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黒衣の情人 41

「緊縛にも、鞭にも、水責めにも、」
「ぁぁぁぁああ・・・やぁぁ・・・」
「蝋燭責めにも、踏みつけにも、言葉責めにも、屈辱的な足舐めにも、」
「おね・・がぁぁぁあ・・・いぃぃ・・ぃぃ・・」
「こんなに花びらを濡らして、耐える表情で僕をそそる。」
「ああ・・また・ぁぁ・・・」
「なんて、女なんだ。」
「あぁっ・・そこぉ・・・だめぇぇぇ・・・」
ずん・ずん・・ 子宮口を突き上げるような・・・長谷川さんの動きに・・わたくしは奥からきゅぅぅっと締めつけるしかできません。
そして締め付けは、一層強い快感をわたくしに与えるのです。
「やぁぁ・・いっちゃうぅぅ・・・」
もう何度極めたでしょう。
いえ、達した後・・・元の平静な状態に戻る事を許されず・・・何度もなんども・・達し続けさせられていたのです。

「ごしゅじん・・さまぁぁ・・・」
「なんだい、祥子。」
長谷川さんの息も荒くなっておりました。激しい行為に、重ねられた上半身には彼の汗が滴っていたのです。
「せいえき・・を・・・しょうこにぃぃ・・・くださぁぁいぃぃ」
「もう一度、ちゃんと、お願い、するんだ。」
「ごしゅじん・・さまのぉ・・せいえき・・でぇぇ・・・しょう・こ・・のなか・・をぉぉ・・・まっしろに・・してぇぇぇ・・・」
見開いたつもりの瞳も・・・白く霞んでおりました。
打ちっぱなしのコンクリートの黒々とした天井を、工事用照明の白い光の粒子が紗をかけたように明るくし、その中に長谷川さんのアッシュグレーの前髪が揺れていたのです。
「ああ、してやる、祥子の子宮を、真っ白に、してやる。」
「ぁぁぁぁあああ、いっちゃうぅぅぅ・・・」
「逝け!もっとだ!!! 逝け!祥子!!」
「あぁあぁっ・・・」
手首をくくった綿縄が、ウエストを縛った綿縄が・・・わたくしの白い肌に摩擦熱とともにきつく食い込むほどに・・深く・ふかく・・達してしまったのです。
締め付ける蜜壷から押し出されない様に更に深く打ち込まれた長谷川さんの塊から、熱い精液が迸ったのは・・・彼の唇で喘ぎを放つわたくしの口を覆われた時でした。


祥子からの手紙ー17

「いつも、全てを責めたいと思いながら、こうして堪え切れずに祥子さんを犯してしまう。」
わたくしの縄を解いた長谷川さんは、ふらつくわたくしを水責めにした場所でシャワーで清めた後、再びジャグジーへと誘ったのです。
「まだ、ご満足していただけなかったのですか?」
彼の長い手足の中に抱きとめられたわたくしは、先ほどの熱蝋がわたくしの肌を全く焼いてはいないことに気づいておりました。
それでも、前回よりも厳しい責めをここまで繰り広げておいて・・・まだ全てではないとは・・・。
「いや、満足した。こんなに逝けるのは、祥子さんとだけです。」
ほんとう? わたくしは黙ったままで首を傾げて長谷川さんを見上げたのです。
「普通のMが相手なら、決してセックスはしない。それが僕のプレイなんだよ。でも、祥子さんとはどうしてもこうして身体を重ねたくなってしまう。信条を曲げたくはないが、ここまでしないと満足出来ない相手など僕にとっては祥子さんだけなんだ。」
二人が身を浸すジャグジーには、まるで真紅の薔薇の花びらのように蝋の欠片が散らばっておりました。
「心から愛する相手と交わる快感はなにものにも代え難いということを、祥子さん、君と出逢って初めて知ったよ。」
穏やかな長谷川さんの声に、わたくしはほっとして・・・
「ん・ん・・ぁ・・」
今度はわたくしから、見下ろす長谷川さんに口づけをしたのです。

「今夜は本当に祥子さんは甘えただね。」
甘い口づけを終えて広い胸に抱き取られたわたくしの頭に、顎を乗せて長谷川さんは優しくそうおっしゃいました。
「疲れたろう。ベッドは少し奥まった場所にある、夜明けまでまだ時間はある。今夜はゆっくりと眠ろう。」
「・・・は・い。」

翌朝、長谷川さんのベンツで自宅の近くまで送っていただくまで、彼はずっと紳士でした。
でも・・・ふふふ。
朝のベッドの中での優しい長谷川さんのことは、ないしょ・・・です。
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コメント
祥子様へ
長きに渡る連載、お疲れ様でした。長谷川さんの激しい責めでさえ、これほどにまで感じてしまうのは心を許し後戯の甘い一時があるからなのでしょうね。

次回作も楽しみにしております。

2007/02/13 08:55| URL | tako  [Edit]
tako様
ありがとうございます。
tako様にずっと読んでいただけていたなんてとても嬉しいです。
わたくしは、よく<真情>という言葉を使うのですが・・・長谷川さんがそれをお持ちなのがわかるからやはりお応えしたくなってしまうのです。
次回作は、やはり久しぶりの高梨さんの登場です。
お楽しみになさってください。

2007/02/13 09:20| URL | 祥子  [Edit]
祥子様へ
ご無沙汰しております。加賀見です。

黒衣の情人、すごく激しい中にも愛があって
すごく良かったです。
男の方にこのように愛されるということは
女として幸せなことですね。

長き連載お疲れ様でした。
まだまだ寒いのでご自愛くださいね。

次回作また期待して読ませていただきますね。



2007/02/13 12:00| URL | 加賀見 百合  [Edit]
加賀見様
ありがとうございます。
41話・・・・淑やかな彩の中では、中編の部類になるのでしょうか。
長谷川さんとの逢瀬をお届けすると、どうしても長い・長いお話になってしまいます。
それだけ手を尽くしてくださるからなのですが。
朝、ベッドから起きる時に「まだしたりないことがあるからね。」と長谷川さんはおっしゃっていました。
次の逢瀬が・・・少しだけ心配です。

2007/02/13 14:43| URL | 祥子  [Edit]
終始ドキドキしながら読ませていただいてました。
鞭や蝋燭など、未知の世界で、痛いのは苦手なのですが・・・
読んでるとどうしてか胸が苦しくなります(照)
きっと祥子さんの感じてる気持ちが、伝わってくるからなのでしょうね。
次回もまた楽しみにしています。



2007/02/13 15:04| URL | あや  [Edit]
あや様
ありがとうございます。
普通なら、ちょっと強く打たれても酷く痛いですよね。それに女性なら、まずボディを打たれたりすることなんて絶対にないですから、想像も出来ない痛みを思われたのではないでしょうか。
でも、実際に受けると・・・それがどんなに残酷な道具でもたらされるものであっても・・・最後は身体を疼かされてしまうんです。

わたくしのこの身がはしたないのか・・・打つかたの想いが籠っているのか・・・どちらなのでしょうね。
明日は恒例の閑話休題(インターミッション)です。お楽しみに。

2007/02/13 15:14| URL | 祥子  [Edit]
祥子さん
はじめまして^^
米いただきありがとうございました^^
早速?お邪魔させていただきました!
官能的でドキドキしながら読んでしまいます。
またお邪魔させていただきますね♪

2007/02/13 17:53| URL | ゲンゾウ  [Edit]
ゲンゾウ様
おかえりなさい♪&はじめまして。
沢山のお土産話を持ってお戻りになられたようですね。
いろいろとお忙しいのに、さっそくお越しいただいてうれしいです。
偶然に物語が1つ終わったところです。
が、最初からですといろいろなお話がございますので、閑話休題の作品紹介を参考になさってどうぞいろいろ覗いてごらんになってください。
これからもよろしくお願い申し上げます。

2007/02/13 19:30| URL | 祥子  [Edit]
なるほど。全てを尽くさないのは次回の逢瀬にとっておくのですね。

長谷川さんも人の子、激しい責めでは冷静でも祥子さんの魅力の前では冷静でなかったんだとホッとしたのに。

でも次回が楽しみ!

2007/02/13 22:25| URL | eromania  [Edit]
連休、爛漫の春を満喫してまいりました。
暖かかったですね!明日はもう、春一番が吹くそうな…。
長谷川さんの愛ある行為にさらされ続けた祥子さん…。
きっとへとへとながら、後でその時を思い出すと、またその妖しい攻めを欲する思いも湧いてきたりして。
そして、長谷川さんへの保留のお答えも、課題ですよね。
真心を尽くされる方達に囲まれる祥子さん。
心の配分は…??

2007/02/13 22:46| URL | るり  [Edit]
春の闇・梅の香り
eromania様
ふふふ 翌朝の一言が、長谷川さんの次への罠なのか、負け惜しみ故の一言なのか、をわかってらっしゃるのは同じ男性のeromania様ではないかとわたくしは思っておりますのに。
冷徹なマシンのような長谷川さんだけでなく、男としての長谷川さんの魅力に気付いていただけてうれしいです。

るり様
さきほどブログにお伺いいたしました。
素敵な早春の一時のお裾分けありがとうございました♪
心の配分。
わたくしは、配分をしてないのかもとるり様に質問を投げかけられて改めて思いました。
逢瀬の時には、隣にいてくださる方に100%。
そしてひとりの時には、わたくし自身のために100%。
上手く説明できないのですが、それが一番実感に近いのです。
もしかしたら、最も不実な女かもしれませんね。

2007/02/14 00:12| URL | 祥子  [Edit]
一瞬
 会っている時だけだから、いつも100パーセント。
それが、男の人たちを夢中にさせてしまうのかもしれませんね。さやかの大好きなSMのお話、終わってしまって残念ですけど、でも、次は高梨さんなら(*'‐'*) ウフフフ♪きっと、それも楽しみなお話になると思います。


2007/02/14 14:54| URL | さやか  [Edit]
さやか様
そうですね。
わたくしのプライベートを100%手に入れるのは、いったい誰なのでしょうね。
でも・・・結婚していたとしても、ぜったい100%を手に入れるなんて出来ないものです。現実には。
だから、いまと誰かのステディになってしまう未来との違いは、<他の男性への気持ちは 0%>になるだけなのだと思うのです。
さて、自分が不在の時のわたくしの気持ちの行方がはっきりとしているかどうかに一喜一憂なさってくださるものでしょうか。

2007/02/14 15:56| URL | 祥子  [Edit]
祥子さん、お疲れ様でした。
普通なら躰をつながないという長谷川さんお言葉、納得できます。躰をつなぐことが目的ではないのですから。
でも、どうしても我慢できないように追い上げる祥子さんの乱れ方は、格別なのでしょう。
素晴らしい一夜でしたね。
まだまだ成長を続ける祥子さんと一緒に、精進を重ねたいと思います。

2007/02/15 11:47| URL | masterblue  [Edit]
masterblue様
> 身体をつながない 自分は逝かなくてもいい
Sの男性は本当によくそうおっしゃいます。
責める事で責めに乱れる姿を見ることで満足できるんだから・・・とおっしゃるのですが、本当にそうなのかとわたくしはいつも不思議に思っております。
masterblue様がこれからもご一緒してくださるなんて光栄です。
でも惨い責めを要求なさるのは、ほどほどにしてくださいませ、ね♪

2007/02/15 13:28| URL | 祥子  [Edit]
はじめまして
祥子様
はじめまして
いつも愛のあるお話しを読ませて頂いています。
夢のかよひ路から始まり、全作品を読み終えて、今回の長谷川さんとの一時。
望月ファンであった私ですが、この作品で長谷川さんの想いの深さに心揺らされてしまいました。

>翌朝、長谷川さんのベンツで自宅の近くまで送っていただくまで、彼はずっと紳士でした。 でも・・・ふふふ。 朝のベッドの中での優しい長谷川さんのことは、ないしょ・・・です。

祥子様、翌朝帰宅までの内緒を後々でも聞かせて下さいね。楽しみにしています。

2007/02/17 04:40| URL | miu  [Edit]
miu様
はじめまして。ようこそお越しくださいました。
<夢のかよひ路>からご覧頂けたのですね。ありがとうございます。
同じ様に縄を使ってもどこかあまやかな風情のある望月さんとは違う、厳しい長谷川さんの物語をお楽しみいただけてほっと致しました。
時に痛みを与える長谷川さんの行為の意味を感じていただけたならとても嬉しいことです。

翌朝のことを語る時が・・・いつかくるのでしょうか。
それは、もしかしたら長谷川さんとお別れするときの昔語りでしかお話できないことかもしれませんが・・・。

2007/02/17 08:20| URL | 祥子  [Edit]
こんばんは^^最近ちょっとサボってました(⌒~⌒)
だから一気読みしたよっ・・・
やっぱSM色が強い小説ってドキドキです・・・・長谷川さま・・・また会いたいな~でも優しい長谷川さまって・・・なんか想像できないかも(^ー^* )


2007/03/05 22:21| URL | 悪夢☆  [Edit]
悪夢様
一気読み、ありがとうございました。
大変じゃありませんでしたか?
長谷川さんはアンケートの時にはあまり票が集まらない方なんですけれど、素敵ですよね。
年内にもう1作ほどお届けできたら・・・とも思っています。
次のお話もSの高梨さんです。
お時間を見ていらしてくださいね。
ありがとうございました。

2007/03/06 06:52| URL | 祥子  [Edit]
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