画館のほうから、独特の仲畑さんの声がいたしました。
さすがに声優さんです。多くのひとが会話を交わす中でもひときわ耳を捕らえます。
「いいえ、わたくしも少し前に降りて来たところです。」
「よかった。お腹も空きましたね。さ、行きましょう。」
隣に寄り添う仲畑さんは、わたくしを銀座方面ではなく日比谷へとエスコートされるのです。
「どちらへ?」
「急だったので、ありきたりのところしか予約できなかったんですよ。」
照れた様におっしゃる仲畑さんがわたくしを連れて行ってくださったのは、帝国ホテル本館中二階にある和食レストランでした。
「いらっしゃいませ。」
「先ほど予約した仲畑だけど。」
「お待ちしておりました。」
サービスの女性はわたくしと、仲畑さんのコートを預かってくださると席へと案内してくださいました。
和食とはいっても、シルバーとブラックで整えられたシックな内装です。
お正月にむけて飾られた<和>のオーナメントが鮮やかなアクセントになっています。

「飲み物は、シャンパンでいいかな?」
「はい。」
この方と以前お逢いしたときは、わたくしの気持ちを宥める為にと白のワインをお付き合いくださったのです。
あまりにショッキングにはじまった間柄によく考えれば、互いの好みさえよくわかっていないことに気づきました。
「ご用意しているのは、パイパーエドシックですがよろしいですか?」
「はい。グラスで。あとは、お料理に合わせて考えましょう。」
「承りました。」
テーブルは、窓際のお席でした。4つの椅子のうち隣り合う2つに腰掛けて、窓外の日比谷の人の流れを見る事ができました。
「祥子さんにぴったりなシャンパンでよかった。」
「そうなんですの?わたくしは、あまりまだいただいたことのないシャンパンなんです。」
「日本ではあまりポピュラーじゃないかもしれないね。実はね、マリリンモンローが愛飲していたと言われるシャンパンなんだ。」
「ふふふ。素敵ね。」
「今夜はモンローよりも魅力的な祥子さんと飲めるんだから、ぴったりだよ。」
「お世辞が過ぎますわ。」
あまりに大げさなお世辞には、もう笑って済ませるしかありません。
メニューをご覧になりながら、わたくしを見上げる仲畑さんを目線だけで軽く睨みます。
それを解っていらしてさらっと交わす仲畑さんに、大人の余裕と優しさが漂います。

「お決まりになりましたか?」
2つのグラスを並べたサービスの男性が下がると、最初に案内してくださった方がオーダーをとりにいらっしゃいます。
「華のコースにしましょう。今日は彼女の誕生日なんですよ。」
「おめでとうございます。」
「ありがとう。」
ホテルマンらしい華やかな笑顔の一言に、わたくしも思わず嬉しくなってしまいます。
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コメント
お誕生日
おめでとうございます☆
パイパーはアメリカでとても人気のあるシャンパーニュですね。
系列のシャルル・エドシックは「プリティ・ウーマン」で苺とともに使われていましたし
ハリウッドに縁のあるシャンパーニュは仲畑さんとのデートにぴったりですね♪

2006/12/27 10:39| URL | 熟桃  [Edit]
熟桃様
ありがとうございます。
わたくしのバースデーは、12月28日になります。
明日にはプロフの年齢も、カウントアップですね。

普段はマムが多いわたくしには新しいお味は楽しかったですね。

2006/12/27 17:10| URL | 祥子  [Edit]
バースディ・イヴ
一日早かったんですね。
勇み足で申し訳ありませんm(__)m

この時期は毎年慌ただしい季節ですが
スパークリングワイン、特にシャンパーニュの
似合う季節ですね。祥子さんのお誕生日に
相応しいなぁなんて思います。

エドシックも軽やかで素敵ですがやはり
祥子様のイメージはマムですね。
私は...もう少しパワフルなボランジェに目がないです♪

2006/12/27 18:19| URL | 熟桃  [Edit]
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